龍馬の心で生かされる古民家再生
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/a6/df8474cc0d276859d1951e80e968b15a.jpg)
(無念無想の剣の達人の域まで達していたといわれる坂本龍馬です。こうした写真を撮ったり、ブーツをはいてみたり、ピストルや洋書を懐に入れたりと、時代の最先端のおしゃれをしていたようです。こうしたおしゃれ感覚と物事への感性が、当時の多くの女性の心を魅了したのでしょうか・・・。)
こんにちわ。今日はいまから、仕事をさぼって、北山山荘に行ってきます。今日明日と宿泊予定だったお客様が、急にキャンセルになり、これ幸いに私がいって、ゆっくりのんびりと岩風呂にでも浸かって、くつろいでこようかと思っています。ここ北山山荘で泊まるのは昨年の5月の連休以来です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/51/19c0e35c1ec16370d077a700ba6aec02.jpg)
(本山町にある北山山荘ゆずハウスです。今日は、ここのお風呂に入って、ゆっくりビールでも飲んで、何も考えずにボーとして一日中暮らします。)
最近司馬遼太郎の「龍馬がゆく」の小説を読んでいて、何故かはまってしまっています。
そこで、意外な事が書かれていました。それは、香南市香我美町山北に、龍馬の姉乙女ねえやんが、嫁いで来ていたというのです。いや以前、二十数年前にも、その嫁ぎ先の家の庭に生えていたという、百日紅の枝別れの木を分けて頂き、当社事務所の裏庭に、植えているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3a/aa1f99617b4cd64c66de51ac9f2eb1bd.jpg)
(小説「龍馬がゆく」です。読みだすとはまりこんで、夜のふけるのも忘れてしまいます。何と8巻まであるようです。)
その山北に、龍馬も何度か訪れている模様が、描かれているのです。乙女ねえやんも、後には離縁して高知市の上町の実家に帰ったようですが、こんなにすごい史実があったという事を、皆さん知っているのでしょうか。
そうすると以前、私の立てた仮説(龍馬と絵師金蔵の接触)も、まったく的外れではないかもしれません。何かロマンをかきたてる話で、龍馬にまつわる話が、もっともっと香南市から、今後出てくるかもしれませんね~。
ところで、その小説の中で、このようなくだりがあるのです。「剣には、心妙剣と無想剣とがある。心妙剣とは、自分が相手に加えようとする狙いが、ことごとく外れない達人の事でで、剣もここまで行けば巧者と言うべきである。しかしこの剣も、サトリの異獣(兵法噺に出てくる相手の心を読み取るけもので、きこりの木を切り倒す所作を逐一読み取られ、きこりが、このサトリの異獣には、かなわんと思い諦めて、何も考えずに無心に木を切り倒すことに専念していたら、斧の柄が、外れて飛んで行き、斧が異獣のあたまに当たって異獣はあっけなく死んでしまう。)のようにそれ以上の使い手が来れば破れてしまう。無想剣と言うのは、欲心がないただひたすら無念無想で動く剣の最高の境地である」と、千葉周作にしゃべらすのである。そして龍馬も間もなくその域に達するのではないかと言っている下りです。
これを読んでいて、私どもも、家の設計を行う場合内部空間や外部空間を何とか素晴らしい空間にという思いで、設計図を書いていくわけです。設計段階で、苦労すればするほど、いいものが出来上がって行きます。その設計図通りに出来上がったものは確かにいいものに仕上がるのですが、何度かずっと見つずけていると、何となく物足りなく飽きてきます。
ところが古民家再生で、屋根裏で発見したその梁を、そのまま表してくると素晴らしい独特な空間が現われるのはもちろんですが、何回見ても、みれば見るだけ、より異常にそのよさやすごさを感じてしまうのです。なぜなんだろうというその疑問を解くカギが、この龍馬がゆくのくだりの中で坂本龍馬を評して、千葉周作に語らしているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/8c/d79b67cdd2e146a1b1bdb071b6a42852.jpg)
(古民家は、内部や外部に大きな丸太や梁を使っています。見せるためと言うよりも住まう人の命を守り、命を輝かすために、ただ一筋に修行で培った自身の匠の技を出しつくして、家を仕上げていったのです。その無作為の心が、万人をして魅了する基かもわかりません。いや、きっとそうでしょう。)
