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衆議院議員選挙立候補者への、水道のこれからを公開質問した回答(最終稿)。

2021-10-29 12:14:45 | 日記

三重県すべての区の候補者から回答が来ましたので公開します。(無回答者が4人ありました)。

みなさんの大切な”いのちの水”に関する候補者のこの回答も、投票の参考にしてくださるとうれしいです。

※ 候補者さま及び、私たちの公開質問に対応してくださった候補者後援会さまに心より感謝申し上げます。

 

 


三重県の衆議院選挙候補者への公開質問---<水道の今後について>

2021-10-28 13:04:23 | 日記

2021年10月21日

水道事業における「コンセッション導入」及び「広域化」に関する公開質問状

衆議院三重県小選挙区立候補者

                様

共同質問団体・代表者

「NPO法人 伊賀・水と緑の会」  濱田不二子

「四日市 いのちと水を考える会」  加藤美代子 

 

 

拝啓

時下、あなた様におかれましては益々、ご清栄のこととお慶び申し上げます。この度の衆議院三重県小選挙区立候補に深く敬意を表します。

 

さて、“人は水がなくては生きていけません。” ですから自治体は「地域の実情に合わせた水道の給水計画を立て、すべての人に清浄で安価な水を安定的に供給する」水道法の理念で、公衆衛生の向上と生活環境の改善に貢献する上水道事業を行ってきました。

 

ところが近年、老朽化した施設・管路の更新整備や、耐震化費用が膨らみ、また人口減少に伴う水需要の減少による経営の悪化、職員任用及び技術継承問題など深刻な課題に直面し、厚生労働省は、平成30年(2018年)水道法の一部改正を行いました。

そこには、公共施設等運営権(コンセッション)(※注)を民間企業に長期間(20~30年)譲渡する方式が導入されていました。

さらに驚いたことに平成29年(2017年)、四日市市と三重県を含む全国19箇所に対して、コンセッション導入に向けた働きかけ(トップセールス)を実施済みでした。《※注 公共施設等運営権制度(コンセッション)とは、自治体が公共施設の保有責任を負ったまま、施設の運営権(財産権・利権)を民間に長期間譲渡する方式。運営利益は民間に入る。》

 

すでにヨーロッパでは1990年代に公共水道事業の民間企業経営を許したものの、25年以上を経て、企業の株主配当が優先され、水道料金はフランス2.6倍、イギリス3.0倍の値上がり、設備はボロボロ、人員削減によるサービスの低下・水質の悪化まで起こりました。民間経営の「効率性」、「安い」、「サービスが良い」というのは幻想であったという痛い経験を経て今は、「水は人権、水は公共財(コモンズ)」という認識のもとで再公営化へと進んでいます。

「民に出来ることは民に」のかけ声のもとに進めるコンセッションは、もはや水道法の理念に適合しないことが判明しています。

 

加えて総務省は、法改正の中に市町の区域を越える広域化を求めて来ています。一元的に管理すれば、経営基盤強化が最も期待できると説きますが、伊賀市がそうであるように、需要にそぐわないダム利水への参画や、広域化した施設の整備によって、かえって膨大な出費を招くのではないでしょうか。

一度、水利権を持つと決して安くないダム建設費を負わされ、かつ水利権を途中解約できない今の法律の下では、人口減少などによる水余りになっても割り当てられた利水分のダム維持管理費は撤去の日まで付いて回ります。20年前に亀山市が長良川河口堰(ダム)水利権を断ることができたのは英断であったと思います。(ただし、7年前に県水を一企業分だけ買うことになりましたが・・。)

また広域化は新たな水道施設が必要になり、これも多額の出費を必要とします。むしろ、地域の水系・水源の実情に合わせた細やかな水道事業にすることによって、薬品投入は最小限になり、防災上も安心・安定で安価な水の提供は行われるものと考えます。

ガスや電気と違って水は大変に重たいものです。それを遠くへ運ぶよりも近い水を使う方が理にかなっていると考えますが、いかがでしょうか。

 

