薬屋のおやじのボヤキ

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胃の調子が少々おかしくてもヒーヒー言うんじゃない!

2016年09月24日 | 胃の病

胃の調子が少々おかしくてもヒーヒー言うんじゃない!
(最新更新:2018.6.21)

 ここ半年ほど、“胃(そして腸までも)が慢性的におかしくて何とかならないでしょうか”という健康相談がけっこう多くなった。それは、このブログの「胃薬を飲めば飲むほど胃は悪くなる(付記:お茶も薬のうち)」(2015年3月)へのアクセスがだんだん多くなってきて、これを読んでのことである。
 今までの回答の仕方は、おおよそ次のとおりである。
 “あなたは体質的に胃腸虚弱でほんとお気の毒ですね。ご存じのとおりストレスで真っ先に痛めつけられるのが胃です。ストレスのない生活をしようにも仕事や家事を放り投げるわけにはいかず、とにかく胃を思いっきりいたわってあげるしかないですね。そのためには、あれをやり、これをやり、できることならそれもやり …”
 といったアドバイスが中心である。そこで、今後の相談を踏まえて、毎回同じようなアドバイスになる事項については、先日追記しておいた。
 軽症の方はこれでなんとかなる。
 また、仕事などで強いストレスが掛かっている方には、ストレスの抜き方を教えてあげたりするが、これは人様々な手法をとるしかなく、一筋縄ではいかない。カウンセリング時間がたっぷりいるから、電話やメールではどれだけのこともできない。
 そして、相談を受けていて、だんだん分かってきたのだが、重症の慢性胃腸炎はストレスが原因というより、全部が全部、心因性ではなかろうか、と思えるようになってきた。これの対処法は、また違ったものとなってくる。
 そんなことから、本稿を起こしたのであるが、内容が内容だけに、いつもの「ます体」ではなく、「である体」でビシバシ書き綴ったほうがよかろうと思い、そうしたところである。

 重症の慢性胃腸炎の方は、電話での相談者の声を聞いていると、やはり神経質そうな方で、「思い悩む」ことが多いようである。年齢は30代から50歳ぐらいに集中している。この年齢層は働き盛り、子育ても大変ということもあって、仕事、家事に何かと「思い悩む」ことが多いのは間違いない。
 ここは開き直って、思いっきり「思い悩む」のも必要であろう。姜尚中(カン サンジュン)著「悩む心」(集英社新書)、これでも読んで、自分が抱えてる課題に真正面からぶつかってみるのも手であろう。
 小生はもう高齢者になってしまっているから、「思い悩む」ことから卒業したが、脂が乗りきっている年代のときには大いに「思い悩む」ことに身をさらしたものだ。
 姜尚中氏の生き方については、このブログの『
悩まないで、何事にもひたすら「ありがとう」「愛してる」という言葉を投げかける』の中で随分と引用したが、ここでも少しだけ引用しよう。なお、そのブログ記事の主題は、「思い悩む」のではなく、「悩まないで」であるが、「逃げ道」としての「悩まないで」の選択は、いつでもできるから、働き盛りの年代の方は、精神を鍛えるためにも、まずは思い切って仕事や家事などに「思い悩む」ことから入ってみることをお勧めしたい。
(これより引用開始)
・確信するまで悩むしかない
 人生とは、自分がどうすべきなのか選択せざるをえない瞬間の集積であり、それを乗り越えていくためには、何かを信じて答を見つけなければなりません。生身の人間ですから、どうしていいかわからなくて、たじろぐこともあるでしょう。たとえば、…苦しい経験をしたとき、どう乗り越えるのか。治らない病気になったとき、死とどう向きあうのか。
 意識していようといまいと、人は信ずるところのものから、ものごとの意味を供給されます。意味をつかめていないと、人は生きていけません。
 そのための方法はいくつかあると思います。擬似宗教に拠った生き方をする方法もあるでしょう。時に応じ、場合に応じ、何かに身を預けて危機を切りぬけていく方法もあるでしょう。要は、そこから与えられた答えに納得して生きていけるなら、それでいいのです。あるいは、最初から何も考えず、滑っていくことに妥協できるなら、それも一つの方法かもしれません。
 しかし、そのどれにも納得できないなら、何ものにも頼らずに…自分の知性だけを信じて、自分自身と徹底抗戦しながら生きていくしかありません。これは相当苦しい方法で、…気が狂いそうになることもあるかもしれません。…
 そして、かく言う私も、自分を信じるしかない、「一人一宗教」的に自分の知性を信じるしかないと思っています。(引用ここまで)

