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米国がついにマーガリンなどトランス脂肪酸の禁止へ動く。日本は?何とバターより安全なマーガリンあり!?

2013年11月08日 | 正しい栄養学

米国がついにマーガリンなどトランス脂肪酸の禁止へ動く。日本は?何とバターより安全なマーガリンあり!?
(最新更新:2019.12.12)

 2013/11/08-12:05 時事ドットコム
 トランス脂肪酸、禁止へ=食品使用「安全と認めず」-米

 米国の食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸(マーガリンなど)を食品に用いることを原則禁止とする規制案を提示した。60日間の猶予期間を経て施行する。
 理由は、心筋梗塞などの心疾患の発生リスクが高まる、というもの。
 2006年に使用表示義務付け以降、使用量は減っているが、より踏み込んだ。
 以上のような内容となっています。
(2016.9.9挿入追記)
 その後、施行が引き伸ばされ、2018年までに全廃するとのことです。(挿入ここまで)
 
 さて、日本は、厚生労働省がどう動くかですが、トランス脂肪酸については欧米に比べて規制が弱い状態にありますから、認め続けるかもしれません。
 “半固形プラスチック”であるマーガリンです。体にいいわけがありません。
 食べないでいただきたいものです。
 心疾患のリスクだけでなく、様々な弊害が予想されるトランス脂肪酸です。
 このことについては、過去記事の中で2度取り上げました。
 興味がお有りな方は「マーガリン」でブログ内検索なさってください。

(2013.12.5追記)
 読者の方からコメントを頂きましたので、それを踏まえて補記します。
 トランス脂肪酸については、世界的傾向として、その含有量を減らそうと、製造メーカーも技術開発を進めているようでして、日本には極めて含有量の少ないマーガリンがあることをコメントを見て初めて知りました。(2019.12.12追記:このころからパーム油などに代替され始めたようです。)
 なお、反芻動物である牛は、その胃内で細菌によるトランス脂肪酸の生成が起き、それが肉や乳に2~5%入り込んでいると言われています。よって、バターにも同程度含有されています。こうしたことから、牛関連食品の多食、多飲も望ましくないと言えます。
 その対策として、パンに塗るにはバターよりも場合によってはマーガリンの方がいいということになります。今、使われているマーガリンのトランス脂肪酸含有量をお調べになってみてください。ただし、化学工業的に水素添加された脂肪酸を主成分とするマーガリンは天然物ではないですから体に悪影響を及ぼす懸念があります。

2019.12.12追記
 最近ではマーガリンの主成分は水素添加植物油脂(トランス脂肪酸を数%から十数%含有)から熱帯油脂(トロピカルオイル=パーム油など)に切り替えられましたが、水素添加植物油脂は、ショートニング(マーガリンの純度を高めたのもの。さっくり感やパリッとした食感を出すのに好都合で、菓子類製造に利用されることが多い)としてその後も使われています。
 その後、トランス脂肪酸そのものの害は恐れられていたほどのことはないことが分かってきたものの、植物油脂を化学的に水素添加するときにジヒドロビタミンK1(ビタミンK1の変性物)が副生し、これに強い毒性があることが判明しました。
 このことに関して、記事にしましたのでご覧ください。
 水素添加植物油脂はトランス型脂肪酸以外の毒物により食用に不適です


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マーガリンにも、いろいろ (風間幻太郎)
2013-12-05 15:36:51
わたしの朝食は、トースト一枚にマーガリンを塗ったものです。少量しか用いないので、バターであれマーガリンであれ、どちらでも構いまわないと思ってきました。食材は女房まかせです。トランス脂肪酸のことも無頓着でした。ただ、この記事にマーガリンは「半固形プラスチック」とあって、吃驚した次第です。そこで、冷蔵庫のマーガリンを取り出し、生化学の本、ウィキペディア、発売元のホームページなどでいろいろ調べてみました。なお、煩雑になりますので「ですます体」は、ここでやめます。

マーガリンの名:べに花 ハイプラス マーガリン(以下、〝当該品〟)。販売社:㈱総健社。製造:月島食品工業㈱。
ここで、問題になっている「トランス脂肪酸」の100g中の量は次の通り。
当該品:約0.5g。国内に流通しているマーガリン類:0.36~13.5g(平均 7.00g)。国内に流通しているバター:1.71~2.21g(平均 1.95g)
これを見ると分かるように、当該品はバターよりも、むしろ含有量が低い。
この理由は、以下のことが考えられる。
●牛などの反芻動物の第一胃内では、バクテリアによってトランス脂肪酸が一部生成され、その結果、肉や乳の脂質のうち2~5%がトランス脂肪酸ということになる。当然、バターにも含まれている。
●当該品は、主原料の紅花(ベニバナ)の種子からベニバナ油を取るにあたって、トランス脂肪酸を多く生成する有機溶剤による抽出法を用いず、圧搾法を用いている。また、液体の油を固形化するにあたっての水素添加の程度を軽くし、ソフトマーガリンとしている。
●パーム(アブラヤシ)の果実から取ったパーム核油、胚芽や胚乳から取ったパーム油を固化にうまく利用している。

――ということが判明しましたので、わたしはこのマーガリンを続けて使用していこうと思っています。ビタミンEが豊富だし、主成分のオレイン酸は、コレステロールを調節する働きもあることですし……。(コレステロールを目の敵にしている現代医療の世界も可笑しいのですが、それはまた別の話になりましょう)
低トランス脂肪酸のマーガリンの存在 (薬屋のおやじ)
2013-12-05 16:26:29
牛のことについては承知していましたが、これほど低濃度のトランス脂肪酸のマーガリンの存在は知りませんでした。
メーカーも技術開発によって低濃度化を達成していたのですね。
ご教示いただき、感謝申し上げます。

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