まさに龍馬の心でこそ、生かされ輝いていく古民家再生なのです。古民家は龍馬の悟りの心がいっぱいに詰まった宝の宝庫なのです。
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(無念無想の剣の達人の域まで達していたといわれる坂本龍馬です。こうした写真を撮ったり、ブーツをはいてみたり、ピストルや洋書を懐に入れたりと、時代の最先端のおしゃれをしていたようです。こうしたおしゃれ感覚と物事への感性が、当時の多くの女性の心を魅了したのでしょうか・・・。)
こんにちわ。今日はいまから、仕事をさぼって、北山山荘に行ってきます。今日明日と宿泊予定だったお客様が、急にキャンセルになり、これ幸いに私がいって、ゆっくりのんびりと岩風呂にでも浸かって、くつろいでこようかと思っています。ここ北山山荘で泊まるのは昨年の5月の連休以来です。
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(本山町にある北山山荘ゆずハウスです。今日は、ここのお風呂に入って、ゆっくりビールでも飲んで、何も考えずにボーとして一日中暮らします。)
最近司馬遼太郎の「龍馬がゆく」の小説を読んでいて、何故かはまってしまっています。
そこで、意外な事が書かれていました。それは、香南市香我美町山北に、龍馬の姉乙女ねえやんが、嫁いで来ていたというのです。いや以前、二十数年前にも、その嫁ぎ先の家の庭に生えていたという、百日紅の枝別れの木を分けて頂き、当社事務所の裏庭に、植えているのです。
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(小説「龍馬がゆく」です。読みだすとはまりこんで、夜のふけるのも忘れてしまいます。何と8巻まであるようです。)
その山北に、龍馬も何度か訪れている模様が、描かれているのです。乙女ねえやんも、後には離縁して高知市の上町の実家に帰ったようですが、こんなにすごい史実があったという事を、皆さん知っているのでしょうか。
そうすると以前、私の立てた仮説(龍馬と絵師金蔵の接触)も、まったく的外れではないかもしれません。何かロマンをかきたてる話で、龍馬にまつわる話が、もっともっと香南市から、今後出てくるかもしれませんね~。
ところで、その小説の中で、このようなくだりがあるのです。「剣には、心妙剣と無想剣とがある。心妙剣とは、自分が相手に加えようとする狙いが、ことごとく外れない達人の事でで、剣もここまで行けば巧者と言うべきである。しかしこの剣も、サトリの異獣(兵法噺に出てくる相手の心を読み取るけもので、きこりの木を切り倒す所作を逐一読み取られ、きこりが、このサトリの異獣には、かなわんと思い諦めて、何も考えずに無心に木を切り倒すことに専念していたら、斧の柄が、外れて飛んで行き、斧が異獣のあたまに当たって異獣はあっけなく死んでしまう。)のようにそれ以上の使い手が来れば破れてしまう。無想剣と言うのは、欲心がないただひたすら無念無想で動く剣の最高の境地である」と、千葉周作にしゃべらすのである。そして龍馬も間もなくその域に達するのではないかと言っている下りです。
これを読んでいて、私どもも、家の設計を行う場合内部空間や外部空間を何とか素晴らしい空間にという思いで、設計図を書いていくわけです。設計段階で、苦労すればするほど、いいものが出来上がって行きます。その設計図通りに出来上がったものは確かにいいものに仕上がるのですが、何度かずっと見つずけていると、何となく物足りなく飽きてきます。
ところが古民家再生で、屋根裏で発見したその梁を、そのまま表してくると素晴らしい独特な空間が現われるのはもちろんですが、何回見ても、みれば見るだけ、より異常にそのよさやすごさを感じてしまうのです。なぜなんだろうというその疑問を解くカギが、この龍馬がゆくのくだりの中で坂本龍馬を評して、千葉周作に語らしているのです。
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(古民家は、内部や外部に大きな丸太や梁を使っています。見せるためと言うよりも住まう人の命を守り、命を輝かすために、ただ一筋に修行で培った自身の匠の技を出しつくして、家を仕上げていったのです。その無作為の心が、万人をして魅了する基かもわかりません。いや、きっとそうでしょう。)
まさに龍馬の心でこそ、生かされ輝いていく古民家再生なのです。古民家は龍馬の悟りの心がいっぱいに詰まった宝の宝庫なのです。
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