 こうおっしゃる姜氏は、「まじめに悩む」「悩み続ける」ことによって「瞬間瞬間の一つ一つの事象に対して自分の知性だけを信じて答を見い出していく」という生き方を選択されておられるようで、毎日毎日がストレスの塊みたいな方に思える。そして、そのストレスを楽しんでいるのでは、といっては失礼だが、果敢に様々なストレスに立ち向かっていく、という凄まじい生き方をされておられる。
 “この真似はとてもできたものじゃない”と、はじめから逃げ腰になるのではなく、ときには“なにくそ、立ち向かってやろうじゃないか。”と、“から元気”を出してでもやってみる必要があろう。長い人生で、こうした立ち振る舞いをせねばならないことは一度や二度はあるものだ。その経験も若いうちに早く積んだほうが、腹が据わってその先が楽になる。

 こんなことを言えるのは、そうした経験をしてきた団塊世代までかもしれないが、これができない方々は「ひ弱すぎる」のであって、「甘ったれるな」と叱責したくもなる。反論として、若者を「温室育ち」させてしまった団塊世代が悪い、これは一理あるのだが、だからといって団塊世代が責任を取ってこの先「おんぶにだっこ」してくれることは絶対ない。ここは、自分で自分の道を、それは茨の道ではあろうが、その先にお花畑が広がっていると信じて、しゃにむに突き進んでいくしかないのである。

 凄まじい精神論をここまで述べてきたから、多くの方はうんざりされたであろうが、日本の過去・現在・未来を見比べてみればそういうことになるのだが、どっこい世界はまるで違う。これからますますグローバル化するのであり、欧米人、中国人らと対等に付き合っていかねばならず、そこで彼らがどのような立ち振る舞いをしてきているかといえば、今も昔も在日韓国人二世である姜尚中氏とどれだけも違わない。彼らは同一民族内であってもずっと弱肉強食の社会で生き抜いてきているのであって、平和ボケした日本列島に住む民族、“おててつないで皆一緒に”“みんな仲よく助け合って”などとやっていては、回りの者に餌食にされるだけである。
 そんなことは信じられないとおっしゃる方は、木村尚三郎著「西欧文明の原像」でも読んで、欧米人の生き方の実態を知ってもらいたい。その一部抜粋は別立てブログで紹介したから、参照されたい。→ 文明の根底には略奪文化がある

 以上のことを踏まえて、ということになるが、このブログの「胃薬を飲めば飲むほど胃は悪くなる(付記:お茶も薬のうち)」の中で、新谷弘実氏:著「病気にならない生き方」から引用した新谷氏の感想として、次のものがある。
 …内視鏡で胃を診ていて不思議に思っていたのですが、日本人とアメリカ人では、症状の感じ方にかなりの差があります。日本人は診てみるとたいした症状でもないのに、胃の痛み、不快感、胸やけなどの症状を訴えることがとても多いのです。ところがアメリカ人は、胃や食道の粘膜がかなり荒れていても日本人ほど胸やけを訴える人はいません。(引用ここまで)

 日米両国人のこの違いはいかに。
 同著で新谷氏は特に何も言っておられないが、理由は2つあるように小生は思う。
 一つは、表題にしたようにアメリカ人には“胃の調子が少々おかしくてもヒーヒー言うんじゃない!”という生き方の文化があるのではなかろうか。相手に弱みを見せれば付け込まれるだけであり、決して自分の得にならないのである。その点、日本人は逆である。自分の健康に弱点があればそれをさらけ出し、同情を呼ぼうとし、お気の毒様と言ってもらって安心する。「弱音を吐いて安住する」のだ。アホかいな、である。
 もう一つは無意識下における自己暗示(実質は違う面があるが、とりあえずそう言っておこう)である。アメリカ人であれば、少々の不快感は食べすぎたり飲みすぎたりすれば当然に生ずることであり、ちょっと時間が経てば不快感は消えてしまうに決まっていると思っているであろうから、何かに気を取られたり、何か集中せねばならないことを始めれば、たちどころに不快感を忘れてしまうのであろう。それが、日本人となると、お医者さんから“胃の調子が少々おかしいんじゃないですか”と問われれば“はあ、そう思います”と話を合わせてしまい、その気になってしまう傾向が高く、自分で勝手に胃が悪いと思い込むのである。あげくに胃薬をたんまりもらって喜び、それを飲んでも一時よくなった気分にさせられるだけで、その薬を飲まされ続けて逆に胃を悪くしてしまうのである。

