ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

たいせつな政治

2009-01-14 22:17:11 | 寓話集まで
人間何に対してやさしくなれるか考えてみると
いろいろ難しいことがある
ひとにやさしい政治をこころがけると言うと
じゃあんたクジラはどうなるのとちゃちゃをいれる輩が現われる
もちろん
クジラにやさしい政治と言ったら
おれたちのおまんまどうなるのと泣きつかれる

でも
そんな極論言うひとばかりでもなくて
クジラにやさしい政治は
ひとにもやさしい政治だよ
ひとにやさしい政治は
クジラにもやさしい政治だよ
と言ってくれるひとたちがきっといっぱいいるはずさ
そういうひとびとの一員でありたいものだと思っているよ

でも
もう一回 でも
ひとにやさしくないひとにやさしくしてばかりはいられないし
クジラにやさしくないひとにやさしくしてばかりはいられない
ひとも森も川も海も
まちもむらもたんぼも
サンマもシラスもカキも
造船場も商店街も市場も
たいせつにしよう
美しい気仙沼と気仙沼のひとびとをたいせつにしようよ



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1 コメント

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人間と ()
2009-03-02 00:17:51
 人間と環境と地域。
 環境をクジラで代表させることで、文明の衝突も匂わせつつ、とかね。森川海で、地域の政治的対立もさりげなく匂わせつつ、とか。
 人間を大切にする、というときの人間がその都度そのつど何を指しているか、内実は相反するものであったりもする。
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