宮代町の田の稲刈りはほぼ峠を越えたように思われる。
その、稲刈りが終わった田を見ながらの散歩は楽しみの一つである。
稲の中に隠れて、必死に生きてきた花(雑草)たちが、わが世の春が来たとばかりに、姿を現し、綺麗な花を咲かせるからである。
それと、稲刈りの終わった田をいくら眺めていても、不審者と思われることは少なく、農家の人も飛び出してこない。
そうした、田んぼにこの時期咲くイボクサは見ていて飽きることがない。
イボクサとは何とも無粋な名前が付けられたのもだが、農家の人にとってはありがたくない雑草なので、この名も致し方ないところ。
むしろ「イボが取れるからイボクサ」と名付けられたという説もあるくらいだから、決して悪い名前ではない。
イボクサの花の魅力は、そのグラデーションの美しさと、特異な花の形。
色合いにほれぼれして、花のつくりを見ては時にクスリと顔がゆるんだり、何しろ見飽きない。
今日は出会えなかったが4弁の花もあり、4つ葉のクローバーを探すような楽しさもある。