マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

アリスのままで/「死」と「詩」

2015-07-11 | 映画分析
2014年 アメリカ リチャード・グラッツアー&ウォッシュ・ウェストモアランド監督 主人公である50歳の言語学者アリスは、若年性アルツハイマー患者だ。 この病気は、早期で知性的な人ほど進行が速いという。 他方、75歳以上の認知症患者は3.5人に1人の割合。そのほとんどが アルツハイマーである。 他人事ではない。 言語の研究を生業としている人が、徐々に言語を失い、ついには人間の尊厳 . . . 本文を読む