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超心理マニアのためのブログ

マット・イシカワによる超能力研究の文献ガイド

好きな言葉の書取りテレパシー実験

2007-04-12 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター14号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL14.pdf

大谷先生が、イタリアのテレパシー実験の解説を紹介している。
受け手が好きな言葉を2つ選び、あらかじめ送り手に知らせる。
送り手は、それらに偶数と奇数を割付け、0から9までの10枚のカードを
シャッフルして並べ、カードの順に数字が偶数なら、偶数の言葉を書き続け、
数字が奇数なら、奇数の文字を書き続ける。受け手は、送り手が書いている
文字を感知し、送り手に知らせる。送り手はそれの成否を記録し次の数字に
うつる。10回が1セットとなった実験を16人に対して1640回行ない
有意な結果だったという。

なかなかうまい設定で、無機的なターゲットより当たりやすいだろう。
ただ、発表者は、被験者に薬を服用させたときの違いを主張しており、
その点については、少数の実験から短絡的に結果に飛びついていると批判
されている。もっともだろう。

バチェルダーらの交霊会実験

2007-04-11 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター13号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL13.pdf

笠原先生が、バチェルダーらの交霊会実験の解説を紹介している。
霊媒などいなくとも会席者(シッター)の皆が気持ちを会わせれば、
シッティング(交霊会の会席)の場で、椅子が動いたり、叩音(こうおん)
が聞こえたりするという。

保有抵抗や目撃抑制などの否定的心理に留意が必要と指摘している。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/5-1.htm


植物のPSI

2007-04-10 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター12号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL12.pdf

植物にウソ発見器をつけて電気抵抗をはかりPSIの実験をするという、
クレイグ・バクスターの効果が紹介されている。彼がマッチを想像した
とたんに抵抗値が大きく変化したのがきっかけという。

全自動の装置によって、25秒の6ブロックのうちのどこかで、エビが
ランダムに熱湯に落とされる。隣室で植物の電気抵抗を調べた。この
実験を13回行なって、第3者の変動ピーク判定で、そのうち11回が
エビの死亡時刻に合致したという。

信じがたい結果だ。(実験者のPKだったりして・・)

SKYLABの落下地点の予知

2007-04-09 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター11号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL11.pdf

制御不能になった宇宙ステーション(大型の人工衛星)SKYLABが地球上の
どの地点に落下するか、落下地点の予知をマインドサイエンス財団のブロード
博士が呼びかけた。予知地点を世界地図に×印をつけて、送るのだそうだ。

この落下については、世界中でかなり騒いでいた。もしかしたら自分の頭の上に
SKYLABが落ちてくるかもしれない、ということだった。アメリカでは、
自分のところに落ちてこないようにする「薬」さえ売られて結構な商売になって
いたような・・・たしか結局、海に落下したのだと思ったが、予知を当てた人は
いたのだろうか?


名古屋地区で超常現象研究会があった

2007-04-08 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター10号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL10.pdf

1979年1月号。当時は名古屋地区で若手の研究会があったようだ。なんと
名古屋大学・中京大学・中部工業大学に超常現象研究会があったそうだ。
(全国大学連合もあったようだ・・)

大脳半球の機能差に関するブラウトンの論文を杉下守弘先生が、紹介している。
杉下先生は、超心理学会の運営委員長で、日本の大脳神経科学をリードした、
前の東大医科学研究所教授である。


ポジション効果の「側抑制」

2007-04-07 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター9号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL09.pdf

第20回PAの抄録集の掲載論文リストが英文で書かれており、このニュース
レターは面白みがない。

この回のプレジデントアドレスから察するに、PA大会委員長は、チャールズ・
タートだったようだ。若手研究者として活躍していた頃だ。いまはもうしっかり
年をとって、トランスパーソナル心理学の重鎮となっている(読書ガイド108)。

タートの初期の業績は、前項で示したポジション効果の「側抑制」の発見である。
ポジション効果で、時間的に前後のものまで「見えて」しまうと、有能な被験者は
時間的に前後のターゲットを「それではない」とミッシングする傾向があることだ。
結果的に、前後のターゲットと異なっていた方が当たりやすい(読書ガイド14)。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/4-6.htm


ライン博士のESPの記事

2007-04-06 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター8号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL08.pdf

