538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

帝都物語

2009-08-25 23:31:42 | 邦画
荒俣宏さんが書いた伝奇小説を
実相時昭雄監督が映画化
脚本は林海象。
原作を簡潔にそして映像化しやすくしてるのだけど

原作の持ってる人間がちょと描き切れてない
というのか主人公の辰宮洋一郎を石田純一さんが演じてるのですが

悪の加藤保憲演じる嶋田久作さんの怪演に
すべての役者さんがくわれちゃってますよね
勝新太郎を筆頭に平幹二郎、高橋浩治、西村晃、寺田農、中村嘉葎雄、宍戸錠
桂三枝、坂東玉三郎 、大滝秀治さんと
錚々たる役者陣がみな
嶋田さんに食われちゃって

SFXだって嶋田さんに食われてる
食われていなかったのは
セットをきちんと組んだ銀座の街並みでしょうか

森鴎外は一応医者にしてましたが
軍服着てませんでしたねぇ
泉鏡花さんがでてきてましたけど
昭和ひと桁に活躍した文士さんだったのか

平将門ということで神田明神全面協力のロケだったようですが
ラスト華吹雪の階段
って神田明神の裏階段にしては
広すぎるような・・・
なんて細かい詮索は抜きにして

ちょっとSFXには不満の残るのは仕方がないとして
一応2時間強の尺
飽きさせない映画でした。