今日の井上君は凄かった!
前回(12/14)観た時に「今期の彼は"陰"の表現が上手くなって、
"陰"と"陽"の落差が良いなぁ」と思いましたが、今日は"陰"を通り越して"怒"の感情がダイレクトに伝わって来ました。
登場時はパパが何を言っても、猊下を怒らせても、明るい未来を信じて輝いている無邪気な井上ヴォルフ。
この辺りの、顔をやや斜め上げて夢見心地な表情を常にキープしている演技が堪らなく好き
その明るかった彼がパリへ行ってガラリと変わり、暗い表情に険しい目付きで『ピアノ・ソナタハ短調』を歌う。
厳しい現実の前に荒んで行くヴォルフ。
(何かここの演技、妙に説得力があるんですけど…)
ママの前では明るく振る舞う姿がいじらしい。(良い子だ)
しかし、その母も…。
「蝋燭の日みたいに消えた…」
母の死に愕然となるヴォルフ。
パリで彼を支えていた最後の糸が切れた。
「♪残酷な人生 歪んだ世の中」と歌うこの日の井上ヴォルフからは、悲しみより自分を追い詰めるものに対しての"怒"の感情を強く感じた。
それが歌っている内にどんどん激しくなって来る。
凄い迫力
香寿男爵夫人の導きでウィーンへ向かったヴォルフ。
シカネーダーやコンスタンツェとの出会いで生来の明るさを取り戻し張り切る彼だが、またそこにコロレド猊下の妨害が入った。
『僕はウィーンに残る』
このシーンも怒り方も、いつもより激しい感じ。
「い や だ!」凄い顔でアルコにアピール(笑)
昂ってる、昂ってる
受ける山口コロレド猊下も、井上君に合わせて歌の迫力が増している感じ
「あんたとの関わりなんて願い下げだ!」
猊下の足元に白いカツラを投げつける井上ヴォルフ。
いつもの様に狙いを定めて投げる余裕も無い。
『影を逃れて』
「これで僕達はどこへ行ってもいいんだ」
コロレドから自由を勝ち取り歓喜するヴォルフ。
しかし、アマデはそんな彼に従わず、冷たく見下した様に箱を返せと要求する。
観念した様に箱を渡し、去って行くアマデを見るヴォルフ。
前回は、箱の蓋は自分では開けられない事に気が付き、彼の中でアマデが脅威的な存在となる第一歩に見えたこのシーン。
今日は、「僕はまだアイツ(残酷な運命)の掌の中にいる…」といった様に立ちすくんでいる様に思えた。
次第にヴォルフの表情に『母の死』の時に感じた「怒」の感情が蘇って来る。
「運命などに負けるものか」と言わんばかりに汗だくで熱唱
怒りが激しすぎて、もはやヴォルフの視線はコロレド猊下やアマデを通り越して、自分を追い詰めるもっと大きなもの=“運命”そのものに向いている感じ。
まるで「モーツァルト」と言うより、己の分身であるアマデを引き連れて運命の神に闘いを挑む一人の青年。
↑「頭、大丈夫?」とか言われそうですが、
本当にこう見えたんですよ
(というか、私にまともなレポを期待されても…/笑)
これぐらい、この日の井上君は凄かったんです
一幕終了後に客席側から「何か今日、メチャクチャ顔が怖いんですけど」という声が聞こえたので、私だけが見た幻ではないはず…
こんなに激しい井上君を見たのは初めてだったので、本当にビックリでした
前回(12/14)観た時に「今期の彼は"陰"の表現が上手くなって、
"陰"と"陽"の落差が良いなぁ」と思いましたが、今日は"陰"を通り越して"怒"の感情がダイレクトに伝わって来ました。
登場時はパパが何を言っても、猊下を怒らせても、明るい未来を信じて輝いている無邪気な井上ヴォルフ。
この辺りの、顔をやや斜め上げて夢見心地な表情を常にキープしている演技が堪らなく好き
その明るかった彼がパリへ行ってガラリと変わり、暗い表情に険しい目付きで『ピアノ・ソナタハ短調』を歌う。
厳しい現実の前に荒んで行くヴォルフ。
(何かここの演技、妙に説得力があるんですけど…)
ママの前では明るく振る舞う姿がいじらしい。(良い子だ)
しかし、その母も…。
「蝋燭の日みたいに消えた…」
母の死に愕然となるヴォルフ。
パリで彼を支えていた最後の糸が切れた。
「♪残酷な人生 歪んだ世の中」と歌うこの日の井上ヴォルフからは、悲しみより自分を追い詰めるものに対しての"怒"の感情を強く感じた。
それが歌っている内にどんどん激しくなって来る。
凄い迫力
香寿男爵夫人の導きでウィーンへ向かったヴォルフ。
シカネーダーやコンスタンツェとの出会いで生来の明るさを取り戻し張り切る彼だが、またそこにコロレド猊下の妨害が入った。
『僕はウィーンに残る』
このシーンも怒り方も、いつもより激しい感じ。
「い や だ!」凄い顔でアルコにアピール(笑)
昂ってる、昂ってる
受ける山口コロレド猊下も、井上君に合わせて歌の迫力が増している感じ
「あんたとの関わりなんて願い下げだ!」
猊下の足元に白いカツラを投げつける井上ヴォルフ。
いつもの様に狙いを定めて投げる余裕も無い。
『影を逃れて』
「これで僕達はどこへ行ってもいいんだ」
コロレドから自由を勝ち取り歓喜するヴォルフ。
しかし、アマデはそんな彼に従わず、冷たく見下した様に箱を返せと要求する。
観念した様に箱を渡し、去って行くアマデを見るヴォルフ。
前回は、箱の蓋は自分では開けられない事に気が付き、彼の中でアマデが脅威的な存在となる第一歩に見えたこのシーン。
今日は、「僕はまだアイツ(残酷な運命)の掌の中にいる…」といった様に立ちすくんでいる様に思えた。
次第にヴォルフの表情に『母の死』の時に感じた「怒」の感情が蘇って来る。
「運命などに負けるものか」と言わんばかりに汗だくで熱唱
怒りが激しすぎて、もはやヴォルフの視線はコロレド猊下やアマデを通り越して、自分を追い詰めるもっと大きなもの=“運命”そのものに向いている感じ。
まるで「モーツァルト」と言うより、己の分身であるアマデを引き連れて運命の神に闘いを挑む一人の青年。
↑「頭、大丈夫?」とか言われそうですが、
本当にこう見えたんですよ
(というか、私にまともなレポを期待されても…/笑)
これぐらい、この日の井上君は凄かったんです
一幕終了後に客席側から「何か今日、メチャクチャ顔が怖いんですけど」という声が聞こえたので、私だけが見た幻ではないはず…
こんなに激しい井上君を見たのは初めてだったので、本当にビックリでした