ラブ・アンド・ドリームふたたび

2006年08月22日 | Japanese
買わないぞーと思いながら、今日、やっぱし買っちゃった。ミュージック・マガジン9月号。フリッパーズ・ギター特集号。

でも読まないぞー、知らんぷりするぞー(何故に?)と思ってたけど、やっぱし先程、パパッーて全部読んじゃった。
で、懐かしかった。面白かった。
裏方チームによるインタビューは、結構意外な「へぇ」話なんかもあって、特に面白かった(特に吉田仁さんっ)

フリッパーズのことを「パーフリ」と私たちは当時から言っていたけど、彼らを愛して止まない人は「パーフリスト」と言うだなんて今まで知りませんでしたよ(笑)でも自分は立派なパーフリストだったと思う!

で、ミューマガ。なんで買わないぞー、読まないぞーって思っていたかというと、あまりにもデカイ存在だったんですよね。
しかも超青春時代に。だからこっぱずかしさが常に伴っていたし、胃の辺りがきゅうとなるんですよね、彼らの名前を目にするだけで。


もうね、この号に載っているパーフリの写真、ぜーんぶ鮮明に覚えてる。雑誌からの切り抜きで未だに手元に残してある写真すらある。
ホントーウに「見てた」んですよねぇ、彼らのこと。ホントウに「聴いた」し、「考えた」し、「推測した」し、「探した」し、ありとあらゆること、した。
オザワの切り抜きを美容院に持っていって「こんなのにしてください」と言ったことも、あります(痛)






読んでると、思い出も一杯甦ってきたし、記事を書こう!と思ったら、いつもお世話になってる超同世代kura_moさんもパーフリ記事を上げていた!


で、パーフリ。まず彼らの活動期間の3年間と自分の高校生活3間が見事にリンクするんですよ。これ、すごく大きいと思います。タイミング的に。どのアルバムも思い出とリンクしているんですよね~。
あとね、うちは少し変わった高校だった、っていうか普通科ではなかったので、3年間ずっと同じクラスだったんです。
3年間同じメンツ。これは大きいですよ、大事な時期を一緒に3年間も過ごしましたから。
そういうクラスメイトたちとの思い出とリンクするのです。


キッカケはクラスのKちゃんがこのパーフリの1stのCDを1年の時にクラスに持って来たこと。
このKちゃんは、とにかくセンスがいいというか、とてもいかした娘でして、彼女が音楽に限らずなんか面白いもん持ってくると、クラスのある範囲でバァーって広がって流行るんです。
でもね、私のとこに廻ってくるまでに、何人かに廻っていて「イイ!」って風になってたんですけど、私は最初全然ダメだったんですよね~。
そん時、私はローリング・ストーンズやそのルーツであるブルースにずぶずぶとハマリ込んでいた時期で、心情的にとてもヤサグレておりましたのです。そんな時にこの1stを聴いたのです。日本人で全英詞でやってるのはビックリしましたが、今でもハッキシこう思ったのを覚えております。

「こんなしゃらくせーもん、聴けるかぁっ!!」

ごめんちゃい。なんせ気分はストリート・ファイティング・"ウーマン" だったものですから(あイタタ)、その爽やかすぎるこじゃれ感が逆に気に触りまして・・・(笑)。

で、2年の時に2nd、3年の時に3rd(ちゃんと初回特別仕様盤だった)と、相変わらず律儀にKちゃんからCDが廻ってきていました。

2ndの頃からじわじわ来だしました。レコ大かなんかに出てたのをドキドキして見た覚えがあります。あれ確か2nd期じゃなかったかしら。彼らのいじわるトークや、スノッブなスタンスも面白く感じだしたのもこの頃。
で、本格的にのめり込んでいくのが3rdの頃です。
その3rd期にはクラス内にもパーフリ狂の数が増えておりました。
中でも強者たちは彼らのライブに行ったりもしてました。

私はそん時はブルーハーツしかライブに行ってませんでした。でもそれもクラスの娘たちと行ってました。
パーフリ派とブルハ派は微妙に被ったりもしてました。だからミューマガの記事に書いてあった、ブルハとパーフリのファン層は被らない説に、強く反対!
いいものはいいんだよ!スタイル関係ないんだよ!


