院長の大石です。
うきは市で、めずらしい在来種のお茶を作っている楠森堂の、年に一度の「熟成 蔵出し茶」の蔵開きに行ってきました。
蔵開きは昨年からはじめられたそうで、私も知らなかったのですが、なんとフェイスブックの東京のお友達から教えて頂きました。
蔵開きにあわせて、国指定有形文化財の河北家住宅も公開されていました。
縁側でお庭を眺めながら、お茶とお菓子をいただきました。
日本古来の実生(木を接ぎ木などではなく種からはやす方法)のお茶は、一本一本が、少しずつ違っているので、今の品種改良されたお茶と違って、複雑な味になるそうです。
5月にとれたお茶を、築200年の蔵の中で一夏寝かせて出したばかりの「熟成 蔵出し茶」はとても深い味わいでした。
楠森堂では柿狩りも出来ます。実も葉っぱもきれいに色づいています。
河北家は、800年、27代続く旧家です。
気が遠くなりますね。一代目は鎌倉時代でしょうか?
楠森は、古くからの屋号だそうです。蔵の周りにも大きな楠が覆っています。
筑後平野は、昔、楠の森だったのでしょう。今でも神社や、このような旧家には大きな楠が残っています。
「壁結」とよばれる独特の竹垣の修復作業や台所にある、巨大な海老の注連縄など、民族的に貴重な祭事がいまでも
多く残っているそうです。
河北家はまた、近代日本美術史研究者で、美術評論家の河北倫明先生の生家としても知られています。
青木繁や坂本繁二郎を、見いだしたのは、河北先生だそうです。
御当主の河北さんと記念写真。
美しい自然の中で、気持ちのよい素敵な時間を過ごさせて頂きました。
どうもありがとうございました。
いつかぜひ、もっとゆっくりと、興味深いいろいろなお話をお聞かせていただきたいと思いました。
「蔵開き」は来年も開催されるそうですから、ぜひ行かれてみてくださいね。
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