本やっと読み終わりました。苦しみ抜いた元裁判官の熊本さん、自分を責め続けていた人生でいつも死ぬ事を考えていて、死に場所を探してさ迷っている方でした。本には静岡はえん罪のデパートと書かれてあり、袴田さんの事件がある前から、えん罪のデパートと言われる土壌があった所でした。大きな事件が3件あっていずれも警察のでっち上げでえん罪になっていたのです。熊本さんは二人の裁判官を最後まで、説得出来なかったと言われていました。無能な裁判官が残って有能な裁判官が辞めて行ったと言う感じに思えてきます。自分が死刑の判決分を書かないで辞めればまだ心の重荷が軽かったのかなと思うのですが、自分が辞めれば二人のどちらかが書いたと思うのですが、裁判官が付け加える所があるんですね。それにかけて自分で書いたんですね。本を読まないと分からない事でした。その文章が役に立っていないと気づいた時はかなりなショックを受けていました。無罪と確信しながら死刑判決を書かされたのです。袴田さんは22日間連続で12時間から14時間もの拷問を受けていました。トイレも取り調べ室におまるを持ってきて警察官の前でやる形ですし、食べる時も取り調べ室なんです。そこから出れない状態にしてしていたんです。人権も何もないです。だから取り調べは全部ビデオで撮っておかないと人権がないのです。犯人であるならまだしも、えん罪が多くあるのですから、変わっていかないと同じ事が繰り返されるのです。私が言いたい事は静岡のえん罪のデパートと言われていた当時の事を警察はなぜそうなってしまっているかを検証していかないと同じ事が繰り返されると言う事です。時代もDNA鑑定がない時代です。警察が暴力団のように思えてきます。何でもやる悪の集団のように思えてくるのです。熊本さんは生活保護を受けてパーキンソンで寝たきりになっていました。2年前袴田さん兄弟が見舞いに行っていました。本人と分かったようで涙を流したようです。それからの情報が検索しても出てこないのです。心配しています。住所が分かれば励ましの手紙を書きたくなってくるのです。元気になって下さいとです。映画もあります。「ボックス袴田事件命とは」です。レンタルビデオ屋さんで借りられます。元裁判官の熊本さんを中心とした映画です。もちろん袴田さんも出てきます。壮絶な取り調べでした。拷問です。