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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

貝母は見頃。25日ぐらいまで花盛りでしょう。20日(日)は長野マラソンで岩野橋と赤坂橋が通行止めです(妻女山里山通信)

2025-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
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いずれにせよ新しいブログをゼロから始めることとなります。新しいブログのURLはまだ決まっていませんが、決まりましたらこちらでお知らせします。


 17日(木)の妻女山陣場平の貝母(ばいも)の開花状況。大勢訪れてくれました。花が少ないように見えるのはニホンカモシカの食害なのです。母子で朝食に来るのですが、子供は2歳になって食べざかり。本当にこんな毒草を食べて大丈夫なのかと思います。食べるのは若葉のつぼみだけ。大きく育った花は食べません。

 貝母の花の中。雌しべの付け根が濃い緑で膨らんでいますが実になる部分です。花が散ると大きくなり始め、最終的には直径30ミリほどの糸巻き状になります。枯れるとさく果なので弾けて種を飛ばします。

 上の入り口からの眺め。手前の貝母に花がないのはニホンカモシカに食べられたからです。今年は3月が寒かったので成長しませんでした。草丈が例年の半分かそれ以下です。

 万葉集に一首詠まれていると言われます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
 これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
 意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人の旅立ちは2月。まだ貝母は咲いていない。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。

 上の方の2〜4つほどがまだつぼみです。週末にはかなり開くでしょう。午後になると強風が吹くことが多いので撮影するなら午前中がおすすめです。

 日当たりの良い東南の場所は満開に近い状態です。私が2009年の4月に藪の中のギャップに貝母を見つけたのがこの辺りです。四畳半か六畳ぐらいしかありませんでした。そこからここまでするのに16年かかっています。毎年落枝の片付けや帰化植物の除去、球根の移植作業など手入れはけっこう大変です。連休前に妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々を集めて保全作業をする予定です。里山保全に関心がある大学生とかが手伝ってくれると嬉しいのですが。

 5月半ばから舞い始めるウスバシロチョウの食草のシロヤブケマン。今年は3月の冷え込みで咲いているものが少なめです。

 中央にあるクマノミズキから樹液が出始めました。小さな虫たちが集まって舐めに来ます。無害なので人も舐められますが、メープルシロップのように甘くはありません。

 ヤマエンゴサクの花も次々に咲いています。ただ昨年よりはやはり少なめです。

 堂平大塚古墳の枝垂れ桜もほぼ満開。

 八重の花。まだつぼみのものも。

 艶やかです。貝母は4月の茶花ですが、梅は入っていますが桜は茶花ではありません。豪華絢爛過ぎますね。

モリモリキッズ・スペシャルのブログで、最近大流行りの南米文学(ラテンアメリカ文学)の紹介を始めました。『百年の孤独』『族長の秋』『蜘蛛女のキス』など。注目作品ばかり。

「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)
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「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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