台風一過。
皐月半ばに相応しい言葉ではありませんが、事実なんだから…苦笑。
風雨に塵芥が流され、目に染みるような青空が朝から広がりました。
午前中は、母に付き添って病院へ。
その夜は、白内障手術を翌日に控えた母親を放置して独演会に行く、親不孝な娘です(ーー;)
と言う訳で、千住マルイ11Fにあるシアター1010での、柳家小三治独演会。
出遅れてチケットが完売だったり、オフの予定と合わなかったり、会場が遠すぎたり、なかなか御縁が結べなかったのですが、ようやっと念願叶いました。
演目は…
柳家三之助 道灌
柳家小三治 かぼちゃ屋
(仲入り)
柳家小三治 野ざらし
柳家三之助は九番弟子。
『道灌』を演じた後は、座布団を返して師匠のお茶を運び、メクリをめくる…前座がいなけりゃ弟子がするのが当たり前、ですか。
さて、去年・一昨年と、鈴本の神無月上席に行けませんでしたから、小三治の姿を見るのは二年半ぶり。
今75歳だそうですが、実年齢以上に歳をとった印象です(今時の七十代は見た目が若い人が多いので、余計にそう感じるのかも)。
喉の調子も、あまり良くなかった様子。
それでも、ナマ小三治は別格(笑)。
『かぼちゃ屋』のマクラの可笑しさ。
楽屋の窓ガラス越しに見える夕陽とガラスにへばりついていた一匹の黒い羽蟻。
それを撮影しようとする話からカメラの話になり、黒い羽蟻から白い羽蟻(白蟻)~銭湯の女湯へと…笑。
訥々とした語りなのですが、この可笑しさは生で聴かなければわからない。
本日のハイライトは、『野ざらし』で八五郎が女の来訪を妄想する場面。
女の可愛さが際立っていましたね。
75歳の小三治に八五郎が妄想する女の姿が被さって見えるのですから…大したものです。
あれを見ただけで、行った甲斐がありました。
おそらくは、若い頃から見続けてきた人からすれば衰えた感があるでしょう。
ただ、今のあるがままの姿を「これでいいのだ…」と思えてしまうのが小三治らしさのような気がします。
ホール落語も悪くないけど、次回は寄席がいいかなぁ(笑)。
皐月半ばに相応しい言葉ではありませんが、事実なんだから…苦笑。
風雨に塵芥が流され、目に染みるような青空が朝から広がりました。
午前中は、母に付き添って病院へ。
その夜は、白内障手術を翌日に控えた母親を放置して独演会に行く、親不孝な娘です(ーー;)
と言う訳で、千住マルイ11Fにあるシアター1010での、柳家小三治独演会。
出遅れてチケットが完売だったり、オフの予定と合わなかったり、会場が遠すぎたり、なかなか御縁が結べなかったのですが、ようやっと念願叶いました。
演目は…
柳家三之助 道灌
柳家小三治 かぼちゃ屋
(仲入り)
柳家小三治 野ざらし
柳家三之助は九番弟子。
『道灌』を演じた後は、座布団を返して師匠のお茶を運び、メクリをめくる…前座がいなけりゃ弟子がするのが当たり前、ですか。
さて、去年・一昨年と、鈴本の神無月上席に行けませんでしたから、小三治の姿を見るのは二年半ぶり。
今75歳だそうですが、実年齢以上に歳をとった印象です(今時の七十代は見た目が若い人が多いので、余計にそう感じるのかも)。
喉の調子も、あまり良くなかった様子。
それでも、ナマ小三治は別格(笑)。
『かぼちゃ屋』のマクラの可笑しさ。
楽屋の窓ガラス越しに見える夕陽とガラスにへばりついていた一匹の黒い羽蟻。
それを撮影しようとする話からカメラの話になり、黒い羽蟻から白い羽蟻(白蟻)~銭湯の女湯へと…笑。
訥々とした語りなのですが、この可笑しさは生で聴かなければわからない。
本日のハイライトは、『野ざらし』で八五郎が女の来訪を妄想する場面。
女の可愛さが際立っていましたね。
75歳の小三治に八五郎が妄想する女の姿が被さって見えるのですから…大したものです。
あれを見ただけで、行った甲斐がありました。
