MOVIE レビュー

映画と海外ドラマの感想とエンタメ情報を載せています。

「16ブロック 」を観ました。

2006年11月01日 | 映画感想 サ 行
10月14日から公開の「16ブロック 」を観ました。
監督は「リーサル・ウェポン」シリーズのリチャード・ドナー監督です。

★キャスト:ブルース・ウィリス / モス・デフ / デヴィッド・モース / ジェナ・スターン / ケイシー・サンダー / シルク・コザート
公式サイトはこちらです。(上映時間:1時間41分)

■ストーリー抜粋≫ 
【張り込み明けの刑事ジャック(ブルース・ウィリス)は、仮釈放中に悪事を犯した囚人エディ(モス・デフ)を16ブロック先の裁判所まで護送し、証言させると言う任務を言い渡される。留置所から裁判所までのわずかな距離で簡単な仕事に見えたが、その途中、何者かに襲撃された2人は近くのバーに身を潜め、応援を待つことになる。やがて、ジャックの元相棒フランク(デヴィッド・モース)が現れるが……。】

■感想です≫
最初、この映画の予告編を観た時に、「ブルース・ウィリスのアクション映画は、もういいんじゃないの!?」って正直思いました。2005年のアクション映画「ホステージ」でも、アクションするには相当無理っぽかったし、・・・。この映画の冒頭のご本人を観ても「ブルース・ウィリスはどこ?」状態!

その彼の姿は、完全にダイハードのヒーローの影も形も無く、今は、落ちぶれ刑事でアルコール依存症の中年デカ!と言うより、見た目はまさしく老年デカになっています!後は、ひっそりと定年退職を待つのみ!・・・で、刑事としての燃える意欲も使命感も捨て去り、惰性で生きている風情が漂っています。信じられないくらい老いぼれたブルースがそこに居ました。

この映画、本当に大丈夫!?と思っていたけど、観てみてビックリ、意外と纏まっていて面白かったです。でも、ほんとに主役は少し老け込みすぎだし、16ブロックの攻防だけなのでスケールは小さいし 、よくある悪徳汚職警官物なのですが、ポリスアクション・サスペンス系を期待して観たら・・・とっても残念な結果になってしまいます。途中、クリント・イーストウッドさんの往年の映画「ガントレット」のラストシーンを髣髴とさせる場面が有って、ちょっと懐かしさに浸れたりします(笑)。

主役のブルース・ウィリスに対しては賛否両論有るかも知れないけど、私が、この映画が案外面白かったと思ったのは、ほんとにあの短い距離の中で殆どのシーンが費やされているんですが、

ある意味ロードムービー的な展開で、刑事と犯罪者とのヒューマニズムも描いていて、ちょっぴりハートウオーミングな物語にもなっていて、ハードとソフトのメリハリが有って、それでいて重たくなくてアッサリしていて良かったと思います。ただし、終始一方的にしゃべりっぱなしの犯人の甲高い声が耳障りでしたが・・・。

使命感も何も無いただの飲んだくれ刑事が、今まで捨て去っていた刑事の心の琴線に触れる事件に遭遇してしまった時から、ピキンとブルース・ウィリスの目がシャッキリ、スッキリ眼光するどくなって行くんですよ。さすがに”目力”が有りました。前振りの演技(!?)が効いていて、何か過去に引きずる事件が有っての事で、その事で自分を完全に見失わせていた。何かのきっかけを待っていたかの様に、自分自身の過去に向き合う事を決意する。って感じで、案外ブルース・ウィリスの枯れた演技も重要なパーツだったのですよ。

■ちょこっとトリビア≫ 映画館に有ったチラシによると、

ニューヨークではアベニューとストリートに囲まれたエリアを「ブロック」と呼ぶ。1ブロックのストリートとストリートの間は約80m~100mまでで、1ブロックは徒歩約1分の距離になる。

映画の設定では、裁判所までの護送距離は約1.6キロとされているので、
 この距離感を日本の代表的な都市で見てみると・・・

  【東京】 東京 ⇔ 新橋、 渋谷 ⇔ 原宿
  【大阪】 梅田 ⇔ 淀屋橋  
  【福岡】 天神 ⇔ キャナルシティ博多
  【名古屋】 名古屋城 ⇔ テレビ塔
  【北海道】 札幌駅 ⇔ すすきの 

  ・・・となるらしいです。


人気blogランキングに参加しています。クリックありがとうございます。
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする