超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

超能力の子供たち―彼らの語ることを静かに聞け

2006-12-25 | 読書ガイド
104番目は、子供に見える超能力現象について。

●サミュエル・ヤング『超能力の子供たち―彼らの語ることを静かに聞け』
 渋谷晴雄訳、日本教文社(1981)

ジャーナリストである著者が聞き知った、子供に現われた特異現象の事例
を報告している。

そもそも大人より子供にその種の現象が起きやすいのだろうか、が疑問だ。
子供は一般に、よく言うとファンタジストで、悪く言うとウソツキである(無邪気
な子供とは作られた幻想であると心理学の実験が示している)。それゆえ、
その種の現象の「報告」が多くなりがちである。同時に大人の側もその種の
現象が子供に起きやすいと思いがちになって、事実認識も偏るのである。

厳密な超心理実験では、年齢による差は出ていない。年齢よりも、性格や
態度の違いが大きく出ている。また、子供時代の現象の出方が反社会的に
なりがちなのが、大人になって社会に応じた現象の出方をするようになる
ので、現象報告が減るとも考えられる。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/4-4.htm


最新の画像もっと見る

コメントを投稿