縷々述べましたが、お考えを下記の問いに添ってお答え下さい。

・ご回答は一つだけを選び、丸をつけて、その理由を20文字以内でご記入下さい。

・ご回答とその理由は県民の方々と広く共有させて頂くために、公開しますのでご了解下さい。

なおご回答は大変お忙しいこととは存じますが、10月25日必着でmtomiga@gmail.com宛てご返信下さい。

最後になりましたが、あなた様のご健闘をお祈り申し上げます。

敬具


衆議院議員選挙の候補者へ、「水道の民営化」に関する公開質問をさせていただいてます。

2021-10-24 00:55:58 | 日記

候補者さま

後援会事務局さま

 

初めまして。

私どもは、人類の共通の資源である水や、水道のことについてそれぞれの地元で学習している市民団体で「伊賀・水と緑の会」、「四日市 いのちと水を考える会」と申します。

この度、衆議院選挙三重県小選挙区に立候補された方々に対して、共同提出として「水道事業におけるコンセッション導入および広域化に関する公開質問状」をお送りさせていただきます。

既に選挙期間に入っており、大変ご多忙とは存じますが、三重県民にとって非常に大事な問題についてのご質問ですので、ご回答をいただけますよう、何卒よろしくお願いします。

恐れ入りますが、締め切り日 10月26日(火)までにメールにて「回答状」書式をご返信ください。宛先はmtomiga@gmail.comまでお願いいたします。

ご回答は、候補者のお考えを三重県民に広く知っていただくために、「伊賀・水と緑の会」のHPそのほかでインターネット上に公開させていただく予定です。

どうぞよろしくお願い致します。         2021年10月22日

       

    差出人 「四日市 いのちと水を考える会」世話人 加藤美代子

        「NPO法人 伊賀・水と緑の会」代表理事 浜田不二子

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2021年10月21日

水道事業における「コンセッション導入」及び「広域化」に関する公開質問状

衆議院三重県小選挙区立候補者

                様

共同質問団体・代表者

「NPO法人 伊賀・水と緑の会」  濱田不二子

「四日市 いのちと水を考える会」 加藤美代子 

 

 

拝啓

時下、あなた様におかれましては益々、ご清栄のこととお慶び申し上げます。この度の衆議院三重県小選挙区立候補に深く敬意を表します。

 

さて、“人は水がなくては生きていけません。” ですから自治体は「地域の実情に合わせた水道の給水計画を立て、すべての人に清浄で安価な水を安定的に供給する」水道法の理念で、公衆衛生の向上と生活環境の改善に貢献する上水道事業を行ってきました。

 

ところが近年、老朽化した施設・管路の更新整備や、耐震化費用が膨らみ、また人口減少に伴う水需要の減少による経営の悪化、職員任用及び技術継承問題など深刻な課題に直面し、厚生労働省は、平成30年(2018年)水道法の一部改正を行いました。

そこには、公共施設等運営権(コンセッション)(※注)を民間企業に長期間(20~30年)譲渡する方式が導入されていました。

さらに驚いたことに平成29年(2017年)、四日市市と三重県を含む全国19箇所に対して、コンセッション導入に向けた働きかけ(トップセールス)を実施済みでした。《※注 公共施設等運営権制度(コンセッション)とは、自治体が公共施設の保有責任を負ったまま、施設の運営権(財産権・利権)を民間に長期間譲渡する方式。運営利益は民間に入る。》

 

すでにヨーロッパでは1990年代に公共水道事業の民間企業経営を許したものの、25年以上を経て、企業の株主配当が優先され、水道料金はフランス2.6倍、イギリス3.0倍の値上がり、設備はボロボロ、人員削減によるサービスの低下・水質の悪化まで起こりました。民間経営の「効率性」、「安い」、「サービスが良い」というのは幻想であったという痛い経験を経て今は、「水は人権、水は公共財(コモンズ)」という認識のもとで再公営化へと進んでいます。

「民に出来ることは民に」のかけ声のもとに進めるコンセッションは、もはや水道法の理念に適合しないことが判明しています。

 

加えて総務省は、法改正の中に市町の区域を越える広域化を求めて来ています。一元的に管理すれば、経営基盤強化が最も期待できると説きますが、伊賀市がそうであるように、需要にそぐわないダム利水への参画や、広域化した施設の整備によって、かえって膨大な出費を招くのではないでしょうか。

一度、水利権を持つと決して安くないダム建設費を負わされ、かつ水利権を途中解約できない今の法律の下では、人口減少などによる水余りになっても割り当てられた利水分のダム維持管理費は撤去の日まで付いて回ります。20年前に亀山市が長良川河口堰(ダム)水利権を断ることができたのは英断であったと思います。(ただし、7年前に県水を一企業分だけ買うことになりましたが・・。)

