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モバライダー mobarider

系外惑星も、重いほど自転が速くなる傾向

2014年05月07日 | 宇宙 space
地球の3000倍の重さを持つ系外惑星“がか座β星b”。
この系外惑星が、8時間周期で自転していることが直接観測から分かりました。

このことにより、「重い惑星ほど自転が速い」っという太陽系内での傾向が、系外惑星にも当てはまるということが分かってきたんですねー
がか座β星b(イメージ図)
中心星からの距離は太陽~地球の8倍で、
この距離は直接撮像された系外惑星としてはもっとも近い。

63光年彼方の4等星“がか座β”には、
地球の16倍の大きさで、3000倍の重さを持つ大型惑星が6年前に発見されています。

多くの系外惑星の観測は、主星の光から探る間接的な方法なんですが、
この“がか座β星b”は、直接その姿がとらえられた最初の系外惑星でもあるんですねー

観測は、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡“VLT”を用いて行われ、この惑星の自転速度が調べられました。

天体が自転すると、見えている面の半分は観測者から遠ざかり、もう一方は近づく。
この動きによる波長の変化(ドップラーシフト)を、分光観測でとらえたんですねー

観測の結果、惑星の自転周期は8時間で、赤道領域は時速10万キロで動いていることが分かります。
地球は時速1700キロ、木星でも47000キロなのでひじょうに高速といえます。

太陽系の惑星は重いほど自転が速い傾向にあるので、
“がか座β星b”もそれに当てはまることになります。
太陽系の惑星は重いほど自転が速い傾向があるが、
“がか座β星b”もそれに当てはまっている。

数十億年の歴史を持つ太陽系の惑星に比べ、“がか座β星b”は形成から2000万年というとても若い天体になります。
そして、時とともに冷えて縮むと、さらに自転が速まると考えられています。

ただ、こうした時の経過以外にも、自転速度を変化させるさまざまな要因があるのですが、
その詳細は確実には分かっていないんですねー
今後は多数の系外惑星を同様の手法で調べ、
さらに惑星表面の球面マップなどを作っていくそうですよ。


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