伊賀・水と緑の会 http://blog.goo.ne.jp/mtomiga?

川上ダムの予定地には特別天然記念物のオオサンショウウオが約1、369個体確認されています。この素晴らしい水と緑を残そう。

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第49回 伊賀母親大会で細川ゆう子さんの「伊賀の水と水道のお話」

2015-11-14 18:33:42 | 日記

 

 

細川ゆう子さんと言えば、淀川水系流域委員会の元委員です。

国交省の諮問機関として淀川水系流域委員会ができ、委員は学者のほかに地域で活動する人も加わることになり、

尼崎の地元で環境保護活動をしていた細川さんが、委員の一人になりました。

河川管理の専門用語が飛び交う話し合いと、現場主義そのものの学者さんたちに交じってダム計画現地に足を運び、

もともと自然環境保護の活動者だったところにさらに勉強していったそうです。

勉強して知識が増したところで、ダメなものはダメっていう感覚とさして変わらない結果だったから、

感覚人間でもの云ったって一向に構わないんだとも。

 

かつての淀川水系流域委員会は、国交省近畿地方整備局へ徹底した資料請求を行いました。

請求されれば資料を出してくる国交省だったそうです。

ポロリと本音を言うお役人もいらっしゃったとか。

 

ーここで 過去形で書いている事にお気づきとおもいます。 そうなんですよ、

今開かれている淀川水系流域委員会は、そこまでの資料請求をしませんしそこまでの現場主義ではありません。

つまり、委員の苦労の度合いが全然違うということです。

しかも、答申を委員が纏めているか疑問です。事務局へ丸投げだと、事務局の意向に沿ったものが出来上がります。

3期までの委員会の答申は委員が作成するとして、担当した委員のご苦労はそれはそれは大変だったそうですー

 

ーちなみに、2012年に開かれた伊賀市の検証検討委員会の答申は 委員会が作成しましたが、

答申に従った水道事業の見直し作業を伊賀市はコンサルに丸投げしたしたから、結果は元の黙網に帰ったのでしたー

 

伊賀市の川上ダム推進議連が、2012年12月に「ダムのほうが安価な水道事業」というチラシを大々的に市民に配りました。

ーこれが伊賀市の中で、大衆正義として浸透したー

そこには、ダム付帯事業費への伊賀市負担償還利息が些少しか計上されていなかったことが、わかりました。

ですが 実際さすがに償還が始まるとごまかせなくて、利息だけで毎年9千万円になることが判明して 新聞記事になりました。

それでもさして騒がず 「そやかて、ダムは役に立つから仕方ないんやろ」と 静観する伊賀市民は多かったです。

 ところが、洪水被害は河川の掘削で解消することは国も過去に認めていた話ですし、

人口減少の時代ですから、水は必ず余ってくるのです。

 

ではなぜ国はダムを造りたいのでしょうか。

国からの明快な答えは出ないままに、伊賀市は川上ダムにズルズルと参加しています。

 償還は30年かけていきます。

本体が工事始まると、その償還も30年かけて支払うのです。

支払っても価値あるものであれば、仕方がありませんけど価値ないですよ。

この先 水道代が上がらないはずはありませんし、3分の1は一般会計からも償還されていますからほかのサービスは低下します。

あちこちのダムに参加していて、償還に追われて大変に貧乏な自治体が増えています。

伊賀市が新しいダムに参加していくと、要らない水代を支払うことになり、これから貧乏な自治体になってしまいます。

 

前代表理事の畑中さんが、川上ダムに係る伊賀市水道事業の公聴会で、意見を述べられた直後に倒れられました。

その光景を目の当たりにした時は自分のおばあちゃんが倒れた時の事がフレッシュバックし、畑中さんの志半ばの無念さをひしひしと感じて伊賀市に通うようになり、

伊賀・水と緑の会の理事をもお受けになったことなど含めて、以上のような事を短い時間でお話くださいました。

 

細川さんの語りは、女性目線ですから感覚的にすーっと受け入れられやすいものでした。

質問もでて、参加者は理不尽な川上ダム事業への理解を深めておられたようでした。

 

このあとは、ミュージシャンたちによるコンサートがあり、知っている歌知らない歌さまざま聞いたり一緒に口ずさんだり。

 

 

 

 

来年は伊賀母親大会が50周年だそうです。

この伊賀市で、こんなに長く続けて活動してきた団体はほかにあるのかなと、感心します。

できることは、ご一緒にがんばりましょう!


 

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水源開発問題全国連絡会の総会と川上ダム現地見学(11月1日)

2015-11-13 00:07:26 | 日記

水源開発問題全国連絡会とは、日本全国のダム建設で揺れ動く地元で活動する個人や団体の集まりです。

まずは、川上ダムの現地見学から一日が始まりました。

 前深瀬川


 

レトロな発電所が見えました。大正時代に造られたもの。落差利用の小水力発電です。ダム堰堤右岸から。


 

 

 

 


ここ手前の切り立っていて 地層が出ています。  右手奥には谷間に川が流れていて,かって38戸の集落がありました。移転し終えて今は1軒もありません。 縄文式土器の出土跡でもあります。

 土器が出土したら、調査を行って文献にまとめ、出土品はどこかに展示をして、埋め直しておしまい。

文化財保護ってそういうものでいい訳ないと思うのですが、これが一般的なそうです。 


 

 現地見学の後は、総会と各地の報告

ものすごい反対運動の末に、ダムができてしまい、その後は川が淀み、町の財政が苦しくなっていると報告があったとまだダムの地元の方が入会してくださいました。


 

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