 「痛みは心で感ずる」、この言葉を大脳に叩き込んでおいてほしい。
 「関東病院 ペインクリニック科」のサイトに次のように書かれている。
 体の防衛機能のひとつとされる「痛み」は、どういうメカニズムで起こるのでしょうか。痛みについての基礎的な知識を、ここで確認しましょう。痛みは人間ならではのものです。そう言ったらビックリする人も多いでしょう。国際疼痛研究学会(IASP)では、『痛みは実際の、または潜在的な組織損傷を伴う不快な感覚的、精神的な経験』と定義しています。つまり、痛みは体が何らかの障害を受けたときに生じる単なる刺激ではなく、心や感覚が伴った苦しみ、これが私たちの感じる「痛みの本質」であります。(引用ここまで)

 ということであるからして、患部の炎症のシグナルが神経経路を通って脳で痛みとして察知されたりするものの、いくら大きなシグナルが来ていても、大脳でそれが無視されることもあり得るのである。
 「医療法人ラザロ会 江口クリニック」のサイトに次のように書かれている。
 痛みは、「気のもの」なのですから、当然、心理的な要因は、痛みの感じ方に大きな影響を及ぼします。慢性の下肢痛をずっと訴えられていた患者さんが、転倒して上肢を骨折し手術をしたような場合、当面、下肢痛を訴えられなくなるのが普通で、また、家族に不測の事態が起きてその収拾に没頭しているような時には、それまであった慢性の痛みを感じなくなっているというのもよくあるケースです。(引用ここまで)

 これは小生にも経験がある。サラリーマン時代に、虫歯になって食事の後でしばらくの間うずくことがあった。日増しにそれが強くなって、明日には歯医者に行こうと思っていたところ、急に大きな仕事が入り、神経を集中して取り組まねばならず、それも半分徹夜が続いた。休日出勤もし、1週間か10日で一区切りでき、ホッとしたところで食後に歯がうずきだしたのである。仕事にぼわれていた間は、ゆっくり食事する暇がなかったがために食事をした後の歯のうずきを脳が無視したのであろう。仕事に没頭していた期間中、虫歯であることなんぞとんと思いもしなかったのである。他にも経験がある。幾針も縫わなければならない大けがを足にしたときも、精神がものすごい緊張状態にあったから、その状態が続いた3時間ほどは自分でも不思議であったが、全く痛みを感じなかったのである。

 このように、痛みは心で感ずるものであるからして、そのときそのときの心のありようで痛みの感じ方が大きく違ってくるのである。特に胃痛や胃の不快感というものは、「ストレスで胃が真っ先にやられる」、これは確かなことだが、皆がその先入観が非常に強いから、始末が悪い。よって、次のような悪循環に陥ることが多くなる。
 胃の痛みや不快感を
気にする⇒心配になる⇒症状がひどくなったと思い違いする⇒ 不安になる⇒症状がよりひどくなったと思い違いする⇒失望する⇒もうどうにもならない 

 この段階まで来ると、四六時中、胃腸の不具合が気になっているから、仕事や勉学、家事に身が入らなくなる。たびたび休みを取って、ますます胃腸の不具合さに神経を集中させるようになるから、悲鳴をあげることになる。
 それがどうだ。病院であらゆる検査をしても特に異常なしということが多いのである。
 もう、これは、心因性疼痛とでもいうしかなかろう。
 「ハートクリニック大船」のサイトに次のように書かれている。
 
身体表現性障害は、痛みや吐き気、しびれなどの自覚的な何らかの身体症状があり、日常生活が妨げられており、自分でその症状をコントロールできないと考えている病態を指しています。ブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛と呼ばれることもあり、おそらく不安に結びついているものとされています。異常が示唆されるような身体の問題を訴え検査を行うものの、異常は見あたらないという結果が出るものや、自分の外見に欠陥があると思いこむもの、自分が深刻な病気にかかっているのではとこだわってしまうものなど、さまざまな精神疾患が含まれます。
 ここまで来ると、心療内科のお世話となる。そこから先は恐くて記事にできない。(→「向精神薬の断薬…」の冒頭部分を参照されたい。)

