ランダムなまず庵

 何事にも一寸手を出すが人並みに出来ず、中途半端なその日暮らし・・何でもありの風来ブログ、暇にまかせて「庵」ってます。

まぐろフレーク

2008-04-12 07:50:16 | 思い出はホロ苦く
 60年程前の終戦直後、食糧難の時に何故か「まぐろの缶詰」があった。よく食べた思い出がある。

 あれ以来食べたことがないが、思い出したのでスパーで買ってみた。油漬けのツナのようなものではなく、昔のままのような醤油漬けのがあったのである。

 味は砂糖が多く酸っぱくて少し違うが、何となくあの頃が思い出されてくる。

 飽食の時代にまだこんなものが売れているのかと、表示をみると、お召し上がり方として「巻ずし オムスビのタネ 炊き込みごはん 大根じゃがいもの煮物 大根おろしあえ」とあった。

 何!オムレツにも使えるのかと翌朝作ってみた。もう一度読んでみると「オムレツ」なんて書いていない。「オムスビ」と間違えたのだが、味はマァマァでした。一度やってみては、百聞は一見に如かずである。

 当時と変わっているは、缶切り不要のプルトップ(pull-top)である。昔は先の尖がったのを缶の真ん中に突き刺し、倒して缶の淵に切り歯を当て回して切っていった。

 「缶蹴り」に使った。また、缶に紐をつけ足の指に挟みポッコポッコと歩く他愛のない遊びをした。

 終戦後2、3年は多くいたルンペン( Lumpenドイツ語らしい)浮浪者のことであるが「空き缶」を腰にぶら下げ、食器にしたり、物を煮たりしていたのである。


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