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24節気の健康と食養:清明から穀雨まで

2018年04月04日 | 24節気の健康と食養

24節気の健康と食養:清明から穀雨まで

 春分の次にやってくる24節気が清明です。毎年4月4、5日頃(2018年は4月5日)になります。清明の語源は「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と言われたことによるようです。
 この時期、草木は勢いよく芽吹き始め、様々な花が咲き乱れて、お花見シーズン
となります。誰しも、本当に春が来たと実感できます。代表的な桜ソメイヨシノが散っても青葉が一斉に芽吹いてきますし、他の花々が咲き乱れたりしてきます。
 年度も変わり、仕事や学業は一年の始まりであって、大きな希望を持って、人は気力が満ちて、やる気も起き、いっそう
心が大きくなり、楽観的で前向き、喜びの気持ちが持てるようになります。
 
人の体は、命生まれる、つまり新陳代謝を活発にする態勢がピークを迎えています。
 立春以来、毎回紹介していますが、今回も春の養生法全般について、まずは下記の記事を参照なさってください。
 春は肝の季節、肝臓は少食と運動を願っています。食味は酸味主体の三味で。

 なお、以下の記事は、これらの一部を重複して紹介します。

 清明からの1か月間は、1年のうちで一番過ごしやすい季節ではないでしょうか。
 朝の冷え込みは弱く、日中に汗をかくこともなく、実に快適な一日を過ごせます。
 最近の中医学(中国)では、この時期、「保養と心の安寧に注意し、異常な心の反応を抑え沈め、のびのびとして気持ちのよい心の状態を保つようにするとよい」と言われます。特に、春は肝の季節で「血が騒ぐ」ことにもなり、「血熱(けつねつ)」があふれ出て、それが肩こり、頭痛、めまい、耳鳴りなど春に特有の症状を呈することがあります。そうした場合には、余分な熱を外へ放出する作用に優れた、動物性生薬「牛黄(ごおう)」が効果を発揮します、と紹介されています。
 なお、中国は進学・就職が9月ですから、この時期、単にこうした春特有の生体反応だけを考えればいいのですが、日本の場合は4月始まりですから、新年度が始まったこの時期、生活環境の激変が重なって「異常な心の反応」が増幅されます。尋常ではない緊張感、不安感に襲われることも多いでしょう。
 このことに関しては、前回の春分のときにも申しましたが、初めて行う仕事は分からないことだらけで、簡単なものであっても間違うことはしょっちゅうあり、誰しも最初はそうしたものですから、失敗を恐れず、積極的に新しい仕事に取り組んでいきたいものです。
 なんせ「失敗は成功の元」といいますから、そう考えれば気が楽になりましょう。
 こうしたことを心がけ、「のびのびとして気持ちのよい心の状態を保つようにする」ことを目指しましょう。そうしないと、この先の節気「穀雨」(4月20日頃)の頃から季節は春の土用となり、脾胃が高ぶって深刻に思い悩むことになり、もう一つ先の節気「立夏」(5月5日頃)には、文字どおり「五月病」を病んでしまうことになりかねませんからね。

 緊張感で心が高ぶったり、逆に落ち込んだとき、呼吸を整えると往々にして平穏を取り戻すことができます。誰でもどこでもその場でできる呼吸法を紹介します。
 それは、丹田腹式呼吸法(2014.11.06投稿の2つの呼吸法のうちの1つ)

 花粉症などアレルギー症の方は、この時期、とてもお気の毒です。
 スギ花粉の飛散が終わり、ホッとされたことでしょうが、今度はヒノキ
花粉がピークを迎えましたから、これに反応する方はうっとおしくなります。お花見どころではありません。
 しばし我慢を強いられますが、前々から申しておりますように、
アレルギー症状を呈する方は、たいてい低体温になっていますから、引き続き体の芯を温めることが重要です。温めのお風呂にゆっくり浸かれば症状が和らぐことでしょう。重症の方は、寒い日の日中は引き続き貼るカイロをお尻の両脇(「気をつけ」の姿勢を取ったとき凹む位置)あるいは下腹部に貼られるといいでしょう。
 また、アレルギー症状を呈する方は、油を控え目にしましょう。油は腸内環境を悪化させますから、なるべく使わないようにしたいものです。また、体を温める食事、体を温める食品を取るように心がけることが重要です。

 清明から穀雨までの食養について、特徴的なものを2つ紹介することにしましょう。
 一つはヨモギです。旧暦3月3日の「桃の節句」を「草餅の節句」とも呼びました。年によってだいぶずれますが、清明の頃が「桃の節句」となり、草餅はヨモギで作ります。
 ヨモギの新芽が出る時期がこの頃で、草餅のみならず旬の野草としていろいろな料理に使えるものです。ヨモギの薬効もいろいろ言われていますが、旬の野草だから間違いなく人の体にもいいことでしょう。手に入るのであれば食したいものです。
 もう一つは、
タラの芽です。ソメイヨシノの満開と概ね一致するタラの芽の芽吹きです。山菜の王様と言えるタラの芽。おひたし、味噌和え、てんぷらなど、おいしくいただける山菜です。
 この時期に入手が容易な露地もの野菜で旬のものとなると、菜の花、春キャベツぐらいなものでしょうか。少々寂しくなりました。

 立春以来、毎回紹介していますが、春は肝の季節になりますから、5つの味「五味」についても頭に置いといてください。漢方では、五臓のバランスを整えるため、春は<主・酸味、従・甘味、添・苦味>この三味の組み合わせを最適としています。料理は、この三味を頭に置いて行っていただきたいものです。
 清明から穀雨までの春にふさわしい料理としては、初物のタラの芽なり菜の花を彩りに加えた酢豚などいかがでしょうか。タラの芽、菜の花はほどよい苦味がありますからね。彩りに季節はずれのピーマンを使うのは考えものです。
 なお、酢豚にはタケノコが付き物です。タケノコはこれからが旬となります。

 最後に、今回も、うちの自家栽培野菜の状況をご紹介させていただきます。
 畑では各種の冬野菜が底をついてきて、例年十分に残っているのは冬キャベツぐらいなものですが、今年は玉が大きくならず不作ですし、次々とパンク(はぜる)するようになります。また、例年ならネギやホウレンソウが少し残っていますが、今年はネギが残っているだけで、それもネギ坊主が出だしましたから、白根の部分は味か落ちます。小松菜の菜の花も終わりました。唯一、春菊だけがまだ当分収穫できますが、蕾が付き始めています
 
こうして、今の時期は何もかも端境期といった状態ですが、唯一ニラだけがこれから収穫することができますが、そうそう多く食べることはできません。
 果物は甘夏がありますが、今季は不作で
、間もなく食べ終わります。
 うちで入手できる山菜・野草についても紹介させていただきます。
 栽培種ですが、タラの木があり、一斉に芽吹いてきましたので、収穫を始めました。保存してある大根でたっぷり大根おろしをつくり、タラの芽のてんぷらを時々いただくことにしています。少し遅れてウドの芽も吹いてきます。これも毎年てんぷらにしていたのですが、今年は藁で囲い込んで黒ビニールを被せ、本格的なウド栽培としました。はたしてうまくいくか?
 そして、休耕田のあちこちでセリが少しずつ大きくなりました。春の七草にあげられ、旬のセリです。セリ飯は風味が良くて美味しいです。摘んできていただくことにします。
 また、樹木畑の淵で一人生えのミツバが若葉を広げだし、十分に食べ頃となりました。これも摘んできて、あれこれ料理に添えることにしましょう。今年はものすごく群生しています。

 次回は、「穀雨」(4月20日頃)の健康と食養です。

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