マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

『少年と自転車』『オレンジと太陽』にみる「幻想の母」

2012-06-23 | 映画分析
 親に棄てられた子どもを支える、強い意志を持った女性が登場する映画2本、『少年と自転車』と『オレンジと太陽』を続けて観た。  昨年のカンヌ国際映画祭グランプリに輝いたベルギーのダルテンヌ兄弟の『少年と自転車』は、施設に預けられた少年が、迎えに来るはずの父に裏切られ、チンピラの手下となって殺人未遂を起こすが、独身の女性美容師の里子になり、家族の絆を結んでいく物語。 goo 映画 父と住んでいた . . . 本文を読む