実習中にそんな彼女たちとパーフリ話に花を咲かせたことをを覚えております。
ウィニー・ザ・プーの唄を実習そっちのけで楽しく唄ったりも(笑)
あと、3rdの何が良かったかって言ったら、ストーンズっぽい(というか、そのまま)とこがあったとこなんですよね~w


そして!彼らはその3rd発表後、急に解散してしまうわけです。
クラスの娘たちの何人かは、決して行われることのないライブのチケットを持っていたように思います。
それ位、突然な解散だったんですよね~。
チケ持ってる娘なんかは、怒ったり、悲しんだりしていましたが、冷静だったのはKちゃん。
「やっぱりなぁ~」って、カラッとそういうようなこと言っててサスガでした。
このKちゃんから、スチャダラパーなんかも早々に教えてもらったんだよなぁ。
ちなみにこのKちゃんとは、今年動物園にお花見に行った記事に出てくる彼女です。
彼女の抜群に面白いセンス、感性は今も健在です。


で、まぁ、私は彼らが解散した後、そっからさらにかなり熱が入り込んで行きました。

彼らが載っていた雑誌を探して買い集めました。
何を話しているか、ではなくて、何を「どう」話しているか、パーフリの場合、これがすごく重要でした。
それはもう強迫観念的ですらあったほど、威力があったといいますか。

例え、それが「引用」であろうと「パクリ」であろうと
彼らのやっていた音楽、彼らの言っていたこと、やることなすこと全て
全く持って正しい、間違いが、まずない、と、その時はそう強く思っていたのです。

例え勘違いだとか、若さゆえ何も見えてなかったとか、そういうんでも、でもそういう経験をあの頃出来たことは、すばらしい経験だったんじゃないかなぁと、今月号のミューマガを読んで思いました。

音楽の聴き方も彼らの影響で180°変わりました。
それまでのいわゆるガイドブック的名盤を片っ端から潰していくやり方ではなくて、もっと自由で、同時代的で、スマートで、いいとこどりで、横道の魅力、的な、洗練されたやり方があるのだなぁと気づかされました。
それからは聴く音楽の幅、というか聴き方の意識がぐぅんと広がった!
実はここが一番、彼らに感謝しているところなのかもしれません。






ファッション面でも、やっぱボーダーT着てました!

ビデオもホント嫌っちゅう程、見ました。


3rdで本格的に食いついた私ですが、その後、俄然1stと2ndの素晴らしさに圧倒され、今でもよく聴くのはこの2枚です。
全部今でも唄えるよ!特に1st!!

そうして全くの空白期間を経て、小山田、小沢はそれぞれソロか活動で再浮上してきますが、これも同じくらい熱心に追いかけてました。途中からパッタリやめちゃいましたが。



多分、人それぞれ、こういうアーティストがいると思います。
大事な時期に出会った、自分にとってはとてつもなく大きな大きな存在のアーティスト。
人に説明するのがむずかしいアーティスト。自分にとってどういう存在なのかっていうとこを。
だって自分でも分かっていないんだもん、まだ。
でも思い出は振り返られる様になりました。作品も普通に聴いてるし。
今日はなんだか思い出話しかできませんでした。






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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
恋してるとか好きだとか (kura_mo)
2006-08-23 02:19:15
超同世代のKura_moです。笑

いや~今月のマガジン、よかったですねぇ。懐かしさから買ったという人も多いことでしょう。

彼らのことは真剣に嫌っていた時期もありました。なにもかもがパクリ、嘘に思えてしまって。

それは彼らに対しての嫉妬心だったのかもしれませんけど。



彼らがいなかったら、俺も今こうして音楽を聴きつづけていたかどうか分かりませんね。

より多くの音楽を知る、聴くという行為がいかに楽しいことなのかは彼らから教わったことだと思います。



でも俺はボーダーのシャツは着ませんでしたけどね。笑











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なっつかしい~ (ゆず)
2006-08-23 21:07:37
友達が激ハマリしていた関係で、私も少し聴いてました。

そうそう、「パーフリスト」!

友達が雑誌の切り抜きとか見せてくれて、それに書いてあったと思います。

うはは、私は激ファンじゃなかったけれど(^^;懐かしい~。

(その頃というかつい最近まで、1アーティストにはまるっていうのがなかったんですよね私…)
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モスコさん、熱いッ! (moonlightdrive)
2006-08-24 01:12:28
わ~文章の端っこから高校生のモスコさんが飛び出してきそうな(笑)ヴィヴィッドで熱い記事!そうか~、私はこのころもう大学生だったので、音にはハマッたけど、雑誌を切り抜くほどじゃなかった(笑)。



>全部今でも唄えるよ!特に1st!!

あはは、これは同じ!♪バーイ、グッバイパステルバッジ、バリッミーンサムカインダハピッバスデー♪あの早口英語、練習したした(笑)!