 さて、どうしたものでしょうか。
 かかりつけの医者、専門医、大病院、心療内科にかかっても、慢性胃腸炎はまず治らないですから、ここは医者に一切の世話にならず、「自らの力でもって独力で治しきる」、その道を探り、実践するしかないでしょう。
 原因は、心因性のものであることを、まずしっかりと押さえてください。
 自分は「ひ弱すぎる」「甘ったれ」「温室育ち」であることを素直に認めることです。
 これなくして、次のステップに進めません。
 でも、直ちに「精神を鍛えろ」という必要は毛頭ありませんからご心配なく。
 じゃあ、何をすればいいでしょうか。
 もうお分かりでしょうね。
 心の居場所を胃腸のことから離れさせて、別のことに向けさせればいいのです。
 仕事や勉学、家事に集中し、徹夜も辞さない、これは今のあなたには無理です。
 なんせ「ひ弱すぎる」「甘ったれ」「温室育ち」なんですからね。
 じゃあ、何をすればいいでしょうか。
 そうですよね、楽しいことに集中すればいいのです。
 1つや2つ趣味はあるでしょう。それをオーバーに楽しめばいいのです。
 趣味がないという方にお勧めなのが「トイレ掃除」。趣味がある方にも、これはお勧めします。御利益は、ほんと大きいですよ。
 (鬱病からの脱却を中心に何本かの記事が「心に安らぎ・トイレ掃除」に入っています。)

 これは、ほんと夢中になれます。便器がピッカピカになったときのうれしさといったらスゴイです。小生が鬱病になりかけたとき、これを徹底的にやったら、自分でもビックリ!!
 自宅のトイレが終ったら、“今度は公園だ、神社だ”と、外へ打って出ます。
 これには勇気がいりますが、“自分は社会奉仕できたんだ”と、社会に対して大きな自信が持てるようになります。勇気を出して行動することによって、「ひ弱すぎる」「甘ったれ」「温室育ち」から一歩二歩脱却でき、「精神を鍛えろ」の第1段階がまず突破されます。
 次が、質的に無理がない仕事や勉学、家事に集中することです。
 ここまで来れば、慢性の胃腸炎もかなり改善してきていることでしょう。
 もっとも、順調に少しずつ、とはまいらず、一進一退しながらだんだんいい方向に、ということになりましょうが、なによりも根気よく続け、胃腸のことに注意が向かないように、気をそらすように、という生活習慣を身に付けることです。
 なお、同時に胃腸に気配りを忘れてはなりません。それはほとんどが食事時のことですが、とにかく胃腸をいたわってあげることも重要です。
 これについては、「胃薬を飲めば飲むほど胃は悪くなる(付記:お茶も薬のうち)」で追記した事項を本稿でも末尾に再掲しましたので、参考になさってください。

 長い人生ですが、何事にも勇気を持って第一歩を踏み出すしかありません。
 ここで躊躇してしまう方が多く、そうなるとだらだらと時間だけが過ぎていって、何もしないで老けていく、そしてつまらない人生で終ってしまう、そんなことになってしまいます。
 ここは、清水の舞台から飛び降りるつもりで、第一歩を踏み出しましょうよ。小さな一歩でかまいません。一歩前に進めば、第二歩目は思いのほか楽に踏み出せますからね。
 ここで一番重要なことは、“じゃあ、明日からやってみよう”は絶対に止めてください。明日になったら、言い訳が山ほど大脳の中から湧いてきて“そんなことをしたって無駄だ”と
なってしまいます。ここは、林修の名言「いつやるか? 今でしょ!」です。
 ここまで読んでくださった慢性胃腸炎のあなたに申します。
 
