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2015年を一口に言わせていただくとすれば、
伊賀の宝物であるオオサンショウウオが約千個体も生息確認されている川を分断する川上ダムの建設が、
文化庁によっても認可される事態になり、ダム建設に拍車がかかった年になったと感じています。
それほどにも川上ダムは三重県にとって伊賀市にとって必要であるかと申せば、
河川河床の掘削を40年間も怠った三重県行政によって国道422神戸区の堤防の弱い部分が崩れて要るにもかかわらず、
「川上ダム待望論」にすりかえて もっともらしく大衆正義にされてしまっています。
大衆正義といえば、反対できなく誘導されていったかつての太平洋戦争が70年目を迎えた今年は、さすがのNHKも検証番組を放送しました。
利水については、緩すぎる伊賀市の将来展望の甘さで市民の負担増になることを、ごまかしています。
ごまかしとすり替えをされていることに気が付きだしてきた市民が、少しでも増えてきたように私たちには見えます。
伊賀市民が、ダムの目的について学び始めているからだと思います。
特に若い女性たちで始まった「水の郷いが」の動きが、ありました。
新年早々1月17日は2回目の「伊賀の水道どうなっているの?」のお話会を計画しているようです。
まずは知ることからしか始まらないと私たちも感じて、今まで14年の活動の大方は学習会の積み上げでした。
来年もどうか、まずは知るところから初めて見ませんか。
知れば、その先が見えてくるかもしれません。
来年が良い年になりますように。
今年一年の感謝とくる年への願いを込めて、ご挨拶とします。
皆様のご多幸をお祈りします。
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文化庁長官あてに、本日郵送いたしました。
9月に締め切ってから手元に置いて、どのような提出方法があるのかを探っていました。
この間には日本オオサンショウウオの会宇陀大会があって文化庁の調査官にお会いしお話したり、伊賀のオオサンショウウオの危機を訴えました。
三重県議会へ更なる保全の請願を当会が提出して、それが46対4の反対多数で不採択になったり、
衆議員議員の本村のぶこ議員と2回目のお話する機会がありました。
本村伸子議員が霞が関の文化庁の役人に聞き取りを行ってくれてその報告があり、
文化庁は、川上ダムのオオサンショウウオ生息地の現状変更申請に対して
条件付きとはいえ、許可を与えたということがありました。
伊賀のオオサンショウウオにとって 今年は惨忍な出来事と言わざるをえません。
全国から、北は宮城県から南は長崎まで全国から賛同署名をいただいておりました。
お名前を一筆一筆書いてくださった重みをどっしりと感じて、今日文化庁に提出いたしましたのでご報告します。
ありがとうございました。
要望書を添付
ご署名頂いた用紙の束
685筆の署名は100枚以上の用紙からなり、31枚のスキャンをしました。
一番上には以下の文書をつけて送りました。
文化庁長官 青柳正規様
この3月に、伊賀市のオオサンショウウオの保全に関して要望を提出させていただいております「伊賀・水と緑の会」でございます。
要望に賛同する署名を1次として既に501筆を提出しておりました。
このたびは賛同者署名2次として提出させていただきます。
685筆ございますので、受理して改めて頂きたいと存じます。
この間には、三重県議会に伊賀のオオサンショウウオのさらなる保全を願う請願を提出しました。
予算が貧しくて農業堰に寄せ石すら着けられてない現状にもかかわらず、請願反対意見も述べられずに不採択となりました。
また、川上ダム事業主である水資源機構からオオサンショウウオの生息する環境の現状変更願いが出され、約3か月を経て現状変更の許可が下りたことをうかがい知りました。
中国種との交雑の問題もひたひた近づいてきているにもかかわらず予防の手が打たれていない中で、固有種が千個体近く生息する川のおそらくはおびただしい現状変更がなされると想像しています。
モニタリングを専門家のもとで行われるとのことですが、私たちは具体的な方法や予算の確保などの内容を知りたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
末筆になりましたが、長官のご氏名を誤っておりましたことをお詫びして訂正させていただきます。
2015年12月21日 NPO法人 伊賀・水と緑の会
代表理事 浜田不二子
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赤丸を付けた右下をご覧ください。
「三重県議会だよりNO145」に記載されたことで、請願不採択の事実は残りました。
しかしいまや各戸に配布しなくなって久しい「議会だより」が、どれほどの県民に読まれているのかが気になります。
また、不採択記事は伊勢新聞と赤旗新聞が書いてくださってます。こちらのブログをご覧ください。
こちらも県民各戸に配布しなくなっている「県政だより”みえ”」の表紙もアップしておきます。
これらは公共施設やスーパーに置いてあるのですが、入口入ったらすぐ取れるようにしたほうが良いと思います。
三重県は、税金を納めている県民に県政の内実をきちんとお知らせしようとする工夫と努力が、必要だと思います。
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これも本村のぶ子衆議院議員が聞き取りを行った11月25日の、文化庁提出資料です。 手書き文字は、当方が書き込みしました。
この文書によると、にオオサンショウウオの棲む川の現状変更調査を、「第3者機関」依頼していることが書かれています。
第3者機関とは何者でしょうか?
文化庁が指定した国の特別天然記念物には法的に規制があって、むやみな開発はできないことになっています。
オオサンショウウオの棲む川に大型開発となる川上ダムを許可するということが、そもそも意味がわかりません。
川上ダムが、住民の命と財産を守る働きを期待する理由がわかりません。
むしろ「負担が増して、自然が壊されてゆくという副産物」だけが住民に課せられます。
では、ここまでしてなぜ造るのか?
国交省の突っ張った意地 だけでしょう。
その突っ張った国を支持しているのが、大手ゼネコンです。
否 大手ゼネコン(水資源機構も)が国交省の天下り先ですから、鶏が先か卵が先か。
大手ゼネコンにほとんどの儲けを持って行かれても、反発できない地元の土建業者連盟がいます。
(伊賀には、福田工務店という気骨ある業者もあるのですが)。
その連盟に支持基盤を持っている政治屋が、川上ダムを押し進めていると考えられています。
ただ盲目的に、川上ダムを信望している政治屋がほとんどです。
2年前に全市民向けに伊賀市議会議員のほとんどが加盟する団体が出したチラシの裏付け説明のできる議員は、
皆さんの身近でおられましたか? 私たちは川上ダム推進議連に、説明会を開くように要望したのですが断られました。
盲目的にダムを呼び込もうとしては いけないと思います。
嘉田元滋賀県知事が先ごろ伊賀市で講演されましたが、足で地元をどれだけ見て回ったのかにあると思います。
市議会が、川上ダムのお勉強会が最近開かれた模様ですが、
上野ケーブルTVの映像からーー現地視察の映像もありました。
ここに参加された議員さんのほとんどが、初めて現地入りしたと言っていたそうです。
ちなみに三重県の鈴木知事は、いまだ一度も現地入りしていません。
文化庁が自ら調査をしないで依頼した先はどこなのか?
許可する文書はまだ三重県にも来ていない模様ですから、私たちは資料の情報公開の請求も できません。
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これは文化庁提出資料です。
モニタリング調査継続など、ダム建設の水資源機構はしっかりと取り組むことが許可条件となった模様です。
三重県と伊賀市の教育委員会文化財室が文化庁にあげた意見書と重なると考えられます。
私たちが情報公開して求めたと同じ内容が、本村議員の聞き取りによって明らかになったことになると思います。
本村議員、ありがとうございました。
ーーーダム建設は既に国交省が出しており、賛否を言う立場にないとはいえ特別天然記念物保護監察省庁として踏み込んだ意見書を、私たちは期待しておりました。
4項目のうち 「モニタリング調査」についてが3つあります。
☆ 有識者の指導のもとに、モニタリングを継続すること。
☆ それを教育委員会に報告して有識者の意見を聞くこと。
☆ 有識者によって更なる対策が必要となった場合、有識者の指導のもとに対策検討して実施すること。
これは明らかに、オオサンショウウオの今後(未来)は教育委員会と有識者の見識が左右するという内容であると、思います。
日本オオサンショウウオの会会長から、
オオサンショウウオを取り巻く環境の悪化が懸念されている時代であるというご挨拶が、今年の宇陀大会であったばかりです。
当会が文化庁長官あてに提出した要望の中に盛り込んだ「調査結果を一般にも公表する事」の項目が ありません。
有識者の判断になるのかどうかボツになったのか気がかりですが、かなりの部分で合致していて良いと思います。
今後は、教育委員会とオオサンショウウオの有識者のお働きに注目していきたいと思います。
そして伊賀市の財政についても、今後の議会で明らかにしていただきたい事項です。
川上ダムの賛成反対を言う以前の問題として、
★ 水資源機構がこの条件を受け入れてゆくとすれば、相当の経費がかかるはずです。
ダム建設の総事業費が増額されると、5,5%を負担する伊賀市の負担額が変わる可能性は否めない筈です。。
★ オオサンショウウオは強い! ?
確かに3千万年以上生き延びてきてます。 しかし、川をコンクリートで塗り固められて繁殖しなくなっています。強いとばかりは言えないのではありませんか?
★ 中国種との交雑問題の対策は?
かなり深刻ですのに、予防対策は出ていない模様です。 オオサンショウウオという日本固有種が、絶滅しないうちに何らかの対策を講じるようにお願いします。
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