ここ何週間か、いろんなBLOGで彼らの話題を読むのだけど、それぞれの「距離感」があって、(またその「距離感」に必ず言及してるところが、)ほんっとにおもしろい。普通のアーティストだったら、まずそんな共通の言い方が存在しないのにね。やっぱりある種、時代を測る公共のモノサシみたいなところがあったのかなー、フリッパーズって。ホント、おもしろい。モスコさんの話読めて、よかったなー。
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>kura_moさん (モスコ)
2006-08-24 10:38:17
>なにもかもがパクリ、嘘に思えてしまって。



そういう時期、確か私にも訪れた気がします・・・(笑)

パクリ具合が、少し度を超していましたからねぇ。

音楽聴いてて、忘れた頃に「これ、パーフリやん!」という瞬間、ありますものね。

でも15年経ったら、作品として、聴けちゃうんですよね。

もう許せますしね。彼らも私たちも大人になったんですねー



>より多くの音楽を知る、聴くという行為がいかに楽しいことなのかは彼らから教わったことだと思います。



その通りでございます。



私は今でもボーダー着るよ!

もうパーフリ関係ないけどね!(笑)
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>ゆずさん (モスコ)
2006-08-24 10:53:27
ゆずさん、ようこそ!



へぇ~。「パーフリスト」も浸透していたのですねぇ~。

私の中で、最近一番新しく知った言葉デス(笑)



そっかぁ。お友達がパーフリストだったのですね(←早速使いたがり)。

雑誌の切り抜き、ってこと自体、なんか懐かしい気がします。

私、最近そういうことしてないなぁ、そういうアーティストいないなぁと思ったけど、よく考えれば、今はネットで画像集めてきたりするんで、同じことですね



>その頃というかつい最近まで、1アーティストにはまるっていうのがなかったんですよね私…



そうなのですか!では最近ハマっているアーティストっていうのは誰なのでしょう。PSBですか?
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>moonlightdriveさん (モスコ)
2006-08-24 11:22:17
わはは。moonlightdriveさん、ありがとー♪

なんかこっぱずかしい、この記事!と思っていたのですが、救われました



>あの早口英語、練習したした(笑)!



そうそう、「練習」が必要なんすよね、早いから(笑)

でも出来るようになったら、そこがまた快感



>その「距離感」に必ず言及してるところ



あぁ。ナルホド。距離でいったらめちゃめちゃ近かったんだなぁ。やっぱり10代の時に出会うアーティストはめちゃくちゃ強いですね~。



でもそん時、クラスにはいたけど、周りにはファンは殆どいなかったんで、どこまで威力があるアーティストなのかハッキシ掴めなくて。マニアやある特殊な部分だけなのかなぁって。

でもミュージック・マガジン読んだのと、記事書いてみて改めて感じました。

彼らって「アイドル」だったんですよね

良くも悪くも浸透してたんですね。

嫌いな人はめちゃくちゃ嫌いなアーティストだし。軽蔑に近い感じで。



思い出せば出す程、この2人ってヘンな人たちだったたなぁ!



では、最後にご一緒に



えびしんえびしんえびちゃん(?)えびしんずふぁあーいん♪
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・・・ (yucco)
2006-08-28 00:15:59
わたしも「絶対買わねぇ!」と思いながら、ついに買ってしまいました。

パーフリストではない、と自分では思ってたんですけどねぇ。愛してましたよ。彼らを。

はなにげに2ndが好きですが、3rdのインパクトは凄かったです。

ネタ暴きに奔走!って感じで。ゲームみたいで楽しかった!

パーフリにまつわる思い出って、いろんな人と話しましたが、本当にそれぞれでおもしろい!
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>yuccoさん (モスコ)
2006-08-28 21:51:17
yuccoさん、こんばんわ~



>パーフリにまつわる思い出って、いろんな人と話しましたが、本当にそれぞれでおもしろい!



ねぇ。本当に。yuccoさんの「絶対買わねぇ!」やコメントのタイトルが・・・なとこにもその複雑な心境が現れていて面白いですよ



>ネタ暴きに奔走!って感じで。ゲームみたいで楽しかった!



3rdは暴きがいがありましたねぇ。いまだ暴き切れてないものもありそうで怖いですが(笑)本当ゲーム感覚みたいなとこ、ありましたね~。



彼らのこと普通に振り返られるようになったのは、私にとって結構驚きでした。雑誌の効果でしょうか。
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Unknown (k-hiko)
2006-08-29 09:12:03
ご損じかも知れませんが、決定版といえるブログがあります、今月いっぱいで閉鎖されてしまうようなので、読んだことがなければ是非。

http://ameblo.jp/double-k
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>hiko様 (モスコ)
2006-08-29 21:35:20
あらら。このブログの存在を知ってはいたのですが、いつまでもあるものと思い油断して読んでませんでした!

早速行きます!(今もちょっと読んでますが面白いですね~♪)

hiko様、教えてくれてアリガトー!!
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