ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

俺はドストエフスキーも読まなかった

2022-10-20 23:18:30 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
「俺はドストエフスキーも読んだことないし、マルクスも読んだことないんだよ」

私は、ドストエフスキーも読んだしマルクスも読んだ

「教養の大きな幹はなくて、
枝葉があるだけみたいな感じ」

しっかりした幹がないのに
美しい枝葉や花がある というのは奇蹟

河合隼雄が、こう言ったらしい
「あなたはちゃんとした学校教育を受けなかった、本をたくさん読まなかったことで
すごく得してる」

でも騙されるな
教養はドストエフスキーとマルクスだけじゃない
父の代からの堅固な文化の枠組みという幹もある
サブカルチャーの百年の蓄積もある

引用は、谷川俊太郎の以下対談における発言
 谷川俊太郎+糸井重里「用務員さんみたいな詩人の部屋。」『ほぼ日刊イトイ新聞』 2022/07/04~09

※小熊昭広氏の詩誌『回生』す号(2022.12.14)の別冊付録「あめのちかいせい」(編集やまうちあつし氏)のインタビュー「詩をつくるひと」で、私を紹介していただいたが、別刷りで私のこの詩も紹介していただいた。小熊氏によれば、千田らしい詩、ということになるそうだ。


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