かづさふるさと紀行

ふるさと「加津佐」の今をあなたに。

加津佐の伝説ーさるの墓

2010年07月04日 | 日記
今日は、7月4日 日曜日 天候は雨。
よく降る雨だ。しかし一週間の予報では、曇りマークも目に付きます。
ということで、再び、加津佐に残る伝説を紹介したいと思います、
岩戸山の座禅石の登り口に、ちょっと変わったお墓が目に付きます。さるの像が刻んであ
ることから、地元では「さるの墓」と呼んでいます。
 その墓にはこんな伝説が残っています。
 昔、この山に夫婦ざるが住んでいたという、ある日、大智禅師のところに雄ざるが来
て、涙ながらにしきりに訴えた。何事かと思い、さるの導くままに山に行ってみると、
雌ざるが、ひどく苦しんでいた。それを見た禅師は、護符を書き授けて帰られた。いくら
待っても、雄ざるが来ないので、山に行って見ると、雌ざるは息絶えていて、側では雄ざ
るが号泣していたという。それを見た大智禅師は、哀れに思い、供養塔を建てられたという。
  ーそれが、この「さるの墓」だと言われています。
 夫婦ざるの悲しみに寄り添う、大智禅師のやさしさが心を打つ伝説ですね。
 この「さるの墓」は、さるの像が腹部を押さえている様子から、寄進者は安産の願いをか
けたものと言われています。もちろん伝説にまつわるのもあるかも知れません。 
 加津佐の郷土史には、ほかにも、16話の伝説と10話の昔話が集録されています。
もう、すでに忘れ去られようとしている加津佐の伝説と昔話。それと歩調をあわせるかの
ように、方言もあまり聞かれなくなったような気がします。
 むかしじゃったげなもん・・・との語り出しを、もう一度聞きたくなりました。 

 

最新の画像もっと見る