まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

手紙110円に思う

2024年03月08日 | 日記

この秋から、郵便料金も値上げになって、手紙が110円、はがきが85円になることが決まったよう。

実際には、郵便はほとんど使っていないのだから、食料品、電気やガソリンなどの値上げに比べれば、その痛みはほとんどないのだけれど、『値上げ』と聞くと、「また、一段苦しくなるなぁ」感がわく。

『値上げ&収入あがらず』の毎日の中で、ジイサン、『パブロフの犬』状態である。(笑)

全国津々浦々、一律で、税込み110円の運賃で、手紙を送れる。

年始やきちんとした挨拶状を85円で送れる。

そう考えると、今どきこれはむしろ安いと思う。

だから、郵便の値上げは、むしろ遅すぎだったのではとさえ思う。

が、である。

公式の発表をみると、「消費税率の引き上げを除き、1994年以来30年ぶり」などという言葉が踊り、さも、この間、『郵政は、世界一経営努力をしてきたんだぞ。どうだ!』感が感じられて、カチンとくる。

2007年の郵政民営化時から、郵便、とりわけ信書(手紙)はなくならないものの、経営は厳しくなると予想され、郵便事業は、将来の不採算会社として分割されたと聞いているが、実際には三事業一体経営を売りにしてきた、もとの郵便局に戻してしまい、現在は、「郵便は赤字で、金融事業からそれを補填しています」などと堂々といっている。

貯金や保険の利益は、その利用者に利益還元するのが本筋では?

最近のかんぽの約款をよく読んだことはないけれど、「貯金や保険で得た利益を、郵便の赤字に使います」と、うたってあるんだろうか。

勝手に、郵便の赤字に使っちゃっていいの?

これじゃ、儲かったからって、どんどんかんぽの保養所を建てて、挙句の果に、タダに近いようなお金で売却した、前の体質と変わっていない。

利権のためにつかったようなお金は、利用者に還元してほしかった。

郵便局は、字田舎にもあるし、ゆうびん貯金や保険なら、安心、と思って使っている貧乏人のジイサンは、がっかりである。

ぜんぜん、安心じゃない。
知らないうちに、どんどん自分のお金を使われてしまう。

2015年には、オーストラリアの物流大手トール・ホールディングスを6200億円で買収。

で、みごとに失敗。

懲りたかとおもったら、その後、2021年には、楽天に1500億円の出資。
で、これも上手くいっていない様子。

最近では、ようやく、クロネコさんと業務提携するという話が出てきた。

仕事がないのなら、楽天と組むより、はじめから、信書を除く物流はクロネコさんと手を組めば良かったのに、と素人なりに思う。

ゆうちょやかんぽの助けで、ようやく生きていくより、最大手のクロネコさんの下に入り、ノウハウを共有しあって、日本国内を始めとして、世界に誇れるような集配システムを作れたとしたら、その方が、ずっと国のためになるし、利用者のためになる。
だいいち、かっこいいじゃないか。

大きなものだけでも、これだけあるのに、「30年も値上げせずに、経営で頑張った」的なことは、聞くだけでトホホ。

過ぎてしまったことに、経営責任を取れなんていっても仕方がないけれど、民間企業のように、経営責任をとって役員が目に見えてかわったという話も記憶に薄い。

今問題となっている、自民党の裏金問題と同じ。

政治改革などと耳触りの良いことをいっても、ぜんぜん、変わっていない。
むしろ、地下に潜って、悪質化した感じさえする。

ゆうびやさんは、郵便配達が仕事なのだから、この本業を大事にしてほしい。

赤字なら、まず、適正なコストを示して利用者に投げかけ、値上げをすべきだし、利用者負担が大きすぎるというのならば、社会インフラの一つなのだから、政治判断で、公的な資金補助をしてもいいのではないかと思う。

うまく経営して、郵便局、とりわけ、ゆうびやさんたち、頑張って欲しいなぁ。
と思いつつ・・・。

この値上げで、なくなりはしないだろうけれど、明治32年から始まったという、元日に配達する年賀状文化も終わりかな?

時代は、すこしずつ動いている。

 


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