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「環境にやさしい活動の一歩をふみ出そう!」  キッズエコサミット宮代で子どもたちが町に提言

2011年02月18日 20時07分48秒 | 宮代ニュース

宮代町の小学校の全5,6年生を中心にエコ活動を推進する中学生や高校生などが18日、進修館に集い、環境問題への取り組みの情報交換を行うと共に、取り組みの継続と広がりを図るための「キッズ・エコサミット宮代2011」を開催した。サミットの締めくくりとして、宮代町民に対して「エコバックで買い物をして、環境にやさしい活動の一歩をふみ出そう!」との提言を行った。

宮代町では、全小学校の5、6年生を対象に「環境教育プログラム・キッズISO」を実施、子どもたちの活動を通じて、親や町民に環境問題への取り組みを促す活動を行っている。

18日開催された「キッズ・エコサミット宮代2011」は、そうした子どもたちのエコ活動の報告を行うと共に町の人などにその様子を見てもらうことで、環境への一歩を踏み出してもらいたいとしているもの。

キッズ・エコサミット宮代2011では、最初に、町長などからこの一年の子どもたちのエコ活動に対して、小学校4校、中学校3校に感謝と激励を込めた表彰状が授与された。

引き続き、先に国連大学で行われたキッズISOで埼玉県知事賞などの特別賞を受賞した4組の家族が、取り組み事例を発表した。

エコ活動は楽しく進めることが大切と「面白い係りの名前をつけたため、家族全員が面白がって取り組めた」事例や

「なぜ、エコ生活に変えなければいかないかを、家族全員が話し合ってから取り組みを開始したことで、楽しく取り組めた」とする事例

「キャンドルナイトなど、家族のコミュニケーションが深まった。また、毎日、電気やガスのメーターをチェックすることで、どうしてそうなったか原因を考えたり、改善するにはどうしたらいいか、考えること(PDCA)が楽しくなった」事例

「ソーラークッカーを手作りして、いろいろなものを料理してみた」と楽しい実験などを通じてエコへの意識を高めた事例などが発表された。

各発表とも、家族全員で取り組むこと、続けるためには楽しくやっていくことの大切さが述べられた。

引き続き、小学校4校、中学校3校のエコ活動の取り組み事例が発表された。資源回収やグリーンカーテンなど、地道な活動を継続させていきたいとの発表が多かった。

宮代町では、こうした環境活動を進める中で、町内の小中学校の代表で組織する「子ども環境会議」を組織し、学校内にとどまらず、子どもの側から町民に対して環境問題への提案や提言を行っている。昨年は、「エコバック使用を奨励する小冊子」を作成し、町内全戸に配布したが、どの程度エコバックが使用されるようになったを調査、その結果も18日発表された。

また、エコ活動をつなぎ発展させたいとして、中学生や高校生からなる「MIYASHIROエコ☆スターズ」も活動を開始。斬新な視点と若者らしい活動力で、エコへの取り組みを加速させている。

18日の発表で、取り上げたテーマは「給食」。食べ残しの現状と問題点というこれまであまり取り上げられなった問題にスポットをあて、会場の皆に「問題」を投げかけた。

レポートでは、残飯の持つ「エネルギーの無駄」と同時に、調理した人の嘆きを紹介。「食べ残さないということは、環境にやさしいと共に人にも優しくなる」とした。

サミットを講評した日本工業大学の佐藤教授は「キッズISOで育まれたエコ意識が小学生から高校生までつながり、宮代町外で発表を行うなど広がってきていることはすばらしい。会場の皆さんの活動が町全体に広がっていくことを期待したい」と語った。