マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

ブルーノのしあわせガイド/古典の効用

2013-06-10 | 映画分析
   観ている間中幸福感に浸れる数少ない作品で、心が和み元気がもらえる。とかく殺伐とした現代にあって、束の間とはいえ、ほんわか気分になれるのもいいものだ。  ある日突然、「貴男の息子を預かって」と告げられ、15歳のルカと同居するはめになった元高校教師の独身ゴーストライター&家庭教師・ブルーノ。ルカの母親は「父親であることは伏せておいて」と言い、赴任先のマリに旅立ってしまう。 戸惑いながらも . . . 本文を読む