地球を新しく成そう
ある男神と女神の約束がありました。
地球を新しいエネルギーで満たす
それは創造主の意図だったのかもしれません。
女神は月の者
男神は別の星から
二人は地球に降り立ちました。
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けれど…
地球には様々な意図があり
既に様々な存在がありました。
地球の人々をコントロールして
金を採掘させる存在
機械化する存在
既に地球はそんな様々な存在達が、
雑多に暮らしていました。
二人は
約束を果たすべく地球で出会い
新しい創造の世界を成そうとしましたが、
争いに巻き込まれてしまいます、、
月の女神は、
地球のエネルギーを成すための宝を奪われ…
その身は封印されてしまいました。
男神は、女神を護ろうと戦いましたが、なす術もなく…
2人の約束は果たされませんでした。
女神は、男神との約束を護りたい
男神と引き離された悲しみの中で、
自らの涙の中に身を投じました。
涙に身を投じた…
封印は女神の涙。
宝は三つありました。
二つは奪われましたが、
一つは、女神の涙と共にありました。
地球は一つの宝を欠いたまま…
発展していきました。
女神の存在は消され、
その涙など忘れ去られて…。
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男神はずっと
封印された女神のそばで
女神を護り続けました。
その身を分断し、
女性性の怒りや涙を受け止めて
既にある存在達と戦い、
護り続けたのです。
女神は知るはずもありません。
涙の中にあったから、
男神と引き離された悲しみと
二つの宝を奪われた慟哭の中にあったから。
一つの宝だけをその胸に抱き、
涙の中にありました。
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長い長い年月が経ちました。
宝を奪った人々もいなくなり
女神の存在も
男神の傷も
忘れ去られ
二つの宝だけで発展した地球。
そんな事があったなんて、
もう、誰一人として
地球に住まう者達は知らない。
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長い長い年月が経ち、
それ程の年月を重ね…
人々は…
気づき始めたのです。
『何かおかしい』
と。
『自分達は何かが足りないのでは?』
と。
勿論、その理由等分かりません。
物質は豊になり、満たされたけれど…
深くに巣食う欠乏感
満たされない心
豊かなはずなのに…
それが何処から来るのか分からない。
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人々の、そんな、
深くにある自覚できない思いは、
ゆっくり地球を満たし…
ある時、女神の封印を揺らし始めました。
自ずと女神も揺れ始め…
女神を覆う自らの涙は
一緒に揺れ…
女神の閉じていた重たいまぶたが開き始めました。
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ずっとずっと
そばにいた男神。
そんな女神の変化に気付かないはずは無く…
すぐさま女神の封印を破りました。
男神は言いました。
『ずっと待っていた』
女神は…黙って…
男神の胸に顔を埋めました。
💠
女神が命をかけて護り通した宝は
女神の中にありました。
男神との再会は
女神の涙を消し、
そのハートを満たし…
しばらくすると…
一つの宝
が現れました。
男神は、
女神を護りながら、戦いながら、
奪われた二つの宝をその手に入れていました。
三つの宝が揃う事を信じて…
その日が来るのを信じていたから。
その身はボロボロでした、、
そんな男神の姿を見て
女神はまた泣きました。
💠
三つの宝が揃い
二人の約束が果たされる時が来た…
二人は静かに、
三つの宝を地球に成しました。
遥か昔に交わした約束。
その約束がやっと…。
二人は、
自らの歓喜を胸に秘め、
見つめていました。
地球と、
素晴らしい未来を。