十年後
あなたは何をしている?
わたしは
何かを書いているだろう
ひたすら本を読んで
好きな本を読んで
それで
気の向いたことを書く
書いて
ネットに載せて
いくつかは
同人誌に載せて
うまくいけば
いくつかはどこかの雑誌に載るだろう
書いてそれが何になる?
ただひたすらにおしゃべりすることと
何か違うだろうか?
何かラディカルなことを
根底的なことを
ほんとうのことを言うと
世界が凍りつく
みたいな
ひっくりかえすことばを
たとえば
おれは決してよみがえらない
とか
というのは
おれは黄泉(よみ)の国にはまだ行ったことがないから
生き延びた人は
けっして生き返ることがない
生き続けるだけだ
いったん死んだジーザスは
クライストとしてよみがえるだろうが
いや
黄泉の国には行ってるはずがないか
阿弥陀仏は
西の浄土から
こちらの岸によみがえる
いや
この仏も
黄泉の国には行ってるはずがないか
黄泉帰るのは
イザナギの命だけ
あの恐ろしい
イザナミから
桃の力や櫛の力など借りて
ヨモツヒラサカを登って
黄泉の国から帰ってくる
ああしんど
ああ怖かったと言って
特段の救済があるようでもない
ああ
イザナミも
若く美しく子だくさんであったのに
など
思い出していたかどうか
ああでもその後に
天照大神や月の神や
駄々っ子のスサノオなど産むのだから
(男が単身で産むのだが)
日本民族の祝い事ではあるわけだ
救済以前の産出 創造
ああ かくも長い日本民族の栄光
ふむ
日本の国土は
イザナギとイザナミの
普通の夫婦の営みで生み出されるのだが
(イザナミとイザナギのと順番を違えて言うとヒルコが生まれるので要注意)
天照大神は
イザナギがひとりで
目玉かどこかを洗って生み出すのだな
これはいかなる謎?
それも謎
これも謎
十年たったら
まだ謎だらけ
か
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