2021年6月25日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」
5月にニューヨークにオープンした公園
リトルアイランド。
ハドソン川にチューリップのような杭を打ち込んで作った。
その杭の下をくぐり抜けて公園の中に入っていく。
広さはサッカー場の約1,5倍。
起伏に富んだデザインが特徴的で
園内を散歩しながら様々な景色が楽しめる。
小さな丘を登ったところにある見晴らし台からは
マンハッタンの摩天楼
そして自由の女神を見渡すこともできる。
園内のあちこちに作られた花壇で250種類を超える季節の花を楽しむこともできる。
この公園は使われなくなった埠頭を再開発する計画のなかから生まれたものである。
着工から完成まで約5年。
280億円を投じた巨大なプロジェクトだった。
設計を担当したのは世界的に知られるヘザーウィック・スタジオ。
特殊な工法で
水の上にユニークな公園を作り上げていった。
公園の中にはコンサートなどさまざまなパフォーマンスが行われる会場もある。
この日はサルサダンスの無料レッスンが開かれていた。
「この贅沢な空間が大好き。
さまざまな部分が細かく計算され
発見することがたくさんある。」
「設計した人は周りの美しい景色をうまく取り入れている。
もうここに住みたいくらいよ。」
毎日 朝の6時~深夜1時までオープン。
入場料は無料。
ただ正午~夜10時は事前にチケットを予約する必要がある。
美しい夕日
プラス パフォーマンスもあるため
1週間先まで午後は予約で埋まっている。
(公園の景観をデザインしたシグニー・ニールセンさん)
「植栽が気になったので毎日現場に行きました。
日当たりや草木の間隔などが適切かどうか
それぞれを私の意図通りに正確に植えたかったからです。
結局すべての草花を自分の手で植えることになりました。
パンデミックで部屋にこもっているより良かったです。」
「公園というより庭なんです。
私は長い間 日本庭園について学びました。
日本庭園には景色を眺めるために立ち止まる場所があります。
そういう場所を作ることもデザインのjコンセプトでした。
また遠景をデザインに生かす日本庭園の“借景”も採用しました。
リトルアイランドは川や港 摩天楼に囲まれています。
その美しい景色を楽しめるようにデザインしました。
私は若い頃バレエダンサーだったんです。
その経験を生かし
人々の動線を“振り付ける”ように考えました。
丘に登るときもさまざまな動きの選択肢を用意しました。
ベビーカーや車いすのためにゆったりとした上り坂を作り
元気な人は階段
体力があれば岩を上るルートも作ったんです。」