ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

霧笛145号 創刊40年記念号 〈144号へのお便りから〉

2024-03-10 15:29:18 | 霧笛編集後記
 宮城県詩人会の色川幸子さんから「千田さんのDead or Alive、霧笛も聞こえてきそうな港町に犯人らしき人物と、俺には関係ないことだ!どっちだっていい!という人物が映画のようにくっきりと見えてきて、この人物の次の〝日〟をも読みたいと思いました。/「祭礼」及川良子さん…きょうはよき日!なんでもない日よ続け!きりりとした詩に心、動きました。/千田遊人さんのみずみずしい感性はうらやましい…142号の作品群などにも驚くばかりでした。この詩人が見えているもの、感じているもの…とても新鮮な気持ちになりました。/他の方の作品…いろいろな作風で何度か読み返しては愉しんでいます。」
 同じく渡辺仁子さん、「バラエティーに富んだ作品の数々、充実の内容ですね。声に出して読むことを意識した作品が多いと感じました。…「祭礼」の〝きょうはよき日〟心ひかれました。」
 鳴子の本田作夫さん、「Dead or Aliveはどうにもならぬ哀しい運命を背負いながら生きるニヒルなさすらい男のドラマ、バックには「霧笛が俺を呼んでいる」(赤木圭一郎)、「さすらい」(小林旭)の曲が流れている…。他の作品も作者の日常が感じられ楽しく読ませていただきました。」
 会津若松の大島芳子さんから「今号は特に戦争…とか環境破壊を危惧する作品が目立ったよう…。世相ですね。…/及川良子様の作品「祭礼」は、久しぶりのまつりの喜びと恒久な平和の祈りが真摯に感じられました。/小野寺正典様の作品で…当地会津へお越し下さった事を知りました…作品にして下さり大変ありがたい…。/…作品は皆素晴らしく、私の地元にもこの様な詩誌があれば参加したいと思う程です。」
 県詩人会の汐海治美さんにDead or Aliveのテキストのみを、たまたま、メールでお送りしていたが、私のブログで(そして誌上で)写真つきのバージョンをご覧になって、「写真と一緒に、「ハードボイルドな演歌・湾」として提出されると、見違えるように別の詩になりますね。なるほど! …/前半は千田さんのサービスですね。おもしろいです。」
 東京の及川礼美さんは「郷里の気配に包まれ、そして今回も又、良子さんのご近影(背中も!)に接しとてもよい時間を過ごしました。…(白幡みゆさんの)表紙デザインも又「新たな個性」で楽しみです。」
 金子忠政さんからは「いつものように、暖かい言葉が並んでいます。不思議な安心感さえ感じるようになりました。」と。
 「暖かい言葉」、ここに詩誌霧笛の性格が現われているのかもしれない。地域における詩の広場として、結社としての強い主張にとらわれず、詩を書きたい思いを有する人々を受け入れてきたこと。しかし、そうであっても、長いあいだに培われてきた一個の傾向はあるのかもしれない。


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