父が義理の祖母二人を保険金殺人で殺し、またその母も保険金殺人で夫に殺されたのです。その子供が小学校6年生の時釣りをしないかと父に夜急に誘われて釣りに行ったのです。助手席の母は横たわっていたので、寝ているとばかり思っていたそうです。父と子供は離れて釣りをしていました。川にボッチャンと音が聞こえ、父は何か音がしなかったかと子供に聞いてくるのです。子供は母だと思い車まで行き母がいない事にきずき事件になったのです。すぐ母の遺体が浮かんできました。すでに家で殺して川に捨てたのです。3人を殺し死刑が確定していました。こんな状況の中だとまともな精神に育たないですね。子供まで巻き込んでの殺人です。殺された母と殺した父を持つ子供こんな不幸を背負わされて生まれてくる子供もいたんだとこの現実にびっくりしていました。父に対する憎悪は殺してやりたいと言っていました。そして腕全てにあるリストカットの傷が苦悩を物語っていました。一人で全部背負わされてまだ12歳の子供です。母の元へ行きたいと自殺も図っていましたが、命を取り止めていました。殺人者の子供だと言われ仕事が見つからず、風俗の仕事をしていました。あれだけ憎い父でしたが、父から手紙がきたり、面会に行ったりしていました。そして殺されてほしくないと言っていました。子供を心配する父の文面がありました。こんな不幸な中に生まれてきたらおかしくなっていきそうです。自分が寝ている時、母は父に風呂場で溺死にさせたのです。自分がきずいてあげなかったと泣いてせめていました。母の最期は子供の名前を呼んでいたと父から聞いたそうです。こんな恐ろしい父を持つ現実を受け止めて行く姿が痛々しく、せつないものがありました。