まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

「医は算術」?

2018年07月04日 | 読経の日々
いくつかの持病があると、ときどき医師から治療について判断を求められることがある。
昭和の頃の先生は、「治療方針を決めるのは私だ、あなたは患者だから言うことを聞きなさい」とはっきり言ってくれたように思う。
 
最近は、医学的な、専門的ないろいろな治療法を説明され、「さあ、この中からあなたが自己責任で選びなさい」と迫られる。
これには、正直、閉口する。
 
たしかに、自分の体のこと、自分がどう生きるかのことではあるけれど、その時の状況をより良くするために、どうしたら自分にとってよいのかなんて、分からない。
それが分かるくらいなら、時間とお金を使って病院になんていかないし、自分が医者になっている(笑)。
 
医療過誤などへの被害者意識が高くなっているので、医師も自身を守るため、「あなたの自己責任」を迫るのだろうけれど、結局、無難な薬の種類と量だけ増えて、医療費が老後の生活を圧迫するなんてことになりそう。
 
私)この病気の原因はなんですか?
医)老化ですね。
私)老化じゃ、病気じゃないですね。
医)???。
 
私)老化じゃ治療しても仕方がないですね。ほっておいたら、どうなりますか?
医)最後は、心臓が止まってしまうでしょうね。
私)???。
なんだか、会話が噛み合わない。
 
生老病死は、人の必然。
生まれた瞬間から老いが始まり、内在していた病が表に出て、いずれは生と決別して、死に至る。
 
医療っていうのは、その過程で、どうした方がより快適に生を過ごせるのかを示して導いてくれるものではないんだろうか。
 
自己責任の下に自分で選んだ方法で、痛みに苦しみ、のた打ち回って、自らも、家族などの周囲も、「四苦八苦」の大きな負担を強いられる。
そんな状況は「医は仁術」とはだいぶ違うのではと思う。
 
国全体が、「医は算術」の方向に進んでおり、昭和の頃のおっかないけれど、信頼感が持てた先生たちは絶滅した感がある。
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<今日は何の日>
今日は、アメリカ独立記念日(インディペンデンス・デイ "Fourth of July")です。
 
1776年7月4日に「独立を宣言」が出されましたが、国家として憲法が制定され、ジョージ・ワシントンが初代大統領に就任したのは、「独立宣言」から13年も後の、1789年。ここでアメリカという国ができたということのようです。
 
最近のニュースを見ていて、現大統領と大陸の将軍様の政治手法って、案外似ていると思うのは私だけでしょうか。
強いアメリカも変わりつつあるのかもしれませんね。
 
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