MOVIE レビュー

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映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」の感想です。

2009年01月26日 | 映画感想 ヤ・ラ・ワ 行

1月24日(土)公開の映画「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」の主演ケイト・ウィンスレットが第66回 ゴールデン・グローブ賞で、最優秀主演女優賞に輝きました。ケイト・ウィンスレットは、『愛を読むひと』でも最優秀助演女優賞を受賞!主演&助演の最優秀女優賞のダブル受賞は、88年のシガニー・ウィーバー以来の快挙だとか!アカデミー賞のノミネートには、ケイト・ウィンスレットが『愛を読むひと』で今度は主演女優賞にノミネートされています。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』では助演男優賞にマイケル・シャノンがノミネートされました。

ここから私の感想の追記です。!

観てきましたよ!最初この映画の予告編を観て・・・激しい感情のぶつけ合いの場面が多いのが気になりました。何か重そうな雰囲気が漂っていたので、観ていると暗い気持ちや、やるせない気持ちになって、気分が滅入ってうっとうしくなるだろうと覚悟をして映画を観始めました。しかし、そんなに思ったほど気になりませんでした。ディカプリとケイト・ウィンスレットの二人の迫真の演技に引き込まれ、罵声が飛び交うセリフの応酬でも私の不快指数はそれほど上がりませんでした。むしろ、あまりにハマっているセリフだったりしてクスッと笑える所もありましたわ(まぁ、実際は、和んだり笑える所は皆無でしたが・・・)。

それと、これも予告編から気になっていたのが、ディカプリのサラリーマン姿が似あって無かった!本編で見ても会社の同僚たちとの同じ場面では、彼だけ浮いていた感じ。やっぱり童顔で少年っぽさが抜け切れていない顔立ちがどうしても邪魔をして、仕事に疲れたサラリーマンと言う役柄とのギャップを感じずにはいられませんでした。家庭内の場面でのディカプリは、”希望と現実の狭間で苦闘する若い夫”役と言うのは上手くこなしていたけどねぇ・・・、あのギャップを感じさせた同僚たちが悪い!実は彼らがミスキャストって事で!

内容としては、この映画のテーマは、大体の人が一度は考えた事のあるテーマだと思います。自分の将来の夢と希望、結婚への憧れ、結婚後の二人の輝ける未来!「自分たちは特別な人間だ!」とか「成功するのが当然だ!」と思っている人にとっては、現実が不遇だと(他人から見れば恵まれているように見えるんですけどね!)、「こんなハズではなかった!」と、絶望感や喪失感も大きくなってくると思います。

ここで描かれている夫婦は、まさに自分たちのバラ色の未来を夢見ながらも、いつしか平凡な結婚生活を送るのが精いっぱいの普通の暮らしを送っていました。しかし、その普通の暮らしがどんなに幸せな事なのかは、壊れて無くなってみないと分からなかったんですね!自分たちは特別な人間なんだと言う高いプライドが、普通の幸せでは満足出来なかったんですね。

人によって何が幸せで、何を不幸に感じるかは違うと思いますが、自分を見失うのは不幸の始まりですね。物語のラストは、衝撃的な結末で終わります。ある意味・・・曖昧な終わり方だったかも知れません。いろんなもつれた糸は修復されずに絡まったままプツンと切れた感じなので、観終わった後もスッキリはしません。私は「どうして!?」と言う疑問と重たい思いを抱えたままエンドロールを見つめていました。でも、たまにはこう言う作品を観て、人との関わりを考えるのも良いかも!?ただし、自分のコンディションが悪い時に観たら、キツイかも知れませんよぉ。

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「レボリューショナリー・ロード」 (1月24日(土)公開)

上映時間≫ 1時間59分

製作年:製作国≫ 2008年11月 : アメリカ/イギリス
英題≫「 REVOLUTIONARY ROAD 」
監督≫サム・メンデス
出演≫レオナルド・ディカプリオ / ケイト・ウィンスレット / マイケル・シャノン / キャシー・ベイツ他

ストーリー≫1950年代半ばのアメリカの郊外の街で、夢と希望に人生を懸けようとする若い夫婦の葛藤と運命を描く感動作。作家リチャード・イェーツの小説「家族の終わりに」の映画化。【富裕層が集まるコネチカット州の郊外で、フランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)の夫婦は二人の子どもに恵まれ、幸せに暮らしていた。しかし、彼らはそれぞれが抱いているヨーロッパでの成功と女優になるという夢の実現のため、人生で大きな賭けに出ることを決意する。】(Yahoo! 映画より抜粋)

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