早速、裏面が印刷されていない新聞折込チラシを引っ張り出して、「慢性胃腸炎を自力で治しきるぞ!!」とマジックインクで大書きし、壁に貼りましょう。そして、もう1枚チラシを用意し、「慢性胃腸炎は治る!!」と大書きし、これも貼ります。
 貼り終わったら、“から元気”を出して、自信たっぷりに大きな声で読みます。
 ついでに「いつやるか? 今でしょ!今やった!」と言ってください。そうすると、ポスター作りですごく緊張していたあなたは、第一歩踏み出しの達成感から、ホッとし、リラックスできます。たぶん、ここであなたはグッタリし、どっと
疲れを感ずると同時に充実感が湧いてくることでしょう。あわせて、心が楽しくなったり、ワクワクしたりするでしょう。そうなれば、あとは簡単。ご自分で第二歩目は何にするか、ゆっくりお考えください。
 そのようにうまくいかない方もいらっしゃいます。“とんでもないことを宣言してしまった。絶対に無理。困ったぁ。”と後悔される、これが普通でしょう。でも、見事に第一歩を踏み出した自分の勇気ある行動を自分でほめてあげてください。今日はこれまでとし、また明日、勇気を持って2枚のポスターを大声で読むのです。これで少しは前向きになれましょう。それでもダメならまた明日、その繰り返しを根気良く続けてみませんか。そのうち、きっと第二歩目が踏み出せますよ。焦らなくていいです。たとえスタートダッシュで遅れをとっても、完治させるには長丁場を覚悟せねばなりませんからね。マラソンレースと一緒で、後半にごぼう抜きということがよくありますから。
 いずれの場合も、2枚のポスターを毎日眺め、自信たっぷりに大きな声で毎日読んでください。そのうち、知らず知らず自己暗示がかかってしまい、その気になれて、近い将来、慢性胃腸炎はあなた自身の心でもって治癒させてくれます

 諸君の成功を祈る!!

(補記)
 心の居場所が胃腸のほうに向かいかけたとき、注意をそらすと同時に心の安寧が得られるのは、自分の好きなジャンルの読書です。それがなければ、このブログのカテゴリー「心に安らぎを」から下のカテゴリー各項目を順次クリックして読書なってください。

(再掲)
 慢性胃腸炎の<胃腸をいたわる>対処法
・食べ物はよく噛んで丸飲みしない。「一口30回噛む」を目標にゆっくり食事する。
・暴飲暴食を止め、たばこ、アルコール、コーヒー、濃いお茶など刺激物は控える。
・間食の甘い物は厳禁で、どうしても食べたいときは食後に少々よく味わって食べる。
・夕食は寝る前4~5時間前には終え、胃を空っぽにしてから寝る。
・胃酸の出を良くするには食塩が必須で、減塩しない。
・朝の梅干が効果的で、口の中でよく溶かし、十分な温かい白湯で飲む。
・冷たい物は極力避け、努めて体温より高いものを口に入れる。
・胃に休養を与えるには「朝食抜き」が一番。体を慣らすため、だんだん減らしていく。
・朝食抜きにすると空腹感とともに胃の荒れを強く感じるので、温かい白湯を飲む。これで楽にならないときは、温かい「すまし汁」を飲む。(「すまし汁」は、断食のときに汎用されるもので空腹感も和らぎます。作り方:乾燥椎茸、昆布を水で戻し、醤油(お好みの量)、黒砂糖(なるべく少なめ)を加えて煮出したもの。料理で作るお吸い物に比べ、乾燥椎茸、昆布は倍の濃さが目安。このすまし汁を昼食前まで何度か水分補給のつもりで飲む。)
・牛乳・乳製品は一時的に胃の痛みを緩和したり、空腹感を消してくれますが、腸へのダメージが大きいですから、避けてください。
・必要に応じて消化薬を食事のときに飲む。なお、動物性タンパク質や脂肪の摂取を少なくし、胃腸への負担を軽減する。
・腸内環境を改善するために野菜中心の食事にするとともに、整腸剤の助けを借りる。
・口の中がただれているときは歯磨きは乳酸菌入りのものにするか、整腸剤をよく噛んで、しばらく口の中にふくんでから、のどに流し込む。
 <乳酸菌入り歯磨き> わかもと製薬 アバンビーズ
  http://www.wakamoto-pharm.co.jp/avantbise/index.html
・お腹を温めるツボに貼るカイロのミニサイズを下着の上から貼るといいです。「環跳」というツボで、立ったときにお尻の両脇にできるくぼみです。お腹から離れた場所にありますが、お腹に一番効くツボで、間接的に胃にも効果的です。温まりすぎて気分が悪くなるようでしたら、取り外します。
・新谷弘実氏がおっしゃておられるようにビタミンAの補給もいいでしょう。
 カワイ肝油ドロップSが信頼が置け、お勧めです。 

生薬「刺五加(シゴカ)」(単剤または配合剤)は胃を温めてくれ、胃がホッとします。漢方薬としてイチオシのものです。
 JPS製薬 双参

(2017.1.21追記)
 本稿を書くきっかけとなった本当の理由は、実を言うと、何度も何度もいちいち細かいことを聞いてくる御仁がいて、幾ら説明しても、らちがあかないことが続いたからです。
 “こんな人に何を説明しても自分で判断しっこないから良くなることはないわなあ。”
 このことについて、ずばり物言いをされた内海聡医師。
 そのブログ記事がアップされましたのでリンクを貼っておきます。
 ちっとも治らないという方、ご自分の胸に手を当てて、自分はこういう人間なんではないのだろうかと、先ず考えてみてください。(そう言っても無駄かな?考えっこないもの。)
 治らない人たちの特徴

