宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

太陽系外の惑星で、初めて雲を確認

2013年10月07日 | 宇宙 space
巨大ガス惑星“ケプラー7b”の表面に明るい領域。
この明るい領域が見えるのは、どうやら雲からの反射によるもののようです。
系外惑星の雲の分布が明らかにされたのは、今回が初めてのことなんですねー




“ケプラー7b”(左)と木星(右)




“ケプラー7b”は系外惑星探査衛星“ケプラー”が、初期のミッションで見つけた木星型巨大ガス惑星“ホットジュピター”です。
重さは木星の半分で、ひじょうに低密度なのが特徴です。

こと座の方向にあり、月のように満ち欠けするのが観測されていて、地球から見て西側に明るい領域があることが知られていました。

NASAの赤外線天文衛星“スピッツァー”で調べたところ、惑星の表面温度は摂氏800~1000度前後と見積もられています。

中心星からの距離は、太陽~水星の約7分の1と近くいのですが、
NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”の可視光観測で検出できるほど明るい割には低温なんですねー

なので、この惑星には上層大気の雲があり、それが中心星の光を反射しているのかもしれません。
また、雲の模様は地球とは違ってあまり変化がないので、とても気候が安定しているようです。

おおざっぱなんですが、系外惑星での雲の分布が判明した初めての例になります。
今回の研究により、地球に似た惑星の大気も、同じ方法で調べられると期待されているんですねー