538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

零戦黒雲一家

2009-08-22 23:27:57 | 邦画
昭和37年の舛田利雄監督作品。
江崎実生さんが助監督についてらっしゃるんですね
石原裕次郎に二谷英明さんが主役で対立する映画。

日活が総力をあげて作った裕次郎映画ですが
ある意味群像劇になってるし
娯楽映画として作ってるけど
反戦が裏打ちされてる。

普通に映画が2,3本つくれるくらいの
悪役陣が顔をならべてるのが
ちょうど邦画最盛期ならではですよねぇ

零戦飛ばしてるし
空中戦もミニチュア飛ばしたり
米軍の編隊飛行や、空爆の火薬の量も半端なく
きちっとした娯楽大作にできあがってる

近藤宏、内田良平、高品格がいい味だしてましたね
井上昭文さんもよかった
通信兵役の天王寺虎之助さんが赤フンで頑張っているのですが
ラスト、この赤フンが生かされるとはおもってもみなかったです。

渡辺美佐子さんが若いしきれいだった
裕次郎さんと役の上で絡まないのね

二谷さんの恋人という設定だったけど
ムリヤリ登場させるのがすごいですね
おかげで井上さんの演技が光った。

この時代から戦争映画撮らせたら
キチっとした映画を作れる舛田監督の手腕を
活かしていたのは
日活悪役陣の楽しそうな演技だったようです
主役二人のキャラを集団で食いまくっていましたものねぇ。