(2017.8.31追記)
 「痛みは心で感ずるものであるからして、そのときそのときの心のありようで痛みの感じ方が大きく違ってくる」ものだということを本文中で書きましたが、「治したかったら治そうとしないこと」というのも一法です。これは腰痛についても言え、“読むだけで腰痛が治る”本があります。伊藤かよこ著「人生を変える幸せの腰痛学校」、なんと小説です。小生が定期購読している「みやざき中央新聞」2017.4.10号の社説「治したかったら治そうとしないこと」で、こうしたことが書かれています。胃痛でお悩みの方にも参考となりましょう。
 ↓ クリックし、読みにくければ、もう一度クリック

(2017.10.12追記)
 「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」と申しますように「敵=慢性胃炎」とはどういうものか、「己=生活習慣・精神」はどんな状態にあるのか、まずはこれをしっかり捉えなければいけないでしょう。そこで、「敵=慢性胃炎」について、別サイドから、どういうものなのかを探ってみることにしました。
  → 慢性胃炎:交感神経の高ぶりで胃への血流は2段構えで絞られます
 

(2018.1.18 追記)
 慢性胃炎の方は胸やけを訴えられることが多いのですが、その真因は胃酸の逆流ではないことを知りましたので、そのことについて解説しました。
 → 胃酸の逆流で逆流性食道炎が起きるなんて大間違い !?

(2018.3.13追記)
 胸やけを解消する意外な方法があることを知りましたので、記事にしました。
 → 太田胃散が胸やけに効くわけは意外なところにあり

(2018.6.21追記)
 慢性胃炎の方は、交感神経が高ぶっていることが多いです。福田稔著『実践「免役革命」爪もみ療法』の中で紹介されている“爪もみ療法”は、交感神経を沈め、副交感神経を高めますから、慢性胃炎の方におすすめしたい治療法です。下記をご覧ください。
 →  実践「免疫革命」“爪もみ療法”のすすめ。いろんな病気が改善しますよ。
 


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3 コメント

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Unknown (通りすがり)
2017-08-22 18:27:12
はじめまして。少しだけ拝見しましたが、疑問を持ちました。

ひ弱なのは「団塊の世代」だと思います…。
60代70代の人と話すと考え方が甘い人が多いです。70歳の人も胃が痛い、神経質なことを常に言っています。

他の周りの60代後半~70代の人々は平和ボケしたことを言ってます。世界の怖さを知らない感じがします。わがままで甘い世間知らずで疲れます。

若い世代の給与を下げ、非正規雇用にし、少子化にした経営者も、政治家もみんな団塊の世代と少し下あたりでしょう…。自分勝手な印象があります。全体や他の世代のことを考えない。

ネットでも「若者の介護での徴用を義務にしろ」と言っていた団塊の人もいました…。徴兵制を語っていた団塊の人は、若者のことだからと勝手な態度でした。他の世代への思いやりがまったくない。親だと「大人らしさ・親らしさ」がない印象です。

80歳、90歳を超える人は気が強い、勝気でした。
団塊世代は甘い考えで、自分本位でした。

正直、勘違いをなさってると思いました。

それでは、失礼致します。
返信する
Unknown (通りすがり)
2017-08-22 18:32:15
団塊の世代の人に関わった印象は、「子供っぽい」です。
大人や親としての自覚や責任感に欠けた感じです。
厳しさがなく親や大人というより友人。

意外なほどでした。なぜでしょうか…。

突然、長文を申し訳ありませんでした。失礼致します。
返信する
団塊世代の評価 (薬屋のおやじ)
2017-08-23 08:08:23
団塊世代は「子供っぽい」のは確かですね。でも、けっこう大勢の中でもまれていますから、「ひ弱さ」はさほどではないと受け止めています。
「自分勝手」や「次の世代のことを考えない」というご指摘、正にそうでしょうね。
団塊世代は責任重大であることを痛感しておるのですが、そのことについて、別立てブログで取り上げました。
長文ですが、ご一読いただければ幸いです。
https://ameblo.jp/nagatukitouka/entry-11584306816.html
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