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ワインの産地 コロナのその先へ

2021-08-17 22:16:47 | 報道/ニュース

2021年7月16日 NHK「おはよう日本」


アメリカのカリフォルニア州ではワクチンの普及もあって
新型コロナ対策の規制が解除され
経済活動が全面的に再開した。
ワイナリーもその恩恵を受けている。
カリフォルニア州のもっとも有名なワインの産地 ナパバレー。
経済が再開し
高級なワインを楽しむ観光客でにぎわっている。
コロナ禍で一時閉鎖を余儀なくされていたワイナリー。
経済活動の再開で人出が一気に戻っている。
日本円で1万~8万円の食事のコースが人気だという。
(ニューヨークからの客)
「コロナ禍で食事にも休暇にもお金を全然使ってきませんでした。
 1年半ぶりのぜいたくです。」
(ワイナリー サーダさん)
「ことしは景気がよく需要がとても高い。
 ワインが足りるか心配になるほどです。」
しかし世界的なワインの産地はなお大きな課題に向き合っている。
毎年のように起きる山火事である。
去年の山火事でぶどう畑や施設が壊滅的な打撃を受けたユリアーノさん。
(山火事で被災 ユリアーノさん)
「ここにはもともとテイスティングのカウンターがありました。
 今もワインボトルの破片が残っています。」
一度は再建を目指したが
必要な設備をそろえるのに1億円を超える資金がかかることがわかり
断念せざるを得なかった。 
いまは手元に残ったわずかなワインを家族が経営するレストランで販売している。
(ユリアーノさん)
「今年中には売り切れてしまうかもしれません。
 自分のワインを
 もう皆さんに楽しんでもらえなくなると思うと悲しい。」
山火事の背景の1つとして指摘されているのが地球温暖化である。
甚大な被害を受けるワインの産地でも
温暖化対策でできることはないのか模索が始まっている。
「カーボンファーミング」と呼ばれる温室効果ガスを少しでも出さないようにする農法に取り組んでいるワイナリー。
畑をたい肥で覆い
地中に含まれる炭素が放出されにくくする。
そしてブドウの木の間にはあえて別の植物を植え
二酸化炭素の吸収や土壌の質の改善をはかっている。
こうした取り組みはこの2年ほどで地域の70のワイナリーに広がっている。
このワイナリーは
地道な取り組みを1つ1つ積み上げることでワインの産地の持続可能性を高めたいと考えている。
(カーボンファーミングを取り入れているワイナリー ベレアーさん)
「カーボンファーミングは気候変動の影響を軽減することができる。
 1人では解決できないが
 みんな自分にできることがあるはずだ。
 小さな1歩も役に立つ。
 諦めてはいけない。」




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