また広域化は新たな水道施設が必要になり、これも多額の出費を必要とします。むしろ、地域の水系・水源の実情に合わせた細やかな水道事業にすることによって、薬品投入は最小限になり、防災上も安心・安定で安価な水の提供は行われるものと考えます。

ガスや電気と違って水は大変に重たいものです。それを遠くへ運ぶよりも近い水を使う方が理にかなっていると考えますが、いかがでしょうか。

 

縷々述べましたが、お考えを下記の問いに添ってお答え下さい。

・ご回答は一つだけを選び、丸をつけて、その理由を20文字以内でご記入下さい。

・ご回答とその理由は県民の方々と広く共有させて頂くために、公開しますのでご了解下さい。

なおご回答は大変お忙しいこととは存じますが、10月25日必着でmtomiga@gmail.com宛てご返信下さい。

最後になりましたが、あなた様のご健闘をお祈り申し上げます。

敬具

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

   回 答 状

 

 

水道事業における「コンセッション導入」及び「広域化」

に関する公開質問状(回答)

 

このことについて下記のとおり回答します。

           記

 

質問1 三重県の水道事業へのコンセッションの導入について、

どのようにお考えでしょうか?

ご回答:  1 導入したい。   

2 導入しない。

3 回答を保留する。

その理由:

 

 

質問2 三重県の水道事業の広域化について、どのように

お考えでしょうか?

ご回答:  1 広域化したい。

2 広域化しない。

3 回答を保留する。

その理由:

 

            

2021年10月  日

 〒  -                      

事務所

差出人:役職       

ご氏名:       

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9月30日、伊賀の水源巡りしました。

2021-10-05 17:14:31 | 日記

伊賀市は先人たちの造った水源のほとんどを亡くして、川上ダムへ利水参加して下流で取水して伊賀のほとんどに配水する水道統合計画を策定(2017)しています。

これが↓水道部の計画表です(この表には上がっていないもっとたくさんの水源が伊賀にはあったのでした)。

水源巡りの予定は、出発は伊賀市青山支所前を9時30分。

最初に阿保浄水場へ行きました。

次は川上ダム建設の現場が見える場所。要石大橋を渡って行き、次の橋のところから眺めました。

その後桐ヶ丘団地の横を通って、川上ダム建設事務所前を通って、城の越遺跡へ行きました。

次は比土浄水場跡です。右が浄水場とポンプ小屋。ここで作られた水道水をこの地区は利用していました。木津川のすぐそばにありました。

比土浄水場跡まで豊富な水が今も来ていました。そして、上神戸浄水場跡へ。ここは廃止されて消防署分署建っていて、ポンプ小屋だけがなぜかありました。木津川沿いです(写真はありません)。次はゆめが丘浄水場への取水口へ行きました。 周りはきれいに草が刈られていました。木津川のここで取水する水は、川上ダム水利権によって権利が与えられてます。<川から取水していた時代の水道水は水代がただだった。水利権などという決まりが何のためにできたのか?ダム建設負担を押し付けたいだけではないのか?> しかも川上ダム水利権は非常に高額(総事業費の5,5%)です。きゃっしゅで払えない伊賀市は、長期ローン返済しますから約130億円かと思います。さらにダム壊れるまで維持費の応分支払いが付いて回ります。これが伊賀市民の負担(水道料金上乗せと市民サービスの低下)になっていくと思われます。 その前に雨がぽつぽつ降ってきたので伊賀ドライブインでランチタイムを取りました(写真はありません)。 朝古の水源に向かう参加者。  水源涵養林に囲まれている水源地ですが、森林は過密で厳しい状況でした。朝古浄水場をフエンス外から見ました。朝古水源を守る会との交流会、会場のカフェ「こげら文庫」にきました。水源巡りした感想など共有して、あっという間の90分は過ぎました。ここに伊賀市老川に住む参加者がおうちの水道水をご持参くださり、飲み比べしました。尼が岳のふもとで取水している水道水でした。なかなかまろやかな良い水道水でした。カフェのオーナーさんのご厚意で3時過ぎまで滞在を伸ばしていただき、大変盛り上がりました。そこで語り合った話題は改めて掲載します。