前の記事から二日後の妻女山陣場平の貝母の開花状況です。撮影の前に保全作業と来週末の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業の準備をしなければいけないので少し早めに到着。まずノイバラの地下茎の掘り起こしを。これが重労働で腰に来ます。その後は撮影ですが、当ブログを見て開花したというので来ましたという方が3組ぐらい。お相手をいいことに休憩タイム。気温は23度まで上がりました。
貝母の花は下から咲いていきます。頂部まで咲くのはけっこう時間がかかるので、長い間楽しめます。雌しべの根本には、やがて実となる膨らみがあります。
スマホで撮影の場合は自撮りモードで下から煽って撮影するといいでしょう。花びらは普通6枚なのですが、これは7枚。8枚とかもありますが、雄しべは花びらの数と同じです。
毎年標本貝母としている陣馬平上の入り口の貝母。かなり開きました。上から4つめぐらいまで開花しています。あと数日で満開になるでしょう。
陣場平のメインの群生地もぽつぽつ咲き始めました。丸太のベンチは腐って来たので作り変えます。来訪者が増えたのであと二つ作ろうと思います。鳥の鳴き声が増えました。ツピーツピーと鳴くシジュウカラに、ひょっとしてサンコウチョウ?とかキツツキとか。
反対側の縁の辺りから見ると、この群生地がかなり大きいと分かっていただけると思います。柵やロープで囲っていないので踏まないように気をつけて自由に歩いていただいてかまいません。
そこから少し左にまわって。貝母は5月下旬には枯れてさく果の種は弾けます。その時に東風(こち)が吹くので貝母は西へと増えていくのです。左上の影になっている斜面の貝母はそうして増えていったものです。
昼をログハウスでと思って戻ると左奥に青いものが見えました。あれもう咲いたのかなと行ってみると、ヤマエンゴサクが咲いていました。例年より2週間ぐらい早い開花です。
青っぽい花とこんな風に少し赤みが強いものがあります。ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。別名、ヤブエンゴサク、ササバエンゴサク。
前回、野草好きの女性に教えていただいたシュンランのもとへ。咲いていました。シュンラン(春蘭)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。
清楚な佇まいで人気ですが、アップにするとやはりラン科、なまめかしい。ヒオドシチョウ(緋縅蝶)やルリタテハ(瑠璃立羽)も舞っていましたが撮影できず。
ヒナスミレ(雛菫)かコスミレ(小菫)か。ちょっと自信ありません。変種や交雑種もあって、スミレの同定は難しい。
スミレもカタクリやニリンソウなどと同じアリ散布植物です。種につくエライオソームを求めてアリが巣に運び、不要な種を巣の外に捨てます。それで増えるのです。
昼は堂平大塚古墳の横にあるログハウスを借りて。友人で良き山仲間で保全活動も手伝ってくれた故Kさんのログハウスで。花桃が咲き始めていました。作ってきた明太子マヨとチャンジャマヨのおにぎりとタンポポコーヒーでまったりと昼食。水仙やムスカリが咲いています。小鳥の鳴き声が心地よいBGMです。
下って林道入口でタチツボスミレ(立坪菫)。これは間違うことがありません。妻女山山系では探せば、アカフケタチツボスミレも見られます。
妻女山招魂社奥の駐車場。ソメイヨシノが満開です。例年ならば4月中旬が見頃で近隣の小学生が遠足で訪れるのですが、今年は散ってしまいます。ただ、カスミザクラやヤマザクラ、オオヤマザクラ、ウワミズザクラが見られるかも知れません。
妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。瓦には真田の六文銭。
下る途中に枝垂れ桜。桜は400種以上あるので、同定が難しいのです。
あちこちにタンポポが咲き出しました。総苞が反り返ったセイヨウタンポポとの交雑種が多いのですが、これはシナノタンポポ(信濃蒲公英)。貴重です。
前回は花粉症対策がいい加減だったので帰って少し寝込みました。反省して今回は鼻腔に白色ワセリンを塗り、抗アレルギー剤を飲み、ポリカーボネートのゴーグル風メガネで防御。なんとか持ちこたえました。やれやれ。なおかつ春は激しい寒暖差で自律神経失調症で腰痛がおきます。春は腰痛が最も増える季節なんです。温めの温泉やお風呂に入るのがいいですね。加えて花粉症。やれやれです。
