井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

無事にカトマンズへ・・・!

2006-10-17 19:04:34 | カイラス巡礼・旅行記
 やっとネパールへ戻ってくることが出来ました。
でも、嬉しい気持ちはしません。
この先も何があるか分からないので、まだまだ油断は出来ません。

 昼食が用意されているレストランへ行きますが、
インド人の人達で一杯です。
座る場所がありません。

仕方がないので違う店へ行きます。
ここではコーラーを飲んで一息つきます。
時計の時刻が変わっていることに気がついたので、
ここでネパール時間に時計を合わせておきます。

 バスに乗るために道を下っていきます。
目印はエコトレックのダッフルバックを担いで降りていく人達です。
彼らの後ろを歩いていくと100メートルほど下ったところに
私達の乗るバスが止まっています。

ここまで、ネパール人の女性や子供達が荷物を担いで運んできます。
小柄で細い女性が20キロもあるプロパンボンベを一人で運んできます。
また、まだ5~6歳にしか見えないような子供でもインド人のおばさんの
手荷物を持って降りてきます。

彼らは、この荷物を1個運んでいくらの収入を得るのでしょうか?
小さな子供は荷物を引きずるように頑張って運んできます。
荷物を降ろすと大きな息をして、また、歩いてきた道を戻っていきます。 

14:00分、満員のバスがゆっくり動きます。
バスの中は人息れで暑いのですが、窓を開けて外の風を入れると
少しは和らぎます。

少し下ると渓谷の斜面に段畑が見えてきます。
トウモロコシが枯れかかっていますので、収穫が終わったようです。
でも、下の方の畑では田起こしをしているようですので、
これから田植えのようです。

 途中の集落では大きな集会が行われています。
どうやらマオイストの集会のようです。
かなりの人が集まっていることから、マオイストの勢力は確実に
住民の支持を受けているのでしょう。

 しばらく走って大分下ってきました。
川を渡る橋がある街へ来ましたが、ここは来るときマオイストに
バスを止められた街です。

街を通り抜けるかと思うと、また、バスを止められます。
バスに乗り込んできた男を見ると、あの若い少年のような男でした。
どうやら、また通行料の交渉のようです。

バスが道の横に止まって運転手が車から降りてしまいました。
道路の横でマオイストの男と何か話しています。
マオイストの男がケイタイ電話でどこかと話をしています。
長くなりそうです。
ミッシェルやジョーがバスを降りて涼んでいます。

バスの中は風が入らず暑いのですが、我慢して外に出ないようにしていました。
20~30分ほどして、バスの運転手がようやく運転席に戻ってきます。
ようやく、バスが動きます。

バスの窓を全開にして風を車内へ入れます。
やっと涼しい風が入り、身体にまとわりついている熱気を払ってくれます。

バスが山肌を登っていきます。
周りの段畑には稲が植えられているところが多くなってきます。
ネパールのこの季節は、田植えの時期なのでしょう。
この緑色を目にしながら、暑さと疲れのためうつらうつらと寝てしまいました。

 しばらくして目を覚ますとカトマンズの市街に入ってきたいるようです。
道路の交通量がドンドン増えてきています。

あの、交通ルールのないような追い越し合戦が始まっています。
少し走ると前方が渋滞しているようです。
バスの運転手がUターンして脇道を抜けるようです。
郊外を走っていると煉瓦工場が数軒目に入ってきます。
ここで作られた煉瓦がカトマンズで使われているのでしょう。

飛行場の脇を走り、しばらくするとやっとホテルへ着きました。
ホテルの入り口を入るときバスの中から歓声が沸き起こります。
インド人に人達か声をそろえてかけ声のような言葉を発しています。

19:00分、ホテルギャンジョンに到着です。
部屋に荷物を入れると早速シャワーを浴びることにします。
食事はそれから食べることにしてゲリーが先にシャワーを使います。
私はこの時間を利用してホテルの隣にあるスーパーへイラムティーを
買いに行きます。
ほしい数がそろわなかったので、明日の朝までに用意してもらうことにしました。

 ゲリーのあとにシャワーを使います。
頭から温かい水を浴びると疲れが水の流れと一緒に身体から
取れていくような感じがします。
あ~あ!やっとネパールへ帰ってきたんだ!

ホテルのシャワーを浴びていると、本当にこの旅が終わったんだという実感で
頭の中が一杯になり、目頭が熱くなってきます。
良かった、無事に帰ることが出来たんだ。
その思いが、心の中を駆けめぐっていきます。

 今晩はベットで真新しい白いシーツに包まれて寝ます。
カトマンズの夜はチベットとは違って暑いです。
下着だけで寝るのは久しぶりです。
シーツの中で思い切り背伸びをすると身体のあちらこちらで
軋むような感触があります。
今晩はゆったりと手足を伸ばして寝ることが出来ます。
今晩はこんなことだけで幸せな気持ちになれるのです。

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