マダム・クニコの映画解体新書

コピーライターが、現代思想とフェミニズムの視点で分析する、ひと味違う映画評。ネタバレ注意!

ぼくのエリ 200歳の少女/愛の不可能性

2010-11-19 | 映画分析
  (ネタばれ注意!) 「暴力の必然性」と「越境の重要性=ジェンダーの解体」。  本作は、人間の生にとって欠かせないこの2つの要素を、ミステリアスかつ美しい映像で、丁寧に描いている。 goo 映画 人が生きていくためには、「暴力」は必然である。  「他者を殺戮して、自己が生き延びるのか」  「自己を捧げて、他者を生き延びさせるのか」。  その中間はない。  ゆえに、人間は潜在的にヴァンパイア . . . 本文を読む