MOVIE レビュー

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映画 「G . I . ジョー」 の感想です。

2009年08月14日 | 映画感想 サ 行
icon「G.I.ジョー」を観てきました。と言っても「HACHI」を観た45分後位の時間差で、この「G.I.ジョー」を観ると言う荒技の2本立てで観たんですよ! 内容的には真逆の感動物映画の後にこの映画を観たからと言う訳でもないですが、全編にチープ感が漂う内容でした。もっと壮大な大戦をイメージしていたのに、案外個人的な野望や確執が中心だったので期待ハズレな展開でした。 それから「20年前の東京」と言うシーンが出てくるんですが、あれはどう見ても70年位前のどこかの山寺としか思えない風景。少林寺拳法みたいな寺院も出てくるし!スクリーン上で今まで見ていた未来仕様のハイテクパワーの戦闘モードと隔世の感のある「20年前の東京」と言う山寺のギャップが酷すぎる。好きなジャンルの映画ですが、久々に悪口・・・いや、辛口モードの感想になっています。

iconしかし、あぁ言う時代考証無視の古臭い日本を見せられると一気にテンション下がりますわ。今なら監督さんがGoogleのストリートビューでリアルな東京のロケハンしてみたら、東京の20~30年前でもアレな訳ないのはすぐに分かるでしょうに!(苦笑)「HACHI」の時も、最初のシーンで日本から送られる子犬のハチは片田舎のお寺からアメリカへ送られると言う設定だったけど・・・、いつまでたってもアメリカから見た日本って、「お寺と、刀と、少林寺拳法と混同しているとしか思えない柔道」の3点セットさえ有れば日本が再現できると思っているんですね。私の苦手な韓流俳優を出すのなら設定の国も韓国にすればスッキリするのに!韓国の俳優さんを出して日本の設定にする意味が分からないです。

icon私はこの手のヒーローモノ映画は好きな方なので、割と期待して観に行ったんですけど、やはり、人気フィギュアから生まれたTVアニメの実写版ですからねぇ、設定が浅いし軽いですね。出演者は私は初めて見る俳優さんばかりだったので、ヒーローモノ映画には打って付けの配役だったのですが、その中で一人として「おぉっ!」って言う魅せてくれるキャラクターはいませんでした。ストーリーの途中出てくるキャラクターやシーンは、どこかで観たシーンを繋ぎ合わせたような感じにも見えましたわ。私は過去の映画と似ているシーンが出ても、その映画の流れに収まっていたら許容範囲内で気にならないのですが、この映画は、そいうシーンを単に繋ぎ合わせただけのように感じて、ワクワクドキドキ感は有りませんでした。VFX映画大集合のパロディ大作映画とも言えるかも!?

iconツッコミどころは、とんでも日本だけじゃなく至る所に満載でしたわ。まさしくアニメっぽい発想の身体能力を強化させると言うハイパー・スーツは「アイアン・マン」だし、あらゆる金属をも一瞬にして破壊してしまうナノマイトと言う兵器は「地球が制止する日」にも登場して、大型トラックや競技場を一瞬にして塵にして破壊していたし、敵側にいる謎の人物は「スターウォーズ」のダースベイダーもどきで、オマケにそれが身内と言うオチまで一緒。ラストでは、敵を捕らえた後の処理が「トランス・フォーマー」の1の感じによく似ていましたわん。あと、「ファンタスティック・フォー」と「ハンコック」のテイストもチラホラ。目の前で何かのシーンを観ているんだけど、常にそれが過去の作品の一部がシャドーの如く二重写しで重なって見えてしまう映画でした。最後の残念は、敵の黒幕の背景が説得力無さ過ぎでガックリだし、敵と味方が知り合いばかりって世界観が小さすぎ!




「G.I.ジョー」 (8月7日(金)公開)
上映時間≫ 1時間 58分
製作年:製作国≫2009年8月7日:アメリカ
英題≫「G.I. Joe: The Rise of Cobra 」
監督≫スティーヴン・ソマーズ
出演≫チャニング・テイタム / シエナ・ミラー / レイチェル・ニコルズ / マーロン・ウェイアンズ / デニス・クエイド / レイ・パーク 他

ストーリー≫人気フィギュアから派生した1980年代のテレビアニメ「地上最強のエキスパート・チームG.I.ジョー」をベースにした実写作品。国際機密部隊“G.I.ジョー”と悪の組織“コブラ”の激しい攻防が展開する。監督は『ハムナプトラ』シリーズのスティーヴン・ソマーズ。【世界征服を企む悪の組織“コブラ”が、各地で活動を活発化させる1990年代。あらゆるものを破壊する威力を持つ最強兵器ナノマイトがコブラ一味の手に渡ってしまう。パリのエッフェル塔が破壊されるなど、コブラの脅威が世界各地を襲う中、アメリカ政府は世界各地の精鋭を集めた史上最強の国際機密部隊“G.I.ジョー”に願いを託す。】(Yahoo! 映画より抜粋)

来日情報≫7月27日にスティーヴン・ソマーズ監督とシエナ・ミラー、チャニング・テイタムらが来日してジャパンプレミアを開催。
ランキング≫ 全米興行成績は初登場 1位
米Yahoo!ユーザー6段階平均評価 「B」(14077 ratings )
米Yahoo!批評家6段階平均評価 「C-」(12 reviews)





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コメント (10)
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