無意識は
意識から遠く隔てられたもの
意識から深く閉じ込められたもの
無意識は
ひとびとに広く共有されたもの
ひとびとと深く繋がれるもの
奥深い暗闇は暖かく
冷たく明晰な孤立を包み込む
閉じているのか
開いているのか
殺すのか
生かすのか
間違って
ふと
指と指が触れる
間違ったように
わざと
指と指が触れる
そのあわい
官能を呼び起こす
奮い立たせる
放出しない
その慾動
ぼくは知っている
ぼくは知らない
知っている
知らない
奥深い暗闇は暖かく
冷たく明晰な孤立を包み込む
ぼくたちは繋がっている
ぼくたちは孤立している
ぼくたちは知らない
道がどこへ通じているか
夜が明けるのか
朝が来るのか
とりとめなくつぶやいて
独り言して
向こうへ
到達するのか
途中で
霧消するのか
独り死ぬのか
泣くひとはいるのか
泣いてくれるひとはいるのか
明朝
陽は昇るのか
冷たい理性はいつも
確実ではない
と語る
永劫に疑う
あるとかないとか
やるとかやらないとか
好きとか嫌いとか
ずーっと花占いをやっているようなもんです。
納得いかなければもう一本…