私のブログで、2012年8月と今年の7月8日に、すでに「ジャッジメント~NY法廷ファイル~」の事は書きましたが、まだCSでは放送が始まっていなかったので、ドラマの内容を私の想像だけで書いていましたが、AXNで8月5日から放送が始まったので見た感想を書きます。(思っていた様なドラマでした!)
私はリーガルドラマは好きな方なので、いろんなタイプのリーガルドラマを見てきましたが、これは、私の嫌いなタイプのドラマでしたわ!まだ1話目をみた所ですが、次回を見たいと思わなかったです。それでも5話位は見ようとは思っているのですが、イライラが募りそうな予感がします。
1話目の物語の最初は、一見どこにでもいそうな両親と二人の子供の一家が、それぞれが朝の出かける支度をしながら何気ない会話をしている日常の風景から始まりました。そこへ、突然刑事と警官が現れて、父親に向かって「マリア・コヴァス殺人容疑で逮捕する!」と言って家族の前で手錠をかけて連行して行きます。それから、検察側と弁護側のそれぞれの視点から描かれるストーリーが展開します。
普通の刑事ドラマならまず事件が描かれて始まりますが、このドラマは、事件が起こる発端や、犯人逮捕までの警察の捜査過程は一切描かれていなくて、突然犯人を逮捕して、すぐに裁判が始まります。事件の概要は裁判の流れの中で言葉で明かされて行くだけなので、事件そのものの残忍さとか犯人の卑劣さとか、被害者の無念さなどが伝わってこないので事件が薄っぺらい感じです。このドラマは、逮捕された被告人が有罪か無罪かをドラマの最後に示す展開なので、視聴者が最後まで疑心暗鬼に陥るように、わざと殺人犯でも、そうではないような善良そうな雰囲気や、弁護側に有利な証言を集めて視聴者に無実をアピールします。
そして、裁判が描かれているのですが、その裁判の罪状認否の場面も鬱陶しい展開でした!まず、検察官が被害者の人物像を語る中で、途中で何度も弁護士が被告人の人物像を語るシーンが割り込んできます。1項目話すごとに検察官と弁護士が交互に訴え掛けるシーンが続くんですよ!例えば、検察官が「マリア(被害者)は、信心深い少女だった。」と言い終わると→弁護士が「セラーズ氏(被告人)は、学校の生徒にも家族にも慕われていた。」と言い、次に「検察官の言葉」→「弁護士の言葉」→「検察官の言葉」→「弁護士の言葉」、こんな目まぐるしい鬱陶しい表現方法は嫌いです!
それに、検察側と弁護側の証拠集めのシーンでも、検察側と弁護側からの視点で描かれているので、それぞれ被っているシーンが有るんです。その場合は、検察側と弁護士側の別の視点から描かれる同じシーンを2度見せられる事になるんですよ。それも大したシーンじゃないんですよ!検察官が弁護士と電話しているだけのシーンですよ!それを検察官が電話を受けているシーンと、後から、弁護士がその電話に応対しているシーンが出てくる。その時に、もう一度、検察官が電話している時の会話シーンを見ないといけないって、面倒くさい!そもそも同僚でもないのに、検察官のキャサリンと弁護士のジムが何度も直接電話して、お互いの手の内を"報告"し合っているのも何か変でしょ!殺人事件の裁判で争っている検察官と弁護人がジョークを飛ばしながら笑顔で会話するとか馴れ合いなシーンは、ドラマの緊迫感を無くしてしまう。ほんとにこの二人のツーショットシーンが多すぎます。
最後のシーンの論告・求刑と最終弁論のシーンは、リーガルドラマを見慣れている人は、このドラマを絶対に気に入らないと思えるほど間抜けな描き方でした。論告・求刑と最終弁論は裁判の大詰めで検察官と弁護士の主張を陪審員に訴えかける山場ですよ。それなのに、またまた検察官が1項目話すたびに、先の証人席で証人が話していたシーンをリプレイ挿入、また1項目話す→その証人のシーンをリプレイ挿入の繰り返し!そして弁護側の時も同じく話の合間に、証人席での話をリプレイ挿入の繰り返し!いや、別にさっき見た証人の証言をわざわざ映像で見せてくれなくても覚えていますから!最終弁論のシーンは、話す内容をブツ切り状態にしないで一気に話し終わって欲しい!!とにかく、話の合間に挿入されるリプレイシーンが多すぎる!何度も同じシーンを2度見せられるドラマくらい面倒くさいと思えるドラマはないですよ!
「ジャッジメント~NY法廷ファイル~」 英題 : The Whole Truth 2010年09月~2010年12月 (ABC局) シーズン1の6話で打ち切り!(全13話) (ストーリー詳細はAXNより引用転載しました。) 熱血検事補 VS 凄腕弁護士。裁判の行方は、判決の瞬間までわからない! 主演は「NUMBERS~天才数学者の事件ファイル」のロブ・モローと、「ER 緊急救命室」でシーズン6から15までアビー役を演じたモーラ・ティアニー。1話完結で、1つの事件を検察側と弁護側のそれぞれの立場から両方の視点から描く法廷ドラマ。キャスリン・ピール(モーラ・ティアニー)は、保安官の父に育てられ、仕事に情熱を注ぐNYの検事補。一方ジミー・ブローガン(ロブ・モロー)は、刑事事件弁護士として名をはせる凄腕。ロースクール時代の同級生であり、良き友人でもある二人が、同じ事件を別の立場で担当。頭脳を使った激しい法廷バトルを繰り広げる! 出演 : ロブ・モロー / モーラ・ティアニー / イーモン・ウォーカー / ショーン・ウィング / アンソニー・ルイヴィヴァー / クリスティーン・アダムス |
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