「仕事と妻とどっちが大事？！」って、おっちゃんを脅したわけじゃないんですけど。世間様では夏休みとか盆休みとか5連休とかが聞こえる今日この頃。たった一日でお休み終了はどうかと思うと叱ってやり、夕方、現地集合で見ておきたかった浮世絵展へ。あ、でも今日は朝6時半には職場に着いてたと思うので、7時半、8時半…なーんだ8時間は働いとるやんか。
アメリカのボストン美術館が所蔵する浮世絵の版本・肉筆画・版画は5万点にものぼり世界一の質量のコレクションだそうだ。130年位前に、バカ安価格で持ち帰ってしまったアメリカ人たちはなんて先見の明があったんでしょうか。それが里帰り公開されるのは滅多になく、今回の作品の多くも初公開とのことで、狙ってたんよね。
浮世絵初期の菱川師宣に始まり春信や歌麿、写楽、北斎へと時代時代のコーナーに分けての展示。最初は色数の少なかった作品が時を追って鮮やかな赤・朱・緑・青と色彩を増やしていく様が何とも美しい。目鼻口がスイチョンチョンと描いてあるだけなのに、それぞれの表情は皆異なり、感情が伝わってくる。
いや、われらがご先祖様はなんと粋なんだろうねえ。日本の原風景ここにありという趣で、見たこともない風景なのに懐かしい。お盆の夕方なのでガラ空きじゃないかと思ったら大間違い。盛況でしたがな。二時間たっぷりかかりました。今月末まで開催中なので、ぜひどうぞ。
