キャタピラー/身体化された記憶 2010-08-24 | 映画分析 (ネタばれ注意!) 反戦がテーマであるが、国家間の戦争と家庭内(女と男)の戦いとを重ね合わせて、 帝国主義における暴力の問題を突きつけている。 タイトルの「キャタピラー」は、帝国主義のメタファーである「戦車(強者が弱者を踏みつぶす)」を表す。 同時に、帝国主義にどっぷり浸かった主人公・久蔵の四肢を失った「芋虫のような身体」を指すが、彼の思想は、弱者である妻の人格を踏みにじる「戦車 . . . 本文を読む