9月4日から5日にかけてトムラウシ本流の中程にある地獄谷へ行って来ました。
地獄谷というのは、温泉水の吹き出ている場所です。
ここからは、トムラウシ山へ登ったり五色岳に登ったりできます。
メンバーは、先日日高を縦走したS氏とO氏の3人です。
最初の計画では、クァウンナイ川を遡上してトムラウシ山に登り、ワセダ沢・トムラウシ川を下るという計画でした。
しかし、2日から雨が降り3日も様子を見ましたが雨が降り続いていたのでクァウンナイ川から遡上をあきらめました。
当初の計画を変更してトムラウシの地獄谷からトムラウシ山を登ることとして4日に出発しました。
札幌を朝5時に出発して4時間半ほど掛かってやっとトムラウシ川の手前にある登山口へ着きます。
この登山口は、トムラウシ山へ登る短縮登山口のさらに西側へ続く林道にありますが、手入れのされていない林道なので沢水により崩れた場所の手前に車を止めます。
ここから廃道となった林道を約1時間ほど歩きやっとトムラウシ川にたどり着きます。
初めてお目に掛かるトムラウシの流れですのでどのくらい増水しているかが分かりません。
でも、これ位の水量なら大丈夫と判断して地獄谷を目指すことにします。
川原は広いのですが、流木が散乱しています。
この流木は8月に降った豪雨のせいです。
最初は右岸を登ります。
直ぐ先に岩肌が露出している場所があります。
ここは足元が滑らなかったので水際を何とか歩いて登りました。
(上流から見たところです。)
さてこの先にもっと大きな壁が待ちかまえています。
ここは高巻きをすることにしました。
この壁は思ったより面倒で結局20mほど上を高巻くことになってしまいました。
上流に登っていっても水量は落ちてきません。
やはり、前日降っていた雨の影響なのでしょうか。
なかなか速い流れが続きます。
たくさんある流木に難儀しながら登ります。
右岸には巻き道もありますが、それもハッキリしたものではないので流れに沿って登ります。
流れが速いところを渡渉するときには念のためザイルを使って確保します。
膝くらいの深さなのですが水量があるためなかなかの水圧です。
何度か渡渉をして約4時間歩きました。
やっと地獄谷が見えてきました。
左岸にモクモクと白い煙が上がっています。
ここが地獄谷のようです。
地獄谷の直ぐ川下にワセダ沢との合流点があります。
なかなかの水量です。
地獄谷の左岸にテントサイトを見つけました。
水際から2mほど高く増水しても安全な草付きの良い場所です。
早速テントを張ってS氏とO氏はワセダ沢へ釣りに出掛けます。
私は、焚き火がしたかったのでS氏からノコを借りて流木拾いに出掛けます。
1時間ほどでワセダ沢へ釣りにいていたS氏とO氏が帰ってきます。
釣果の方はオショロコマを7~8匹、その中に20センチほどの大きな物がありました。
O氏はその一番大きなオショロコマを木の枝にさして焚き火で焼きます。
そうそう、流木を拾ってきて焚き火をしたのですが、山で焚き火をしたのは何十年振りでしょうか。
うまく火が着くか心配だったのですが新聞紙数枚を焚き付け代わりに使って何とか着けることができました。
焚き火が大きく燃えだしたときにS氏とO氏が帰ってきたのです。
日が陰った沢は寒かったようで二人とも焚き火に当たり暖を取ります。
そしてそのまま宴会へ突入です。
S氏のザックから2リットル入りのお酒がでてきます。
オショロコマを唐揚げにしたり焼いたりしたものを肴にお酒が進みます。
しばらく振りにノンビリとした至福の時間が過ぎていきます。
宴会は暗くなるまで続きました。
9月5日、朝、目を覚ますとテントをポツリポツリと雨が当たります。
ラジオの天気予報を聞くとすでに檜山地方は雨でありこれから全道的に雨になると報じています。
これを聞いては、トムラウシへ登る気も失せて直ちに下山することにします。
テントを畳んでから左岸の奥にある蒸気を噴いている場所を見に行きます。
小さな流れに沿って登りますが、その水がすでに温泉水です。
上り詰めたところは溜まった灰色の水がボコボコと音を立てて吹き上がっています。
泥がポコポコと丸くなって盛り上がってます。
そぼ降る雨の中を下ります。
登りの時には気が付かなかった巻き道が左岸にあるのでそれを上手く使って下ります。
渡渉点を探して川筋を見ていると上手い具合に川幅一杯に倒れている松の木を見つけました。幹の太さは一抱えはあるでしょうか。
その木にまたがって渡渉します。
3時間ほどで最初にへっつた場所へ戻りました。
S氏がここから右岸を直接登ると林道へショートカットできるというので草付きの斜面を登ります。
30分ほどで林道へ出ます。
ここから1時間ほど歩いてやっと車を駐車していた登山口に着きます。
今回の山行は雨に祟られましたが、何とか無事に終えることができました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
地獄谷は初めての場所でしたがなかなか良いところでした。
湧き出ている温泉水を溜めると露天風呂ができるという話ですが、それを作っている
時間はありませんでした。
ここから右岸の奥にはトムラウシの山頂がちょこっと見えています。
ワセダ沢を登り詰めると北沼に出ますので、地獄谷から3~4時間で山頂です。
私は、久しぶりに焚き火ができたので満足な山行でした。
やはり焚き火は良いものです。
焚き火の炎を見ていると不思議に心が落ち着くのです。
これからも、沢登りの折りにはできるだけ焚き火をしたいと思っています。
地獄谷というのは、温泉水の吹き出ている場所です。
ここからは、トムラウシ山へ登ったり五色岳に登ったりできます。