ライン博士の記事の要約がのっている。当時はまだ博士が存命のころである。

ESPという用語にまつわる話:超感覚的知覚、つまり視覚や触覚などの感覚器
を通さないで知覚するということ。性質に関する研究からして、非常に的確な
用語であったと言えよう。

ESPの確実性について:存在証拠は十分、ポジション効果(転移効果、一連の
実験で被験者が誤ってひとつ将来のターゲットを答えてしまう現象)などは、
すでに発表された他人の研究発表データから見つかった。


小熊虎之助先生の業績

2007-04-05 | 超心理アーカイブ
昨日はうっかりして、お休みにしてしまった。

<JSPPニュースレター7号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL07.pdf

78年の第21回PA大会(セントルイス)の紹介、アメリカの(当時の)
研究拠点の紹介。・・・30年経過した今では、ずいぶん様変わりしている。

超心理学会の当時の会長、小熊虎之助先生(前明治大学教授)の訃報、略歴、
業績などが記載。著書については読書ガイド111番も参照されたい。


心の脳内作用は念力である

2007-04-03 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター6号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL06.pdf

東京台北間の遠距離ESP実験の結果が出た。偶然期待値だったようだ。
しかし、一部の「集中」条件でサイ・ミッショングが出たと報告がある。
あとから、この条件でも調べていました、という論調は、ポストホック分析で
違反である。分析前に独立変数を明確化しておかないと、場当たり的な分析
に見え、不信感がつのってよくない。

エックルスのPAでの講演記録が紹介されている。彼の、心身二元論にもとづく
「心の脳内作用は念力である」との主張が読みとれる。我々が指を曲げようとして
曲がる過程は念力だと言うのだ。エックルスは神経細胞の抑制性結合の発見で
ノーベル賞をとった神経生理学者である。読書ガイド50番を参照されたい。


ネズミにESPがあるという詐欺事件

2007-04-02 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター5号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL05.pdf

若くして当時のライン研究センター研究部長に抜擢されたレヴィが、
ネズミにESPがあるという、データのでっちあげ詐欺を働き、
同僚研究者に告発された事件が報告されている。

次も参照されたい。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/1-7.htm


東京台北間の遠距離ESP実験

2007-04-01 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター4号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL04.pdf

東京台北間の遠距離ESP実験の参加呼びかけが出ている。
デューク大学でピアース=プラット実験と同様に、1分ごとに同期させて
遠隔透視するのである。しかし、ピアース=プラット実験では、送り手の
プラットの部屋にいったん受け手のピアースが行き、送り手の様子を確認
している(そのあと隣の建物へ行く)。東京と台北では、相手の状況をどの
ようにイメージさせているのだろうか。何か工夫がなければ、ターゲットを
焦点化できないだろう。

「超心理学ハンドブック」の輪読

2007-03-31 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター3号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL03.pdf

ESPテストと性格の関連について実験報告があるが、実験の規模やスコア
が書かれてなく、評価できない。残念である。

月例会で、前年に発刊された「超心理学ハンドブック」(英文)を輪読して
いる様子がわかる。その一端、心身問題に関する議論が報告されている。

この時点の月例会はすでに123回を数えているが、第1回は1964年に
始まっている。次のページに初期の月例会の履歴がある。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/activities/mm_history.html


落下傘降下前後でのESPテストのスコア変化

2007-03-30 | 超心理アーカイブ
<JSPPニュースレター2号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL02.pdf

手書きが達筆で読みにくい・・・1977年のPAのレヴューあり。

大谷先生(現学会会長)の行なった、落下傘降下前後のESPテスト。
不安傾向の低い9名のスコアが、落下傘降下前より後で低下した(5%有意)。


潜水艦の中のESPターゲット透視実験

2007-03-29 | 超心理アーカイブ
2004年の超心理学協会(PA)国際会議論文集の紹介が終りました。
2005年分に入る前に日本超心理学会の「資料館」を紹介しましょう。

<JSPPニュースレター1号>
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspp2/japanese/archives/NewsLetter/NL01.pdf

1978年発行のもの。手書きで時代を感じさせる。

大谷先生(現学会会長)の行なった、潜水艦の中のESPターゲットを地上から
透視する実験が報告されている。防衛大学校の心理の先生だったので、
こういう実験ができたのですね。

96名が20850回行ない、うち3957回しか当たらなかった(偶然期待値
は5択なので4170回)。これはきわめて強いミッシングp=0.0002で
ある。ミッシング要因が分析されるとおもしろいところだ。