埼玉県白岡町は来年10月をメドに市制への移行を準備中であるが、それを前に11日、全国(一部海外)の獅子が白岡町の中央公民館に集い「第14回全国獅子舞フェスティバル・白岡町」を開催、賑やかな舞を披露し、市制移行への前景気をあおった。
「全国獅子舞フェスティバル」は、全国の色々な獅子舞文化を紹介することによって伝統文化への理解を深めることを目的に、毎年、全国各地で行なわれているが、白岡町には個人が開設する「獅子博物館」があり、数多くの伝統行事が伝承されていることから、今年の開催となったもの。
お祝いに駆けつけた小島卓・白岡町長は「現議会で市制移行を検討してもらい、来年10月に市となる方向で進んでいる。こうした中で、このようなフェスティバルが開かれることは誠に喜ばしい。白岡町には多くの伝統文化・芸能があるので積極的に発信し、この街を全国にPRしていきたい」と語った。
「第14回全国獅子舞フェスティバル・白岡町」は当初、3.11東日本大震災の発生を受けて開催が危ぶまれたが、「獅子博物館」の高橋裕一氏の尽力や白岡町、白岡町教育委員会、白岡町観光協会の積極的な後援によって開催に至った。
このフェスティバルには北は山形県、南は沖縄県まで全国から10の獅子舞が結集。それぞれの獅子舞等を紹介した。
一番手は、地元・白岡町の「菁莪囃子会による和太鼓と獅子舞」
続いては、山形県白鷹町の文化継承団体・獅伝による赤獅子
3番手は茨城県水戸市の柳貴家勝蔵社中の水戸大神楽
4番手は、来年の開催地・静岡県掛川市からの掛川の木獅子
来年11月10、11日に「第15回全国獅子舞フェスティバル・掛川市」が開催予定。
5番手は、地元・白岡町の南小学校郷土文化研究クラブによる小久喜のささら
このささらは平成20年4月に6年振りに踊られて以来、踊られていなかったが、今回、3年8ヶ月振りに再復活。
子どもたちや、若者たちへの伝承が行なわれている。
すばらしい「ささら」の復活に会場を埋めた観客も惜しみない拍手を送っていた。
6番手は、埼玉県北本市の本宿天神社獅子舞
ユーモラスな所作
愉快なストーリーとすばらしい笛の音に観客は見入っていた。
7番手は、埼玉県鴻巣市の原馬室の獅子舞
埼玉県の指定無形民俗文化財
総勢45名の舞台は圧巻であった。
8番手は、東京都江東区の深川バロン倶楽部によるバリ島のバロンダンス
魔女ランダの侍女たちの踊りや「善」の象徴の「バロン」の踊り等
会場いっぱいの舞が見られた。
その興奮が冷めない中、9番手として登場したのは、白岡町の新田の天王様
獅子や天狗が会場を駆け巡り、会場を祓い清める。
最後は、遠く沖縄県名護市からの名護市青年団やんばる船・名護の大獅子
午前11時から始まった「第14回全国獅子舞フェスティバル・白岡町」は、昼食休憩もなく午後4時前まで5時間弱のロングラン上演となった。
会場は終始満員の盛況で、町民等の関心の高さを示した。
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