超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

予知課題の背後にある無意識の予感の検出

2011-12-30 | 論文ガイド
<PA2011(7)>

●モスブリッジ&グラボウェッキー&スズキ
 「予知課題の背後にある無意識の予感の検出」
 (米ノースウエスタン大学)

3秒から7秒先の未来の興奮刺激を事前に感知できたとする
超心理実験の成果が、少なくとも4つの異なる研究機関から、
5つの異なる生理指標について報告されている。

本研究では、直観的な推測の背後で、その推測が合っている
かどうかの無意識の予感があるという仮定に立って実験した。

具体的には、心拍と皮膚伝導度について、予知課題において
推測が正しかったときと、誤りであったときの事前変化を
測定した。複数の被験者について、3回の実験をおこなった
ところ、1回目と2回目の心拍について、予知推測が正しい
ときと誤りのときで有意な差が見られた。

男女差を調べてみたところ、皮膚伝導度について、男性は
予知推測が正しいときに上がる傾向が、女性は予知推測が
誤りのときに上がる傾向があった。

※男性は成功を予感したときに興奮し、女性は失敗を予感
 したときに興奮するということで、進化心理学上の性差
 理論と整合的な結果である。