おそらくは、若い頃から見続けてきた人からすれば衰えた感があるでしょう。
ただ、今のあるがままの姿を「これでいいのだ…」と思えてしまうのが小三治らしさのような気がします。
ホール落語も悪くないけど、次回は寄席がいいかなぁ(笑)。
山姥さんのリラックスしている様子が、わかります。と、いうことはひと眠りして立ち会いですな。ますます人使いが荒くなるお母上ですな。娘使いとも言うか。ご無事を。
TVではNHKの『日本の話芸』、ラジオならTBS『ラジオ寄席』(プロ野球のシーズンオフ)やNHK『真打ち競演』が、手頃な入門編と思います。
噺家のTV番組では『笑点』が真っ先に浮かびますが、あれは大喜利がメインなので寄席とは毛色が違いますし…。
小三治は十代目柳家小三治で、先代柳家小せんの弟子にして昨年人間国宝に認定された噺家。
実はDVD(落語研究会 柳家小三治全集)を持っているのですが、目下再生機がないので宝の持ち腐れ状態です(/_;)
小金治は桂小金治で、子どもの頃はワイドショーの司会者とばかり思っていました(ーー;)
記憶の中では、「指圧のこころ」のオジサンと田村魚菜と小金治と三人ワンセット(笑)。
現在、彼の高座はYouTubeで見ることができるようです。
千手観音千の手でストレス解消術取り寄席る
なあんちちちの月太郎。
ところで、千手観音の利き手はどれかな?
MRI検査終りました。
無事に解放されたものの、暑いし草臥れたし、避暑よりも午睡を選択して帰宅しました(苦笑)。
個人差はあるかもしれませんが、落語は効くと思いますねぇ(笑)。
そもそも、笑うことは免疫力のアップにつながります。
これは婆の与太話ではくて、村上和雄筑波大名誉教授などの研究によるもの………と、一応は権威を付けて(苦笑)。
昨日気持ち良く出勤できたのも、今朝どうにか母の退院手続きをストレスなく片付けられたのも、すべて小三治師匠の噺を聞いて声を出して笑ったおかげです(爆)。
次は寄席に行くか、それとも独演会を狙うか…苦笑。
あれは閉所恐怖症の自覚がある方や音声に過敏な方ですと、辛いものがありますね。
前立腺では、半数以上が問題なしとされるようですが………???
さて…。
なぜ千手観音の話かと言えば、今回の独演会会場が千住だったから(笑)。
そもそも千住という地名の由来の一つに、勝專寺の千手観音にまつわる話がありまして………もっとも、通りがかり星影月太郎氏がご存知だったかどうかまでは、わかりかねます(苦笑)。
観音様自体が現世利益を体現する存在ですし、中でも千手観音はオールマイティーゆえ、利き手は無いような気がしますよ(笑)。
妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五………によると、何でもかんでも「念彼観音力」で解決ですから、大したものです(笑)。
由来は揺らいで溶けてゆく
陽炎みたいに淡くなり由来はますますぼやけゆく
寺の由来や神社の由来
みんなこの世のことでねえ
由来はいっとき頭に残り
留まりきれずに昇ってく
タンポポみたいな怪しさと
つかみきれない不確かさ
由来よ由来、私の由来
由来にならない私の由来
なあ、由来
この残存風景ある限り
君は風に乗っていつまでも舞うだろう
由来を作るのは今生きている人間
こう生きてたと信じたい
こうあったはずと思いたい
だから今
知りえたばかりのこの由来を
僕は両手にのせ
ひとまずは天に向かって放つのだ
由来に届かなかった人や
由来にならなかったものたちのため
僕はそれらもみな天に向かって放つのだ
浄化し昇華する力が根底にあるがゆえに、読む者を魅了するのですね。
三十三間堂の千手観音は本当に千本の手があるって、昨日だが一昨日のテレビで云っていたような気がします。
現世利益的な割にはスゴイ執念で作るんですね。
ところで星影月太郎って誰?