メンバーは、先日日高を縦走したS氏とO氏の3人です。
最初の計画では、クァウンナイ川を遡上してトムラウシ山に登り、ワセダ沢・トムラウシ川を下るという計画でした。
しかし、2日から雨が降り3日も様子を見ましたが雨が降り続いていたのでクァウンナイ川から遡上をあきらめました。
当初の計画を変更してトムラウシの地獄谷からトムラウシ山を登ることとして4日に出発しました。
札幌を朝5時に出発して4時間半ほど掛かってやっとトムラウシ川の手前にある登山口へ着きます。
この登山口は、トムラウシ山へ登る短縮登山口のさらに西側へ続く林道にありますが、手入れのされていない林道なので沢水により崩れた場所の手前に車を止めます。
ここから廃道となった林道を約1時間ほど歩きやっとトムラウシ川にたどり着きます。
初めてお目に掛かるトムラウシの流れですのでどのくらい増水しているかが分かりません。
でも、これ位の水量なら大丈夫と判断して地獄谷を目指すことにします。
川原は広いのですが、流木が散乱しています。
この流木は8月に降った豪雨のせいです。
最初は右岸を登ります。
直ぐ先に岩肌が露出している場所があります。
ここは足元が滑らなかったので水際を何とか歩いて登りました。
(上流から見たところです。)
さてこの先にもっと大きな壁が待ちかまえています。
ここは高巻きをすることにしました。
この壁は思ったより面倒で結局20mほど上を高巻くことになってしまいました。
上流に登っていっても水量は落ちてきません。
やはり、前日降っていた雨の影響なのでしょうか。
なかなか速い流れが続きます。
たくさんある流木に難儀しながら登ります。
右岸には巻き道もありますが、それもハッキリしたものではないので流れに沿って登ります。
流れが速いところを渡渉するときには念のためザイルを使って確保します。
膝くらいの深さなのですが水量があるためなかなかの水圧です。
何度か渡渉をして約4時間歩きました。
やっと地獄谷が見えてきました。
左岸にモクモクと白い煙が上がっています。
ここが地獄谷のようです。
地獄谷の直ぐ川下にワセダ沢との合流点があります。
なかなかの水量です。
地獄谷の左岸にテントサイトを見つけました。
水際から2mほど高く増水しても安全な草付きの良い場所です。
早速テントを張ってS氏とO氏はワセダ沢へ釣りに出掛けます。
私は、焚き火がしたかったのでS氏からノコを借りて流木拾いに出掛けます。
1時間ほどでワセダ沢へ釣りにいていたS氏とO氏が帰ってきます。
釣果の方はオショロコマを7~8匹、その中に20センチほどの大きな物がありました。
O氏はその一番大きなオショロコマを木の枝にさして焚き火で焼きます。
そうそう、流木を拾ってきて焚き火をしたのですが、山で焚き火をしたのは何十年振りでしょうか。
うまく火が着くか心配だったのですが新聞紙数枚を焚き付け代わりに使って何とか着けることができました。
焚き火が大きく燃えだしたときにS氏とO氏が帰ってきたのです。
日が陰った沢は寒かったようで二人とも焚き火に当たり暖を取ります。
そしてそのまま宴会へ突入です。
S氏のザックから2リットル入りのお酒がでてきます。
オショロコマを唐揚げにしたり焼いたりしたものを肴にお酒が進みます。
しばらく振りにノンビリとした至福の時間が過ぎていきます。
宴会は暗くなるまで続きました。
9月5日、朝、目を覚ますとテントをポツリポツリと雨が当たります。
ラジオの天気予報を聞くとすでに檜山地方は雨でありこれから全道的に雨になると報じています。
これを聞いては、トムラウシへ登る気も失せて直ちに下山することにします。
テントを畳んでから左岸の奥にある蒸気を噴いている場所を見に行きます。
小さな流れに沿って登りますが、その水がすでに温泉水です。
上り詰めたところは溜まった灰色の水がボコボコと音を立てて吹き上がっています。
泥がポコポコと丸くなって盛り上がってます。
そぼ降る雨の中を下ります。
登りの時には気が付かなかった巻き道が左岸にあるのでそれを上手く使って下ります。
渡渉点を探して川筋を見ていると上手い具合に川幅一杯に倒れている松の木を見つけました。幹の太さは一抱えはあるでしょうか。
その木にまたがって渡渉します。
3時間ほどで最初にへっつた場所へ戻りました。
S氏がここから右岸を直接登ると林道へショートカットできるというので草付きの斜面を登ります。
30分ほどで林道へ出ます。
ここから1時間ほど歩いてやっと車を駐車していた登山口に着きます。
今回の山行は雨に祟られましたが、何とか無事に終えることができました。
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地獄谷は初めての場所でしたがなかなか良いところでした。
湧き出ている温泉水を溜めると露天風呂ができるという話ですが、それを作っている
時間はありませんでした。
ここから右岸の奥にはトムラウシの山頂がちょこっと見えています。
ワセダ沢を登り詰めると北沼に出ますので、地獄谷から3~4時間で山頂です。
私は、久しぶりに焚き火ができたので満足な山行でした。
やはり焚き火は良いものです。
焚き火の炎を見ていると不思議に心が落ち着くのです。
これからも、沢登りの折りにはできるだけ焚き火をしたいと思っています。
すごいなあ。
そして2Lのお酒も。(笑)
霜が降りると冷たくなります。
お酒は私のウイスキー、O氏のお酒1リットルもありましたので盛大な酒盛りでした。
焚き火を囲んで酒盛り、久しぶりにノンビリした時間を過ごしました。
山登りより宴会が目的みたいな山行でした。
こんな楽しみがあっても良いですね。