週末は土日とも陣場平で撮影は一段落で保全活動をしました。たくさんの方が訪れてくれました。特に日曜日は、10人ぐらいのグループや二人連れの人たちが大勢。できるだけ保全活動の歴史や貝母のことをお話しました。その際は必ずこのブログを紹介しています。ブログでは開花状況を記しているので、それを見て訪れる方もいらっしゃいます。遠くは富山、新潟、東京とか。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
貝母の花は下から咲いていきます。頂部まで咲くのはけっこう時間がかかるので、長い間楽しめます。雌しべの根本には、やがて実となる膨らみがあります。
スマホで撮影の場合は自撮りモードで下から煽って撮影するといいでしょう。花びらは普通6枚なのですが、これは7枚。8枚とかもありますが、雄しべは花びらの数と同じです。
毎年標本貝母としている陣馬平上の入り口の貝母。かなり開きました。上から4つめぐらいまで開花しています。あと数日で満開になるでしょう。
陣場平のメインの群生地もぽつぽつ咲き始めました。丸太のベンチは腐って来たので作り変えます。来訪者が増えたのであと二つ作ろうと思います。鳥の鳴き声が増えました。ツピーツピーと鳴くシジュウカラに、ひょっとしてサンコウチョウ?とかキツツキとか。
反対側の縁の辺りから見ると、この群生地がかなり大きいと分かっていただけると思います。柵やロープで囲っていないので踏まないように気をつけて自由に歩いていただいてかまいません。
そこから少し左にまわって。貝母は5月下旬には枯れてさく果の種は弾けます。その時に東風(こち)が吹くので貝母は西へと増えていくのです。左上の影になっている斜面の貝母はそうして増えていったものです。
昼をログハウスでと思って戻ると左奥に青いものが見えました。あれもう咲いたのかなと行ってみると、ヤマエンゴサクが咲いていました。例年より2週間ぐらい早い開花です。
青っぽい花とこんな風に少し赤みが強いものがあります。ヤマエンゴサク(山延胡索)は、ケシ科キケマン属の多年草。別名、ヤブエンゴサク、ササバエンゴサク。
前回、野草好きの女性に教えていただいたシュンランのもとへ。咲いていました。シュンラン(春蘭)は、単子葉植物ラン科シュンラン属の蘭です。洋蘭として人気のシンビジウムの仲間。
清楚な佇まいで人気ですが、アップにするとやはりラン科、なまめかしい。ヒオドシチョウ(緋縅蝶)やルリタテハ(瑠璃立羽)も舞っていましたが撮影できず。
ヒナスミレ(雛菫)かコスミレ(小菫)か。ちょっと自信ありません。変種や交雑種もあって、スミレの同定は難しい。
スミレもカタクリやニリンソウなどと同じアリ散布植物です。種につくエライオソームを求めてアリが巣に運び、不要な種を巣の外に捨てます。それで増えるのです。
昼は堂平大塚古墳の横にあるログハウスを借りて。友人で良き山仲間で保全活動も手伝ってくれた故Kさんのログハウスで。花桃が咲き始めていました。作ってきた明太子マヨとチャンジャマヨのおにぎりとタンポポコーヒーでまったりと昼食。水仙やムスカリが咲いています。小鳥の鳴き声が心地よいBGMです。
下って林道入口でタチツボスミレ(立坪菫)。これは間違うことがありません。妻女山山系では探せば、アカフケタチツボスミレも見られます。
妻女山招魂社奥の駐車場。ソメイヨシノが満開です。例年ならば4月中旬が見頃で近隣の小学生が遠足で訪れるのですが、今年は散ってしまいます。ただ、カスミザクラやヤマザクラ、オオヤマザクラ、ウワミズザクラが見られるかも知れません。
妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。瓦には真田の六文銭。
下る途中に枝垂れ桜。桜は400種以上あるので、同定が難しいのです。
あちこちにタンポポが咲き出しました。総苞が反り返ったセイヨウタンポポとの交雑種が多いのですが、これはシナノタンポポ(信濃蒲公英)。貴重です。
前回は花粉症対策がいい加減だったので帰って少し寝込みました。反省して今回は鼻腔に白色ワセリンを塗り、抗アレルギー剤を飲み、ポリカーボネートのゴーグル風メガネで防御。なんとか持ちこたえました。やれやれ。なおかつ春は激しい寒暖差で自律神経失調症で腰痛がおきます。春は腰痛が最も増える季節なんです。温めの温泉やお風呂に入るのがいいですね。加えて花粉症。やれやれです。
週末は土日とも陣場平で撮影は一段落で保全活動をしました。たくさんの方が訪れてくれました。特に日曜日は、10人ぐらいのグループや二人連れの人たちが大勢。できるだけ保全活動の歴史や貝母のことをお話しました。その際は必ずこのブログを紹介しています。ブログでは開花状況を記しているので、それを見て訪れる方もいらっしゃいます。遠くは富山、新潟、東京とか。
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