11月12日 おはよう日本
4億5千万人が利用する中国のネット通販市場。
背景には
消費者が価格よりも便利さを優先するようになったことがある。
自動車メーカーに勤める林琴弟さん。
自宅の目の前にあるのは野菜などを売る市場。
しかし林さんはほとんどの買い物はネット通販を利用している。
毎日必要な野菜や果物
肉などの食材さえもネット通販で購入すると言う。
食品の安全性がたびたび問題となっている中国では
近くの市場よりもネット通販で購入した方が
安全で品質のいいものが簡単に手に入ると考えているのである。
(自動車メーカー勤務 林琴弟さん)
「大手のネット通販の方が商品を安心して買えます。
欲しい時に欲しものが手に入る
それが大事なんです。」
ネットを利用した買い物が増えるなか
既存の百貨店やスーパーの利用者は減少。
去年1年で全国で800店が閉店した。
3年後には200兆円を超えるとも言われる中国のネット通販の市場。
いまその市場に食い込もうとしているのが日本企業である。
進出を考えている日本企業の支援を始めたのが
6年前から中国に進出している日本の大手物流会社である。
日本のメーカーや小売業者との橋渡しをするため
中国のネット通販会社と具体的な交渉を重ねている。
これまで日本企業の参入には中国独自の通関のルールや商習慣が壁となっていた。
そこで中国への輸出業務の豊富なこの大手物流会社が仲介することで
参入をスムーズにしようというのである。
中国のネット通販会社にとっても
品質のいい日本の商品を販売でき
事業拡大が見込めるのである。
(日本 大手物流会社 責任者)
「中国や海外に興味がある日本のお客様を御社と結び付けることで
我々のお客様も御社も我々もウィン(勝利)できるように。」
(大手ネット通販会社 責任者)
「中国のネット通販市場は毎年20%ずつ伸びています。
私たちには2億人近い顧客がいます。
日本企業にとってもビッグチャンスですよ。」
中国の消費のあり方を大きく変え始めたネット通販。
日本企業も巻き込んで競争は激しさを増している。